2023 J2 第16節「藤枝MYFC vs ジュビロ磐田」超主観的振り返り
全席チケット完売の藤枝総合運動公園サッカー場!
リカルドグラッサの一点を守り切る!
2023年5月17日、J2リーグ第16節。ジュビロ磐田はアウェイで藤枝MYFCと対戦し1-0で勝利!
今年はJ2にジュビロ磐田、清水エスパルス、藤枝MYFCと静岡県をホームタウンとする3クラブがしのぎを削ることから「静岡三国決戦」と銘打って戦っています。
ジュビロにとって「静岡三国決戦」第2ラウンドです。
平日水曜日のナイトゲームとなりましたが、藤枝総合運動公園サッカー場で現地観戦してきました。
勝利しましたが、シュートの打ち合いとなり、結果1-0という辛勝。胃が痛くなるような展開でした。
スターティングメンバー
遠藤保仁がベンチ外に。山本康裕が3試合ぶりに戻ってきました。
一方、スタメンCFはジャーメイン良。
藤川虎太朗、ファビアンゴンザレスは控えに回ります。負傷の後藤啓介が気掛かりですね。
古巣対戦の可能性もあった伊藤槙人は残念ながらベンチ外となりました。
針谷岳晃もなかなか帰還しないのが心配ですね。
また、先日の9連戦でフル稼働していた金子翔太もホーム徳島戦出場を最後に4試合ベンチ外が続いています。詳細は判りませんが、決して選手層厚くないジュビロだけに総力戦が続きます。
序盤はジュビロが攻め込む
試合序盤は、ジュビロが決定的な場面を作ります。
試合開始早々の3分、松本昌也がご挨拶代わりにと右脚で滑り込んでシュート。
5分にはドゥドゥがペナルティエリア内で松本昌也からのクロスをシュート。
7分には、上原力也が左サイドからクロスを上げてジャーメイン良がヘディングシュート。
13分には松本昌也がシュート。GK上田智輝選手に弾かれる。
15分、直接FK。松原后が上原力也からの変化をつけたパスから左足でシュート。
そして、めちゃくちゃ惜しかったのが22分。鈴木雄斗がペナルティエリア内に送ってジャーメイン良がヘディングシュート!
完全に枠内を捉えていたので、
と思ったのですが、GK上田智輝選手がファインセーブ。これは上田選手を褒めるしかないナイスプレーでした。
序盤はジュビロが果敢に攻めかかりましたが、残念ながら決め切ることができませんでした。
しかし、今季序盤戦のような試合開始早々に失点し、追いかけるという悪い傾向がここ最近は無くなりました。これは積み上げの成果と言って良いと思います。
試合終了後、松原后も以下のように振り返っています。
ドゥドゥが負傷退場
29分、ドゥドゥがしゃがんで靴紐を結び直し始めたのですが、右足首を指さして座り込んでしまいました。残念ながらそのまま担架で運ばれて古川陽介と交代となりました。
今季はボランチではなく左サイドハーフとして活躍。ボールを狩る技術、パンチ力のあるシュート、鋭いフリーキック。今やジュビロに欠かせない選手になりました。
そのドゥドゥが離脱するのは非常に痛い。
このとき藤枝の選手でドゥドゥの傍で心配そうに見つめている選手がいました。
アンデルソン選手です。
試合前にもドゥドゥとアンデルソン選手が会話していたのですが、後からDAZNを観たら実況の須藤駿介アナウンサーから。
という情報を語ってくれました。
日本での初のマッチアップとなった記念の日でしたが、残念ながらドゥドゥは最後までピッチに立つことができませんでした。
大事でない事を祈ってます。
「超攻撃的エンターテインメントサッカー」
藤枝は「超攻撃的エンターテインメントサッカー」をフィロソフィーに推進力のある攻撃力が強みです。
序盤はジュビロが決定機を作りましたが、徐々に藤枝の攻撃が牙をむくようになります。
29分、右サイドから久保藤次郎選手がゴール前でドリブルで切り込む。
33分、アンデルソン選手がミドルシュート炸裂!しかし、三浦龍輝が横っ飛びで弾きます。
49分、横山暁之選手がペナルティエリア外からシュート。サイドネットに外れ難を逃れます。
思わす天を仰いだのが55分、渡邉りょう選手のシュートが三浦龍輝の右側を抜けてゴールネットを揺らします。
一方で、近くにいた藤枝サポーターさんが悲鳴のような声で歓喜の声を上げました。
しかし、オフサイド!
周りの藤枝サポーターさんに悟られないようにできるだけ平然を装っていましたが、内心はめちゃめちゃ動揺していました。
と思われるかもしれませんね。
藤枝総合運動公園サッカー場のメインスタンドは、いわゆる「ミックスシート」なんです。
やはり波に乗り出すと怖い藤枝の攻撃。胃が痛くなるような時間が続きました。
躍動する藤川虎太朗
後藤啓介、大津祐樹という今季序盤戦でCFを務めたFWを負傷で欠くジュビロ。この大ピンチに牙を研いで力を蓄えていたのが藤川虎太朗。
51分には枠外でしたが鋭いシュートを放ちます。
また隙あらばドリブルで突破を図り、決定機を作り出そうとします。
2019年にブレイクした虎太朗。2021年から2022年は熊本と北九州に育成型期限付き移籍して武者修行し、今年補強のできない大ピンチのジュビロに2年振りに帰ってきました。
大津祐樹、後藤啓介、ファビアンゴンザレスなど、ライバルひしめくFWですが、大津と後藤の負傷もあり、巡って来たチャンスをものにしつつあります。横内監督のもとで成長していることが本当に嬉しいですね。
リカルドグラッサが決めた!
66分、ジュビロのコーナーキック。
今年のジュビロは、敵のセットプレーは散々ゴールされてきましたが、逆にジュビロはセットプレーでなかなか得点できません。
スコアレスのまま後半も残り30分を切っており、なんとか先制して欲しいと祈って観ていました。
キッカーは上原力也。インスイングでやや巻きながらゴール中央に飛び込んでくるボールに対してヘディングでドンピシャあわせたのはリカルドグラッサ!ボールは藤枝ゴールネットを揺らし遂に先制!
と、私もメインスタンドで立ち上がって大絶叫!
上原力也とリカルドグラッサが抱き合って喜び、そこにジュビロの他の選手も重なり合って喜びます。
リカルドグラッサはこれがジュビロ移籍後初ゴールとなりました。
遂に均衡をやぶってリード。欲しかった先制点。
ふと我に返ると、近くに藤枝サポーターさんの団体さんがいることを思い出し。できるだけ大人しく座り直しました(苦笑)
ドンマイ。ラッソ!
77分、松原后が相手ボックス内で蹴ったボールが山原康太郎選手の腕に当たったとしてハンドとなりジュビロがPK獲得。
追加点の大・大・大チャンス!
キッカーはファビアンゴンザレス。
復帰2試合目のこの試合で得点を決めて、これからの爆発の足掛かりにして欲しい。
なんと意表をつくチップキックで浮かせたボール!
しかし無情にもクロスバーを越えてしまいノーゴール。
今度は藤枝サポーターさんの歓喜の声。
私はさも動じていないという顔をしつつ、内心はかなり落胆していました。
しかし考えてみれば、ラッソは昨年9月11日のアウェイ札幌戦を最後に、約8か月振りに前節ホーム群馬戦から復帰しました。
まだ昨年のような無双する動きには至っていないようにも見えました。PKにしても久しぶりの実戦にまだ試合慣れしていない影響が出たのかもしれません。
これから厳しい暑い夏の季節を迎えます。
ラッソはその時に無双してくれることを信じ、ギアを上げて欲しいと思います。
お待たせ!FM Haroの実況
ジュビロ勝利のお楽しみ。FM Haro! ジュビロライブスペシャルのハイライトです。今回の担当は伊藤圭介さん。
ラッソがPK外した時、スタッフの方が頭抱えちゃってます。
総括と次節に向けて
5月17日は、この日ゴールマウスを守った三浦龍輝の誕生日でした。
試合終了後の「勝利は続くよ」を歌った後、ゴール裏のコールリーダーさんがトラメガで、
と呼びかけ、ゴール裏とスタンドは龍輝のバースデーソングを歌い祝福しました。
この日はクリーンシートで勝利をおさめた龍輝。思わぬサプライズに照れつつも、ガッツポーズと満面の笑顔で応えました。
サポーターが選手の誕生日を祝い、3連勝を喜び合う。
J2降格し、選手補強ができないなど苦難が続いたジュビロの2023年ですが、一つ一つ乗り越えることでチームとサポーターがより一体感を持って戦えているなと感じた瞬間でした。
次節は、5月21日ホームヤマハスタジアムでいわきFCを迎え撃ちます。
中3日で迎える厳しい日程が続きますが、4連勝をかけて全力で戦いましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?