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ルキアンという漢

明日7月6日、ヤマハスタジアムでアビスパ福岡を迎え撃つジュビロ磐田。
14位福岡、16位磐田の勝ち点差は、僅か1。
J1残留をかけた重要な試合になります。

一方で、あの漢(おとこ)との戦いが本当に楽しみです。
そう、もちろん、ルキアン

2021年のジュビロ磐田のJ2優勝は、ルキアン無しには語れません。

私がジュビロ磐田を本格的に応援し始めたのは2019年から。
同年夏にルキアンもジュビロに加入したことから思い入れの深い選手です。

2019年 デビュー

デビューは2019年8月3日 J1第21節 アウェイ ベガルタ仙台戦。

しかし、8月18日 J1第23節のアウェイ ガンバ大阪戦で、客席にボールを蹴り込んだことから2枚目のイエローカードで退場となります。
この退場劇の印象があまりに強いので
「ルキアンのデビューって、あのガンバ大阪戦だったかな?」
と思ってしまうほどです。

ルキアンの初ゴールは、10月19日 第29節ホーム サガン鳥栖戦。この試合は、雨の中バックスタンドで見届けました。助っ人にようやくゴールが生まれ、嬉しいというよりもホッとしたような気持ちでした。
尚、この試合はアダイウトンのバイシクルゴールを目の前で見れたのが今でもいい思い出であり、密かな自慢です。

2020年 無念の離脱

J2での戦いとなったこの年、ルキアンは11得点を挙げジュビロの得点王として活躍しますが、11月に頸部手術で無期限で戦列を離れてしまいます。

この頃のジュビロは9位。J1昇格には極めて困難な順位でした。その上でのルキアンの離脱は、非常にショッキングなニュースでした。

2021年 復活と優勝と別れ

大手術とリハビリを終え、2021年春のキャンプの途中からルキアンはチームに合流します。合流までの間、冬の寒い大久保グラウンドで一人黙々とトレーニングを続けるルキアンの姿には涙を誘うものがありました。

その後のルキアンの活躍は、改めて言うまでもありません。

帰って来たルキアンは、試合前の円陣で「ユウショウ(優勝)!ユウショウ(優勝)!」と声を出したり、審判のジャッジに不服なチームメイトを率先してなだめるなど、デビュー当時のワンマンなルキアンと全く違った姿を見せていました。

ジュビロのために戦うルキアン。本当に頼もしく思いました。
まさしく、漢(おとこ)と呼びたくなる姿だったのです。

2021年12月、ルキアンは、J2優勝・J2得点王を成し遂げ、アビスパ福岡へ去っていきました。


アビスパ福岡への移籍に至った経緯については、外野の私には知る由もありません。決して長くないサッカー選手人生。ルキアンが熟慮して決断した結果なのでしょう。

今でもルキアンには本当に感謝しています。

しかし、今は同じJ1で戦うライバルチーム同士。
明日のヤマハスタジアムでの戦いでは、全力でジュビロを応援します。

そして、試合終了後にはスタンドに挨拶に来て欲しいと密かに願ってます。
(ルヴァンカップでゴール裏に挨拶してたから、もう来ないかなあ?)

最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田、そして、ルキアンのファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。


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