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ジュビロ磐田、最後の90分へ!最後の戦いに託す。
元気をもらった1年だったと思う。
いや、「だった。」と過去形にしてしまうのはまだ早い。選手達は負けられない戦いに向けて、全力で練習に打ち込んでいるのだから。
ジュビロ磐田
2024シーズンも大詰めを迎えた。
最終節を残すのみ。J1残留に何とか望みを繋いだ。しかし自力の勝利ではそれは成し得ない。
J1残留条件は、
18位磐田が勝利した上で、16位柏・17位新潟のいずれかもしくは両方が敗戦。そのうえでどちらかを得失点差で上回ること。
他力本願だ。
開幕当初、横内昭展監督は「まずは勝ち点40。取れた時点でより上の順位を目指していきたい。」と目標を掲げた。しかし、思惑とは裏腹に思うように勝ち点は積み上がらなかった。
最終戦に勝っても勝ち点41。最低目標を僅か1点超えるだけだ。
今年のような残留争いは望んでいた成績ではなかった。
ここで勝つべきとされた試合、特に下位チームとの戦いをことごとく落とした。
それでも、私はこの1年振り返るとJ1でのジュビロ磐田の戦いは楽しかった。
ホームだけでなく、いろんなスタジアムに遠征することができた。
会社帰りに急いで新幹線に飛び乗った川崎戦。壮絶な撃ち合いを制してあの川崎からアウェイで勝ち点3を奪った喜びは何物にも替え難い。
桜満開の京都。マテウスペイショットの2発、西久保駿介のゴールで快勝。京都駅を悠々とサックスブルーのユニフォームで歩いた。
遠くは福岡に初の飛行機で遠征した。ジャーメイン良の2得点で勝っていた試合を追いつかれてドロー決着。スタジアムでお会いした、同じく遠征したジュビロサポーターの方々と悔しい思いを共有した。
真夏のエコパスタジアム。ホームながら鬼門のエコパ。「三光祭」と銘打った戦いの相手はかつて覇権を争った鹿島。山田大記の芸術的なシュート。古川陽介の逆転決勝ゴールで沸きに沸いたスタンド。エコパスタジアムにとどろいた「勝利は続くよ」と無数のサックスブルーのペンライトの光景は今でも興奮を呼び起こす。
鈴木海音は念願のパリオリンピックのピッチに立った。現地には行けなかったが、テレビの画面越しにその姿を観た事は、感慨深かった。
そして、ホーム最終戦。既に今季限りでの引退を発表した山田大記がPKを決めて逆転勝利という超劇的な瞬間にも立ち会うことができた。
一方で不本意な試合も多かったと言わざるを得ない。
アウェイ町田戦。昨年敗戦のリベンジを果たせず0-4で完敗。真夏の野津田に遠征したが、去年と同じく町田サポーターの歓喜を背に帰らねばならなかった。
痛恨だったのがアウェイ湘南戦。鈴木雄斗とルキアンというかつて共に戦った選手のホームに乗り込んだが、まさかの0-5大敗。酷暑のレモスタのピッチをただただ呆然と眺めるしかなかったのは、悔しさで忘れられない。
そして、残留争いの札幌にはシーズンダブルを食らった。
夏場以降、ホームで勝てない試合が続きフラストレーションがたまった。
思い返せば辛かった試合の方が多かった2024年。決して望んでいた成績ではない。むしろ不本意だ。
しかし、未だ昨年の補強禁止の影響が残る中、ジャーメイン良、森岡陸、中村駿、上原力也など途中で戦線離脱する選手も少なく無かった。そんな状況で、監督経験2年目の横内昭展監督の指導の下、懸命にピッチを走ったジュビロ磐田の選手達。決して非難する気にはならなかった。
むしろ、この戦力で出来るだけの事はやって来たと思う。
その結果、ジュビロ磐田は、残留の可能性を最後の最後まで残した。
「奇跡」という言葉は、あまり使いたくない。
しかし、残留を掛けて最終戦に臨むこのシチュエーション。今回「奇跡」を起こさずにいつ起こすのか?
ここまで駆け抜けてきたジュビロ磐田の選手達には多くの感情をもらった。いい意味でも、そうでない意味でも。
それらをひっくるめて、この1年私はジュビロ磐田から元気をもらった。推しのチームがあることに感謝だ。
さあ、奇跡の残留を掴みとる舞台は整った。
昨年の最終戦、歓喜と涙でJ1昇格を勝ち取ったジュビロ磐田。
奇跡の再来を起こそう。
きっと起こせる。
ここまでの苦難の戦いの数々は、最後の奇跡のための壮大なフリに違いない。少なくとも私はそう信じてる。
しかしここまで書きながら、私は残念ながら最終戦の鳥栖には行く事が出来ない。
鳥栖は、地理的に多くのジュビロサポーターの皆さんにとって長距離移動を伴う遠征になるはず。費用も馬鹿にならないだろう。現地観戦予定の皆さんに心から敬意を評します。そして応援を託します。
町田、湘南、など悔しい思いをした相手に来年何としてもリベンジを果たしたい。
そして何より清水が来年J1に帰ってくる。
あのダービーをJ1でやろうじゃないか。
今年こそJ1に残ろう。
鳥栖から歓喜の声が届くことを信じています。
最後までお読みいただきありがとうございました。ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。