鹿沼直生 徳島ヴォルティスへ完全移籍
磐田サポ傷心中のタイミングでこのリリース・・・。
2024年7月15日。
ジュビロ磐田の鹿沼直生が徳島ヴォルティスに完全移籍することが発表されました(泣)
アウェイ湘南戦で大惨敗を喫した翌日にこのリリースかい(苦笑)。
「泣きっ面に蜂」ですよ。
ただ、鹿沼直生がリーグ戦にスタメン出場したのは5月11日ホーム鳥栖戦まで遡ります。約二カ月スタメン出場がありませんでした。
その間途中出場はあったのですが、6月26日のホーム東京ヴェルディ戦の2分間のみ。この試合は森岡陸が負傷退場したため、本職ではないセンターバックとして起用されました。
現状主戦場のボランチは、上原力也とレオゴメスがスタメンでほぼ固定。
なかなか出場機会を掴めない状況だったことは確かです。
とはいえ、まだまだ厳しい夏の戦いが続くので、鹿沼直生の豊富な運動量は今後の磐田にとって不可欠な存在だと思っていただけに残念です。
2021年に当時J2のジュビロ磐田に来てくれた鹿沼直生。
J3→J2→J1とステップアップしていきました。
派手な活躍をする選手では無いのですが、ピンチを摘むプレーや90分走り切ってくれるその運動量が魅力的でした。
毎シーズン序盤はスタメンに絡めなくても、終盤戦の厳しい戦いでは必ずスタメン奪取して活躍するというのも彼の特徴でもありました。
完全移籍のリリースがあってから、改めて6月7日に公開された【EMOTIONS】 #25 鹿沼直生「感情を強く、突き動かすもの。」を見返しました。
やはり今年リーグ戦に絡めていない事に対して、
ルヴァンカップ初戦敗退に対しては、
と語っており、改めて例年以上に悔しさを抱き、漠然と次に向けた思いを語っていたことに気づかされます。
鹿沼直生は今年12月で27歳になります。
サッカー選手として輝ける年齢。磐田で出場機会が見えてこないのならば、オファーがあれば他チームで戦うことも考えてしまうのは、やむを得ない事なのかもしれません。
鹿沼直生と言えば思い出すのは2022年のJ1での戦いが印象的です。
◆FC東京戦での劇的弾
2022年4月21日・ルヴァンカップ 第5節
プレーオフステージ進出には絶対に勝ち点3が欲しかったこの試合。
同点のままアディショナルタイムに入り、ドロー決着も覚悟した後半52分でした。清田奈央弥からのクロスを小川大貴と金子翔太が粘って最後は鹿沼直生がゴールに流し込んで逆転!
劇的勝利にスタンド大興奮のお祭り騒ぎになったことは言うまでもありません。
2022年5月14日・J1リーグ第13節
ルヴァンカップの劇的逆転勝利から約3週間後。リーグ戦でFC東京と再度対戦します。この試合は年に一回の磐田市小学生一斉観戦授業。
この試合J1初スタメンとなった鹿沼直生。後半43分、鈴木雄斗のクロスがリフレクトし、大森晃太郎からのボールを冷静にシュート。DAZN解説の水沼貴史さんも絶賛のゴールでした。
◆ 2022年6月18日 サガン鳥栖戦でのダイビングヘッド
前半からファビアンゴンザレスの連続弾で2点を先制。
そして、前半27分、上原力也のクロスをファーサイドでダイビングヘッド。
要所要所で、光るプレーを発揮してくれた鹿沼直生を忘れません。
徳島への移籍に当たり、鹿沼直生が自らの声でメッセージを残してくれました。
この一言に尽きると思います。
まだまだ磐田のために戦って欲しかった。また一緒に「勝利は続くよ」を歌いたかった。
でも、現状の出場機会が激減している現状。今シーズン腐りそうになる自分を何とか奮い立たせて、競争に打ち勝とうとしていたこと。
そして、自分のサッカー人生を考えて、自分の力を欲してくれるチームで輝きたいという気持ちを抱くのは、プロのサッカー選手として至極当然の事なのだと思います。
自分の言葉で、自らの声で、ファン・サポーターに正直に言ってくれたのは、私は良かったと思います。
3年間ジュビロ磐田の為に戦ってくれて本当にありがとうございました。残念で、悲しいけれど、徳島で輝いてくれることを祈っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田と鹿沼直生のファンサポーターに歓喜が訪れることを願って。