見出し画像

友達=黒船仮説:新しい文化と冒険は、いつも友からやってくる―①着物編

2024年のお仕事振り返り日記を書いてみたら、結構たくさん働いていた。もっと少ないかと思っていた。なぜなら、2024年はたくさん遊んだなあという気がしていたからだ。

着物にはまったし、行きつけの日本酒サロンができたし、写真遊びもしたし、ベトナム旅行もしたし、西表島でサバイバルキャンプもした。日本芸能史という一般公開されている大学の授業も受講した。毎週通った。あと人生初、カラオケ喫茶に行った!(笑)

やっていることに一貫性がなくて節操がないので、「え、なんで?」とよく聞かれる。あと、ものすごく行動力があるように見える、らしい。でも、言ってみれば、全部、友達やお知り合いが、いつもやっていることに便乗しただけである。黒船がやってきて、そこに好きな人が乗ってたから、ぴょんっと乗り込んだのだ。

自分がやったことがないことや新しい文化に飛び込むのは、勇気がいる。そもそも、大人になってしまうと、時間に追われ過ぎて、自分がいつもやっていること以外に興味を持てなくなってしまう。自分の文化から外へ出たくなくなるし、新しいものに拒絶反応が起こる。セルフ鎖国状態になる。

その鎖国した心をほどいてくれるのが、友達なのだと思う。わたしは、好きな人が好きなことは好きになる可能性が高い。友達が楽しそうに何かにはまっていたら、わたしもやってみたくなる。やってみるハードルも低い。友達がすでにワールドを作ってくれているから、そこに飛び込むだけでいい。

だから、好きだなあ~と思える人が増えれば増えるほど、わたしの世界は広がっていく。わたしは友達というのは自分の衛星のようなものだと思っている。配下にあるというわけではなくて、わたしという人物の範囲はわたしの体を越えて、淡く、わたしの友達まで広がっている。わたしの友達もわたしの一部で、友達が新しいことを始めたら、わたしもその影響を受けて変わっていく。友達の見方・考え方は、わたしに影響を及ぼしていく。友達がいつも当たり前のようにやっていることの、仲間に入れてもらったりもすることもできる。

そして、わたしもまた、誰かの衛星になれていたら嬉しい。わたしと知り合って、何か良い影響があったり人生が面白くなってたりしたらいいなあ、と思う。

写真で振り返るよ!!長いよ!!スクロールの用意はいいかい!!全部いろいろ紹介しようと思ったけど、着物の話だけで超絶長くなってしまったので、今日は着物の話だけしようと思います。

昔、演劇をやったときに舞台照明さんのみちこさんと友達になって、みちこさんが着物好きで、着物好き仲間と一緒に、クラシックの生演奏で着物の着付けを見せながら朗読劇をする、ということをしたのだけど、

公演「装×奏×想」 2020年1月25日 和装花嫁衣裳を着せてもらった!役得w

おかげで着物って面白いなあって思っていて、今年の4月、近所チェーンの着物屋さんができて、ただで帯の結び方を教えますと書いてあったので、ただで帰れはしないやろと思ったけど、一着くらいマイサイズ着物をお仕立てしてもいいやと、ふらりと飛び込んで、お太鼓結びを教えてもらったのでした。そうしたら自分で着れるようになったので、途端に着物愛が爆発。
自分でもどうかしているぜ、と思うくらい着付けの練習をして、リサイクル着物屋のウェブページを見まくって買いまくって、機会があるごとに着物を着まくった。

…って、この調子で語っていたらたどり着かないのではないか。写真でいこう。詳細は元気があったら別の記事にしよう。


photo:松村シナさん


浴衣で祇園祭。着物小物作家・舞台照明のみちこさんと。


ブラウスでコーデ。シナさんの写真教室で。


書家の中西玉錦さんと。上が玉錦さんの作品。正統派着物を着るときのアドバイス係(笑)


ライターの友人たちと。無駄におめかししてアラブ料理を食べる会。
文芸仲間でママカメラマンのことなちゃんと。わたしが参加してる「関西魂」の編集長だよ。

11月には稲盛財団さんの記事を作っている関係で、京都賞授賞式にご招待いただきました。ドレスコードが準礼装!訪問着の出番!ちゃんとした式典!訪問着の出番!しかし訪問着も何を選べばいいかわからない。地味すぎず派手すぎず個性的すぎず、お祝いの気持ちを伝えて華を添えつつ、失礼の内容に…ううう、わからん!!お手上げ!!!正統派着物好き・年上の書家の中西玉錦さんに選んでもらいました(笑)練習して自分で着たよ!

紛らわしい写真だけど、受賞者ではなく観客です(笑)

父母が秋に車で遊びに来て、一緒に滋賀旅行(京都は多かろうと思い避けた)した。近場だったのと、母からのおさがりの着物を着たとこを見せたかったのと、父が写真にはまってるのでモデルをしてあげようと思って、着物で旅行したよ。寒かった。写真撮るとき以外は、父のダウンジャケットを着てた(笑)

母のお気に入りだった結城紬だって。

キャバレー発祥の地と言われている大阪の古いビル「味園ビル」が解体することになり、2024年いっぱいで営業を終了する味園ビル2FのBar夕顔楼で太宰治の斜陽の朗読劇の輪読会をしました。モクレンの訪問着。

訪問着ってあまり着る時ないので、ここぞとばかり。
自分が書いた脚本をみんなで読むの、楽しかった!

いやはや、よく着たなあ~。ここで紹介しきれない着物姿もたくさん。なぜそんなにあるかというと、もともと母の嫁入り道具の着物を受け継いだのと、着物にはまったとあちこちで言ってたら、着物音楽朗読劇でご一緒して仲良くなった1級着付け技能士の松本久実さんが、もらってほしい着物があると言ってくれて、スーツケースとボストンバッグいっぱいもらってかえったのと、あとはリサイクルショップでものすごく安い値段で売られているのでついつい買ってしまって増えてしまったのと、まあそんなこんなしているうちに、ちゃんとお仕立てしてあつらえたものもあったりして。

着物にはまるまで「お金の使い道がない」とか言ってたわたしとは、別人になってしまったのでした。まあ、お金の使い道があると仕事も張り合いがでるよね!

ベトナム旅行の話と、西表島キャンプの話はまた今度…するかもしれないし
、しないかもしれないし(笑)こういう日記っぽいもの、需要ある?

年内にやらなきゃいけない仕事はおさまったので、年明けでいいですと言われている仕事をこつこつしていきます。


いいなと思ったら応援しよう!