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LDHという万華鏡

EXILEが今年の9月27日で20周年を迎えた。
形は変われど、1つのグループが20年もの長い期間を走り続けてきたのは単純にすごいことだと思う。

そして私もまた、EXILEと出会って、LDHという会社を知って10年になる。

今でも忘れない、10年前の12月18日、ヤフオクドームでのEXILEのツアー。
今にも雪が降りそうな寒さなのに、ファンの人たちは公式のジャージを着て、長蛇の列に並んでいた。
私もそこに並び始めると、横からはデビュー直前のE-girlsの1st singleがずっと流れていた。
景色、温度、人、心、あの夜のすべてを10年たった今でも鮮明に覚えている。

それまでもEXILEの存在は知っていたけれど、実際に彼らのパフォーマンスを見て、初めて本物のエンターテインメントに触れた気がした。
大きなドームの中で、メンバーの顔なんて全然見えない距離にいるのに全力で楽しめた2時間。
あの日の感動がなければ、絶対に今の私はいない。

それからはEXILE、LDHが生み出すエンターテインメントに感銘を受けながら、青春時代を過ごした。
LDHが経営するダンススクールにも通ったし、彼らの背中を見てエンターテインメントの魅力を知った。

私がLDHのアーティストから学んだことは山のようにあるが、
一番は「夢を持つことのすばらしさ」だ。

大人になるにつれて、夢を持つことがまるで悪いことのような感覚に襲われる。
「いい大人なんだから、地に足をつけて生きていきなさい」と言われたこともある。

私にそう言ってきた大人たちは、夢を持つことを忘れてしまった人たちだ。

叶わなかった夢があることを、失敗だと勘違いしている人たちなんだと私は思う。

夢に向かって走り続けた日々は、果たして無駄な時間だったのかしら。

叶う、叶わない。努力が報われる、報われない。

夢をそんな狭い世界に置いてしまうのはひどくもったいない話だ。

だって夢って、生きることが楽しくなる、ちょっとした魔法みたいなものじゃん。

それを教えてくれたのはLDHのアーティストの方々だった。

夢に向私もて努力をすること、そんな自分を信じること。
たったこれだけで、人生は見違えるように楽しくなる。

私には、10年前、LDHという万華鏡を覗いたあの瞬間から、
23歳になった今まで、1度たりともブレたことのない夢がある。

それは、いつ叶うかは分からない。
だけど、絶対に叶えるし、叶うと思う。

社会や世間は全然甘くないけど
私のような社会人が1人くらいいたっていいじゃないか。

だいぶクサイことを書いてしまったけど、残念ながら全部本気だし本音だし。
「この時代は生きづらい」ってハードルを上げるのは世間じゃなくて自分自身だから、ちょっとずつ下げてみることからはじめるとするか。


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