002 冬、無音、マクドにて
朝、9時半。
博多駅のマクドナルドでこの文章を書いている。
顛末を語りたい。語らせてーな。カタラーナ。
は?
田坂です。
私はテレビ番組のナレーションのお仕事をレギュラーでいただいており、隔週でその収録がある。朝10時半から開始し、うまくいけば15分くらいで終わる。起きる理由がなければ起きれない私にはそういう意味でもありがたい。
スケジュールはだいたい半年ごとに確認される。今月の収録日ががっつり鮭ひよ期間と被っており、その時点では何時から稽古が始まるか分からなかった。
名古屋と同じで11時から稽古が始まるとして、いつも通りの収録時間だと遅刻してしまう。できれば、収録日を前週か翌週にずらしてもらえるとありがたいが、直接そういうのは憚られた。すでに札幌滞在や名古屋滞在の時に、スケジューリングを融通してもらってるからだ。
そこで私は、
あえて、早い時間なら行けますよ、とこちらが厳しめの条件を提示することで、相手側から、週をずらす提案をしてもらう、という、
非常にこざかしい作戦に出た。
「8時半とかなら……」
「いいですよ」
あてがはずれた。社会人を舐めていた。
あては一度外れると外れのたがが外れていく。
稽古が順調なため、12時開始にあとだおされた。(本来なら素晴らしいことだ)
10時半に収録しても余裕で間に合った。
ただ、ここでいきなり前日に、「八時半でお願いしますといいましたがやっぱり十時半で大丈夫です」とは言えない。言えるわけがない。
現在まもなく10時。
あと2時間。
カラオケでも行く?
眠いッ!
ここで本来なら文章を締め、「鮭なら死んでるひよこたち」の公演情報などを貼りつけるべきなのだけど、スマホでポチポチ打っているので、一旦画面を閉じて公演情報探してコピペ、というターンがダルい。
ダルいてあんた。
宣伝を舐めるな。
分かってはいるのだが……
スマソ……
ほかのひとたちがちゃんとやってるので、他のページを参照してクレメンス。
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