2023 J2 第38節「清水エスパルス vs ジュビロ磐田」超主観的振り返り
2023年10月7日、J2リーグ第38節。ジュビロ磐田はIAIスタジアム日本平で清水エスパルスと激突。
「静岡ダービー」
私はヤマハスタジアムを解放して行われたパブリックビューイングで観戦していました。
しかし、大型ビジョンに清水エスパルスの勝利が決まり、歓喜する姿が映った瞬間、南側スタンドに座っていた私は、失意と悔しさと共に席を立ちました。
プラチナチケット
J2リーグも残り5試合。
2位磐田、3位清水のJ1自動昇格圏を争う大一番。
勝ち点差はたったの「1」。
この日は、J1の試合が無かったこともありますが、NHK-BSの「Jリーグタイム」もアイスタに取材に訪れるなど、サッカー界隈の注目度が高かった試合になりました。
痺れる状況での試合に対し、チケットは一般発売開始直後に完売。
一般チケット発売は、9月13日(水)午前10時からでした
しかも今回はメインスタンドでのアウェイグッズ着用禁止となったため、ビジターゴール裏指定席のチケットは超激戦のプラチナチケットとなりました。
発売日は平日だったため私は勤務中であり、販売開始直後の争奪戦にはどうしても参加できませんでした。昼休みに急いでスマホを見た時には、時すでに遅し。やはり完売になってました。
後日、わずかですが追加販売があったので、家族の分も含めて複数枚買おうとトライ。今考えるとこれが無謀でした。購入者殺到で何度もJリーグチケットサイトに弾かれてしまい購入できませんでした。
一方で、残念ながらいわゆる「転売ヤー」による転売騒ぎも起きてしまいました。
アイスタ静岡ダービーへの想い
昨年、2022年10月22日。
J1残留争いでの負けられないアイスタでの静岡ダービーになりました。
私はアイスタに初参戦しゴール裏で応援。
当時はまだコロナ禍のため、声出し応援・チャントが解禁されていませんでした。よって、手のひらが切れて血がでるほど手拍子したのを覚えてます。
試合終了間際の劇的なジャーメイン良の同点弾で、見ず知らずのサポさんともみくちゃになって抱き合って喜び、決定機を外した古川陽介の涙にもらい泣きしました。
今年はJ1昇格がかかった重要な局面での静岡ダービー。古川陽介にとってもリベンジになる戦い。
何とか現地に行って選手の後押しをしたかったのですが、前述の通りチケット購入することができませんでした。今年はチケットをゲットできたジュビサポさんに現地応援を託すことにしました。
ヤマハでのパブリックビューイング
私と同様にチケットが買えない人が多かったためなのか、ありがたいことに今回ヤマハスタジアムを開放してパブリックビューイングを開催してくれました。
草地磐田市長も訪れました。磐田の留守番組が一緒になってジュビロの勝利を見届けたい、応援を届けたい。
そんな想いで私はパブリックビューイングへの参加を決め、ヤマハスタジアムへ向かいました。
ジュビロ広場には、ジュビロくん、ジュビィちゃん、しっぺいくんも登場。
え?
アイスタにもジュビロくんとジュビィちゃんがいたんすか?
きっと鳥だから、ヤマハとアイスタ間なんてすぐ飛んでいけるんすよ。
(どうでもいい?)
12:30、第一ゲート開門。
メインスタンドと南側スタンド(ホームゴール裏)が全席自由席として開放されました。
私は大型ビジョンが見易い南側スタンドへ。
と思っていましたが、試合開始直前に草地磐田市長のご挨拶の中で、芝が養生中であることを話していました。
清水に勝って、磐田留守番組のジュビサポさん達と「勝利は続くよ」を絶対に歌いたい。そんな思いで試合開始時刻を待ちました。
藤田義明さんに会えた!
スタジアム内に入る直前、ジュビロ広場で2020年までジュビロ磐田で活躍された藤田義明さんがスタッフの方と一緒にいらっしゃってました。
普通にジュビロ広場内にいて、また眼鏡をかけていらしたので、
と、自信が無かったのですが、スタジアムマルシェの磐田市のブースでスタッフの方と一緒にいらしたところで、恐る恐る、
とお聞きした所、
とめっちゃ笑顔で返事をしてくれました。ご挨拶と写真をお願いした所、快く応じてくださいました。ご親切に、私とツーショットの写真もスタッフの方が撮ってくれて感激でした。
実は2019年、藤田義明さんが現役時代に大久保グラウンドでサインをもらったことがあるんです。
その時も「藤田選手!サインいただけますか?」と聞いたところ「ハイ!」と大きな返事できさくに対応してくれたことを覚えてます。
2019年当時のファンサは、今のような抽選はなかったので、大久保グラウンドの練習見学に行けばサインしてくれたんですよね。
今年復活した練習見学のファンサ、そして試合開始前のサイン会。私は残念ながら抽選は全て落選でした。
そんな中、4年ぶりに再会できた藤田義明さんとお会いできて写真までOKしてくれたことに感謝しかありません。ありがとうございました。
今年はU-18の監督に就任した藤田義明さんでしたが、残念ながら辞任されました。厳しい年だったと思いますが、今後のご活躍を心から祈ってます。
前回対戦振り返り
清水との前回対戦は、3月18日 第5節ホームエコパスタジアムでの戦い。
この試合にはオフトさんも来てくれましたね。
という言葉は、激励ではありますが、ジュビロの現状に喝を入れているようにも感じました。
試合は、開始早々の2分に後藤啓介がゴール。ジュビロサポーターが一気に盛り上がります。
しかし、その後は清水に押し込まれる時間が続き、チアゴサンタナ選手に同点ゴールを決められます。それでもその後松本昌也がゴールを決めて勝ち越しますが、試合終了間際の後半42分にまたしてもチアゴサンタナ選手にゴールを決められドロー決着。
2019年以降清水に勝利していないジュビロ。この試合でも勝ち点3を掴むことはできませんでした。
スターティングメンバー
ジュビロ磐田
前節長崎戦は、新聞報道ではコンディション不良として欠場した松原后でしたが、スタメンに復帰。欠場の経緯と今節スタメン起用した経緯について、横内監督は試合終了後にコメントしています。
松原后自身も以下のように治療の一週間であったことをコメント。
コンディション不良と報道されていたのは膝の負傷でした。
古巣清水エスパルスとの戦いに向け、なんとか間に合わせてきたのでしょう。昨年アイスタで勝つことができず金子翔太と共に悔しい思いをした松原后。勝利で報われて欲しかった。
そしてその金子翔太は残念ながらベンチ外となりました。負傷など大事で無ければよいのですが、2021年に清水から磐田に移籍して以降、清水戦にはすべて出場していた金子翔太。想像の域を出ませんが、今回のベンチ外に対して悔しい思いを抱いているのではないでしょうか。
そしてセンターバックの控えには鈴木海音が9月2日アウェイ秋田戦以来のベンチ入り。U-22日本代表に選ばれたので10月8日(日)からの遠征直前のメンバー入りとなりました。しかし残念ながら今節での出場は有りませんでした。
清水エスパルス(前回対戦との比較)
清水は夏季の移籍ウインドウで原輝綺選手が復帰。
前回対戦時に在籍していたディサロ 燦シルヴァーノ選手は湘南ベルマーレに完全移籍しました。
比較的夏の新加入は少なかった清水。しかしサブの選手を含め個人の能力はJ1で抜きんでているのは間違いありません。
清水に有って磐田に無かったもの
磐田の攻撃は、決して悪くはなかったと思います。
何度も清水ゴールを脅かしていました。
象徴的なのは、26分のジャーメイン良のシュート。これを決め切ることができていれば、その後の試合内容は大きく違っていたと思うのですが非常に悔しいプレーでしたね。
ヤマハでは「入った!」と思って、私を含め一部のジュビサポさんが何人か立ち上がりそうになってました。
しかし、前半41分には乾選手に先制弾を決められて1-0で前半を折り返します。
後半17分、清水は吉田豊選手をピッチに送ります。2022年オフに名古屋から完全移籍。J1名古屋で堅守を誇ったディフェンス陣の一角のを務めた守備のスペシャリスト。清水の「がっちり守備固め」の意図が明白でした。
72分のセットプレー。後藤啓介がヘディングで押し込みますが跳ね返され、もう一度蹴り込みますが再び跳ね返される。今夏、清水に復帰した原輝綺選手の身体を張ったディフェンスでした。
夏以降勝ち切れない試合が続いているのは、いくつか原因があるとは思います。その一つは「2回の選手補強禁止」。やはり終盤戦に大きく影響していると感じます。補強ができないため磐田の選手起用も大きく替わりません。磐田は他チームからは十分スカウティングされ、対策もしてくるでしょう。
今回の清水が繰り出す高い能力をもった豊富な人材。悔しいですが、やはり磐田との差を感じざるを得ませんでした。
ただ、前回第5節でエコパスタジアムで清水と戦った時よりも磐田は戦えていた。成長していたと感じました。
下記スタッツをご覧ください。
【第5節(前回対戦)】
【第38節(今節)】
前回対戦では、シュート数、コーナーキック数で清水が圧倒しています。
しかし今節はシュート数はほぼ互角。コーナーキックに関しては磐田が大きく上回っているのです。
横内監督のもと取り組んで来た「基盤づくり」。これは間違ってはいないと思います。明らかに積み上げがあったと思います。
しかし、結果は敗戦。
では清水に有って、磐田に無かったものは何でしょうか?
この差はどこで生じるのか。
と思いました。
清水の堅い守備力は前述の通り。
清水も今節に限っては抜群の決定力があったとまでは言い難いと思います。ただ、得点となった乾選手のシュートは、ディフレクションがあったのでやや磐田にとってはアンラッキーな所が合ったかもしれませんが、フリーになった瞬間、迷いなく蹴り込んで決め切ることができる乾選手が一枚上手でした。
こういう分析は、悔しいですね。
三浦龍輝の奮闘
三浦龍輝のセーブに助けられた試合でもありました。
18分、チアゴサンタナ選手がボックス内に運びますが、三浦龍輝が何とか左手で弾いてゴールを阻みます。
76分、こぼれ球に対し乾選手がミドルシュート。選手に当たって方向替わるものの見事な反応で弾き出します。龍神セーブ炸裂!
遠藤保仁がピッチへ!
82分、磐田のフリーキック。
もう時間が無い磐田。セットプレーで決めたい。
ここで磐田ベンチからピッチ内に走って来る選手が大型ビジョンに映りました。
なかなか点が入らなくて、ジリジリしていたヤマハスタジアムでしたが、遠藤保仁の姿が映ったとき、ヤマハスタジアムに集ったジュビロサポーターからは歓声が沸き起こりました。
この局面を何とか変えて欲しい。
百戦錬磨の遠藤保仁に掛けたい。
そんな思いがヤマハスタジアムを包みます。
遠藤保仁がフリーキックを蹴ったあと、何と磐田のコーナーキックが6本続きました。1~3本目は遠藤保仁。4本目と5本目はドゥドゥ。そして6本目は再び遠藤保仁。
最初のフリーキックを含め7本のセットプレーが続いた磐田でしたが、残念ながら得点できず。ここを守り切る清水の守備力が上回りました。
一方でこんなにセットプレーでのチャンスがあっても決められなかった磐田。本当に悔しい。最悪でもドロー決着でいいから得点して欲しかった。
そんな願いもかなわず、無情にもアイスタには磐田の敗戦を告げるホイッスルが鳴り響きました。
次節へ向けて
東京Vも勝利したため、磐田は2位から4位まで順位を下げてしまいました。
しかし2位清水との勝ち点差は2。他力にはなりますが、追いかけるしかありません。
幸いにも東京Vとはホームヤマハスタジアムでの直接対決を残しています。悔しくて仕方ない結果でしたが、下を向かず、残り4試合の勝利に向けて戦って欲しいです。
次節は、10月22日(日)アウェイで徳島ヴォルティスとの対戦。次節まで約2週間空きますので、切り替えていきましょう。
まだ何も決まってませんから。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
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