書き上げた小説を直すのは何でこんなに億劫なんだろう。
昨日の日記では文藝短編賞に出すとか言ってたけど、実はそれどころではなく、11月末には直しを完了させると約束し、やっぱり年内には、と約束し直した長編小説を今の今まで手をつけられずにいる。年内は31日だ。今日と明日はそのために時間を取っていて、まあ、直しといっても直すべき方向性は見えているし、2日間もあれば十分だろうと思っていた。
が、なかなかファイルを開けない。ファイルが壊れてるとか、パソコンがおかしいとかではなく、心理的に開けない。
このままではらちがあかないので、どう直せばいいのか、打ち合わせをした録音音源を聞くことにした。ライターの仕事の応用だけど、やる気が出ないときは、声を聞くと、そのときの気持ちがよみがえってやる気が出るし、打ち合わせをしてからずいぶん時間が経っているから、忘れていることもあるかもしれない。
部屋の片づけをしながら聞いていたら、どう考えても2日でできるような直しではなかった。キャラやストーリーにテコ入れしないといけないし、勉強もしないといけない。構成も変えないと駄目だ。1週間くらい、かかりそうなやつだ。
音源の中のわたしは、忘れないうちにすぐに取り掛かりますと宣言している。ぐわっ。でも聞いていると、11月末か年内には、と言っている。そして最後まで聞いていると、年内には、と締めくくっている。そうか。わたし、まだ締切やぶっていない!
とはいえ、年明けには他のライター原稿の予定が待っているので、明日こそ取り掛かりたい。1日もこれに費やそうかな。
ライター仕事はだいたい何日で書けるかが読めるけれど、小説は読めない。書けないと、どんどん玉突き事故を起こしていく。そうならないように、ライター仕事を減らさなくては。もしくは、さくっと頭を切り替えて1日の内に両方できるようになれたらいいんだけども。
まあでも、じたばたしても無駄だなあという開き直りが出て、今日は年末年始の食料をスーパーに買いにいった。ボラの白子が安かったので、白子ポン酢を作った。これをつついて、ノンアルビールでぷはーってやるんだと思っていたけど、ノンアルビールのストックが今日で切れてしまった。
過去記事で、HPは自分が小説家でいられる場所になればいいんじゃないかと書いたけれど、今ここがその機能を果たしている。今日もここに報告を書くぞと思ったら、同じ逃避ならネットじゃなくて小説を読もうと思って、小説を読んだ。小説を読むと、物語が浮かぶ。日頃、目をつむってやり過ごしていることを揺さぶってくるからだと思う。いや、逃避してる場合じゃないんだが。
書き上げた小説を直すのって怖いよね。直したらよくなるのはわかっているんだけども。これがベストだと全力を尽くしたものを、何度も捨てて、書き直さなければ、先へ進めない。何度も何度も。まるで、死んで生まれ変わるみたいに。
<本日の小説活動>
①初稿直しの打ち合わせの音源を聞いた。赤の入ったファイルを開いた。開いただけだけど。このまま開きっぱなしにして、スリープモードにして、明日の朝こそ、向き合うぞ。
②村田沙耶香さんの短編集「生命式」を読み終えた。可愛かったり不穏だったり不思議だったり。いろいろな雑誌から出ているものを寄せ集めているので、テイストはバラバラなのだけど、それがよかったな。詰め合わせセットみたいな。読んでいたら2つ、短編のアイデアを思いついた。創元SF短編賞に出したいなあ。…って、リンク貼るために飛んでいったら、締切1月10日?え?すぐじゃん!40枚~100枚。16000字以上は思いついてからでも4日はかかるなあ…。直前でじたばたする生活を改めたい。来年のためにコツコツ書いて、1年かけて仕上げたらいいじゃないかね。
1年ってすぐだもんね。この1年、ちゃんとわたしは成長できたんだろうか…と絶望しないように、コツコツ、1年の仕事・執筆振り返り記録を書いているよ。この分だと来年にアップになるかな。
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