脳を知ろう①脳が持つ本能とは?
こんにちは。
しばらくnoteの更新をお休みしていましたが、また再開していこうと思います。
今回から脳について書いていけたらと思います。リハビリテーションにいかに落とし込むか?といった点も併せて考えていけたらと思います。
林 成之先生の著書を読ませていただきました。リハビリテーションに関わる者として非常に興味深い内容がてんこ盛りでした。今回林先生の著書を参考にさせていただきながらリハビリテーションの可能性についても触れていけたらと思います。
1.脳が持つ本能について
脳神経細胞がもつ3つの本能が「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」この3つが人の複雑な社会システムを作り出している。
このように林先生は述べており、本能に基づくようにして社会システムも発達していったとの事でした。(詳しくは書籍を購入して読んでみてください。非常にためになりますよ)
2.知りたいという興味について
林先生は著書の中で「知りたい」という本能は、脳の原点とおっしゃっています。産まれたばかりの赤ちゃんの脳が、情報の伝達路を形成するきっかけになるのも、お母さんへの「興味」であるとも述べています。つまり興味を持つことが脳内の伝達路を形成するのに非常に重要な役割を担っていると言うことが分かります。
3.興味を持てない事の弊害
物事に興味を持つ事の重要性は理解されたと思いますが、極端に物事に興味を持てない事に対する弊害もあります。それは脳内の伝達路が衰退していく事です。興味がないと言葉にするだけでも脳内はマイナスな方向に向かうともおっしゃっていました。皆さんの周りには「知ってる、分かってる」と斜め上から物事を見て興味を示さない人いませんか??そんな人は要注意です。現在、起きている事象に目を向け興味を傾ける事で脳における本能は磨かれるのだなと学べました。
4.リハビリテーションにおける興味の重要性
私たちの目の前にいる患者さんは、目の前の「痛み」や「今後への不安」に囚われて物事への興味、関心を持ちにくい状況だと思います。しかし、治療効果をあげるためにはより良い自分の身体をイメージし、良くなったらどこに行きたい!や趣味活動をしたい!などプラスの方向への興味を巡らせる事が重要です。しかし、セラピストの持っていきたい興味の方向と患者さんの興味の方向は、真逆になってしまっている事が多いと思います。そこで個人として大事だと思うのは、セラピスト自身がどれだけ興味を持ちながら患者さんと接する事が出来ているのか?と言う事です。林先生の著書であったように「知りたい」などの脳が持つ本能が社会システムを作り出しているのであれば、興味は人と人とを繋いでいくとも考えられます。そう考えた時にセラピスト自身が何かに興味を持って取り組んでいるような姿勢や、患者さん自身に対しても上部だけでなく親身に興味を持って接する事が出来れば治療効果を大幅に拡げて行く可能性も多いにあると思います。これを精神論ではなく、脳の機能から考えて必要な考えだと言う事を認識し行動に移す事が重要だと考えます。
何からも否定から入らず、まずは興味の範囲を拡げて経験していく事の重要性を再認識しました。今回の内容について、質問、ご意見等ありましたコメントいただけると幸いです🤲🤲🤲