親知らずとの同居生活は続く
「大学病院での抜歯が必要です。」
決死の想いで歯医者に行くと、医師からそういわれた。
3年前から徐々に生えてきた右下奥の親知らずちゃんが
最近反抗期を迎え、歯茎が腫れてきたので近所の歯医者に行った。
腕に注射をすることも泣くほど嫌いな私にとって
「抜歯」なんてもっての外だ。
歯を抜くという治療法が令和にあっていいのかい?
そう思いながら歯医者に行き、レントゲン検査の大きな音に不安を募らせ、
医師から放たれた言葉が、「大学病院で歯を抜け」だと・・・・???
レントゲン写真を見せながら医師が色々と説明をしてくれた。
下に生えている2つの親知らずは、昼間からゴロゴロしているニートのように横向きに潜んでいた。
こいつらは神経に近いところにあるから、大きい病院で抜かないと難しいと言われた。
一方上に生えている親知らずちゃんたちも問題児で、前の歯を押して生えてきているから、猛烈な痛みを伴うと言われた。
でも、いつ痛くなるかは分からない。
たった1本、生えてきている親知らずを抜いてほしいがために覚悟を決めて歯医者に行ったら、大学病院で4本抜いてこいと言われる未来を、誰が想像出来ていただろうか?
結局何の治療もしてもらえず、抗生物質と痛み止め、紹介状をもらって帰ってきた。
歯並びは良い方だし、今まで歯でつらい想いをしてこなかったのに、
4本の親知らずちゃんたちは、どうやら飼い主に似て厄介だったようだ。
彼らとの同居生活は、夏が終わるころまで続く。とほほ
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