『降格は偶然で無く必然』-ジュビロ磐田 金子翔太-
12月2日、静岡朝日テレビの「スポーツパラダイス」にジュビロ磐田の金子翔太が生出演しました。
2022年は、前回2019年と同様にJ1最下位という結果でJ2降格が決定したジュビロ磐田。金子翔太が今季のジュビロでの戦いを振り返ってくれました。
今季チームの成績が振るわなかった結果を受けての出演だったので、金子翔太は殆ど笑顔は無く、終始硬い表情だったのが印象的でした。
今季前半戦の金子翔太は、出場機会に恵まれませんでした。
2月26日、第2節のホーム開幕戦 清水エスパルスとの「静岡ダービー」が初先発。ついに実現した古巣対決でしたが、ジュビロは2名が退場するなど厳しい試合展開となり残念ながら悔しい敗戦となりました。
その静岡ダービー後、金子翔太は以下を「固定ツイート」にして悔しい気持ちを表していました。
その後、5月6日の第12節アウェイセレッソ大阪戦まで、先発での出場は無く7月以降にようやく先発フル出場する機会が増え始めました。
しかし、金子翔太がコンディション上げ始めた7月~8月のジュビロは、皮肉にもチームとして絶不調に陥った時期でした。7月~8月の8試合で1勝0分7敗、たったの1得点。
惨憺たる成績でした。
この唯一の1得点が第23節ホーム湘南戦での、金子翔太の決勝ゴールです。
ちなみに、この試合後の金子翔太のインタビュー後に、ジュビレーションに合流する姿は今でも好きなシーンの一つです。
その後も、第30節ホームセレッソ大阪戦、第32節鹿島アントラーズ戦でゴールを決める活躍を見せましたが、いずれもドロー。
自身のコンディションは良かったものの、残留争いしていた中でチームが勝ち切れないもどかしさがあったと思います。
今季、序盤から貢献できなかった悔しさを改めて口にしていました。
ただ、金子翔太自身は全く満足できないシーズンだったと思うのですが、最終節直前までJ1残留の可能性を残したのは、後半戦で金子翔太がコンディションを上げたおかげだと思ってます。
ホームでの湘南戦・セレッソ大阪戦・鹿島戦。金子翔太がゴールを決めたこの3試合は、1勝0敗2分で負けていません。
そして、9月3日 第28節ホームエコパ柏戦の吉長真優の初ゴールをアシストしたシーンも更に推したいプレーとして挙げたいです。
吉長真優にとって今後の飛躍と成り得る貴重なJ1初ゴールだったと思うし、この試合も前半で2点のビハインドからドローに持ち込みました。
ただ、チームとして勝ち点1を3にすることができなかったのは痛かったです。特にホーム鹿島戦は、後半アディショナルタイムに入るまでリードしていただけに、今でも悔しい結果です。
「J2降格は偶然では無く必然」
「必然」の詳細まで金子翔太は言及しませんでしたが、以下のように語っています。
・伊藤彰監督の戦術浸透と結果が追いつかなかったこと。
・夏場の補強がチームとして満足いくものでは無かったこと(この点は、小野社長も8月18日の記者会見で「ジュビロの力不足」と言及してます。)
・ジュビロは耐えられず伊藤彰監督更迭してしまったこと。
その他、内部の人しかわからない事などなど、考えられる原因は多々あると思います。
来季はJ2で再度チームを作り上げなければなりません。しかし、単なる「1年でのJ1昇格」では先が無いことは今季のジュビロの結果で明白です。
「J1上位で戦えるチーム」を目指さねばなりません。
その再建は途方もなく厳しいものでしょう。
そもそも、ジュビロは12月2日現在において未だ監督も決まっていない状況です。そしてファビアンゴンザレスの二重契約問題で補強ができません。更には、大井健太郎の契約満了以外の現所属の選手の去就は不明です。
まず来季どんな体制になるのか?
そこが現時点では全く判らないのは、非常に厳しいですね。
他クラブが補強や新体制のリリースが続いているだけになおさらです。
更に、J2で勝ち続けるということは非常に困難なミッションです。これは2020~2021年でジュビロがJ2で戦った経験から痛感しています。
しかし、数年かかってもチームを再建をしなければなりません。その先にある歓喜をジュビロの選手達とサポーターの皆さんと共有したいのです。
そのための第一歩となる2023シーズンの戦いに期待しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田、そして金子翔太のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
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