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ダイナミックタッチとは?

おはようございます。

触覚システムにおけるダイナミックタッチについて今日は話していけたらと思います。

タッチという言葉を聞いて、イメージされるのは先日お話しした"皮膚感覚”である場合が多いと思います。

それに対してダイナミックタッチは、"筋肉をはじめとする全身の組織の運動に伴う知覚”のことを指しています。

何か触れた時に生じる"皮膚と接している対象の表面の印象"ではなく

運動に伴う深部の"感触”によって皮膚の表面では直接触れていないはずの「物体全体」の大きさや向き、重さなどの印象を得る事が出来ると言われています。

このような感触は、もちろん物を持った時にだけに限られるものではありません。

私たち自身の身体の大きさや向き、重さが分かるのもダイナミックタッチによるものと言われています。

例えば真っ暗な部屋の中にいても私たちは、自分の腕や足や首がどの方向を向いているのかを理解する事が出来ます。

これも皮膚の表面で感じるような感触などではなく、関節の動く感じや筋肉、腱が変形する感じが身体深部の触覚となって、このような知覚を生じさせていると言われています。

また、手に持ったものが自分の身体のように感じられる事があると思います。

杖や傘を使うときに、例え見ていなくてもその向きや長さが分かると思います。

画像にある野球のバッターは、常にバットを見てボールを打つ訳ではなく、その視線はピッチャーやピッチャーが投げてくるボールに集中していると思います。

しかし、構えている時のバットの向きや握ったグリップの位置から離れた"芯”の位置をバットを握る事で触覚的に知覚出来ています。

もちろんこれには動作、行為における習熟度が求められます。リハビリにおいては骨折で初めて杖をついた時に凄くぎこちなく見えるのはこんな影響があるのではないかと考えられます。

・なぜダイナミックタッチによって物の長さや向きが知覚出来るのか?
・ダイナミックタッチによって何が知覚されているのか??

については、次回述べさせていただきます。

何かご意見や質問等ありましたらお気軽に宜しくお願いします🤲


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