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世界の希少珈琲「コピルアック」を淹れて飲みたくなるお話|金澤屋流お家カフェVol.21
コピルアックは、世界的に有名なコーヒーです。コピルアックと言えばホテルでは1杯6000円から8000円。コーヒー豆は中々入手できず、テレビや新聞、映画でも取り上げられる有名な珈琲。なんと言っても高い。その理由は、コピルアックの生い立ちによるのですが。当店でもこのコピルアックをお店のメニューで提供していた事があります。クチコミで広まったのかコピルアックを飲みに県内外からやってくる方は数々。そのコピルアックの魅力とは何でしょうか!
コピルアックの名前の由来
ジャワ島では、コピルアック
バリ島では、コピムサンと言われている。
ジャワ島では、イタチのことを「ルアック」といいバリ島では「ムサン」という事からきています。コピはインドネシア語でコーヒーです。
イタチはジャコウネコをさします。
日本語に直訳するとイタチコーヒー、ジャコウネココーヒーです。
つまり、動物の珈琲!?
「コピルアック」=「イタチ珈琲」と言うことに。
なぜイタチ珈琲?(コピルアック?)
麝香猫と言われるイタチに似た動物がインドネシアにはいます。
その麝香猫(じゃこうねこ)がコーヒーの実を餌として食べ、種子にあたるコーヒー豆(パーチメントの状態)が消化されずに排せつされます。
現地の農民がその排せつ物からコーヒー(パーチメント)を取り出し、きれいに洗浄したものが【コピルアック】
つまり麝香猫と呼ばれる動物の糞から採れる珈琲なのです❗(^-^;
幻のコーヒーコピルアックと言われる理由
で、普通の珈琲とどう違う?
幻と言われる理由🙋
手にはいりにくい。
入手困難であり、店で提供している店はまずないに等しい。
精製の由来ゆえに通常の珈琲よりもごく僅かな量しか出来ず大量生産は出来ません!精製が大変❗と言うことで
高額❗
ホテルでは5000円以上8000円
喫茶店 2000円から5000円
ちなみに❗
金沢屋珈琲店ではその当時特別価格1200円で提供していました。ネルドリップでその頃は1杯ずつ淹れていましたので、今考えるととてもレアだったと言えます。豆売の価格は、
100g=3500円以上7000円が一般的。
金澤屋珈琲店は100g=4200円
受注後焙煎し新鮮なものを配送しています。
謎の動物麝香猫って??猫!?
日本では、猫や犬は可愛く安全です。
ですが海外へ行くとそうでないような(^-^; 怖い顔した猫や犬が歩いています。さわったら危ないとも言われる事があります。
ジャコウネコもその危ない⁉︎野生の動物の一つ。
日本で言うハクビシンらしいのですが!
実物の子供の頃↓
猫と言うより確かにイタチや狸みたい…💓
麝香猫(じゃこうねこ)とは、ネコ目ジャコウネコ科に属する哺乳類の総称です。種によって様々な形態を持ちますが一般にネコに似た外見をしています。
なぜ、猫ちゃんの糞から取り出して飲んだのか?
そもそも最初にわざわざ動物の糞から豆を洗いコピルアックを飲んだ理由って??と思いませんか?
''その昔オランダがインドネシアを統治していた時代、農民たちが作ったコーヒーはすべてオランダ人が取り上げてしまったため自分達はコーヒーを飲むことができませんでした。
そこで麝香猫(じゃこうねこ)の排泄物に混じっているパーチメントを拾い集めてきれいに洗い、乾かして脱穀して、生豆にしたものを焙煎して飲みました。 それを飲んでみたところ、普通のコーヒーとは違うすばらしい香りを持っていることに驚き、この希少なコーヒーを珍重するようになったのです。''
つまり普通の珈琲を飲めなくなった現地の人が飲んでみて
類まれに美味しく素晴らしかった‼
これがコピルアックが珍重されるようになった始まりです。
コピルアックが普通の珈琲とは違う素晴らしい香りを持つ理由とは?
ここが1番知りたいですよね。美味しい理由は、2つ。グルメな麝香猫ちゃんが完熟したコーヒーチェリーを選りすぐって食べるからだそうです。熟したコーヒーの実の中でも完全に熟した特に美味しい実しか口にしないそうです。
また、ジャコウネコの腸内の消化酵素の働きや腸内での発酵によってコーヒーにその独特の香味が加わります。
どうやら素晴らしい他と違う香味の正体はここにあるよう
コピルアックは最高の良い状態のコーヒーしか食べない贅沢なねこちゃんのおかげです❗
通常は人の手で完熟したコーヒーを手づみすることはありますが、
コピルアックはなんと麝香猫ちゃんが選りすぐって食べたものです。
まさにコーヒーは、コーヒーの実から種を取り出す方法によって味が変わると言われてますが🎵まさにこれはコピルアックと言われる精製方法といっても過言ではありませんね。
さらにもうひとつの神秘的な素晴らしい香味の理由
麝香猫の分泌物からとれる香料は麝香と呼ばれています。
シャネルの香水にもブレンドされている麝香。
不思議とコピルアックの香味が麝香という香料にも例えられています。
きっと分泌物がコーヒー豆に加わるのですね。
元々の豆の持つポテンシャルに加えて麝香猫の消化を通して二次的に加わる香味。糞から採れる珈琲豆を現地の人が発見し綺麗にして飲むようになった経緯
まさに幻のコーヒーと言っても良い偶然と奇跡。有名担った理由ですね。
実際にコピルアックを毎日のように淹れていた頃の印象
見た目は普通のコーヒー豆です。マンデリンというだけあり、綺麗で大きなコーヒー豆です。当店の焙煎は浅め。
見た目は、普通ですが
この珈琲は、普通と違う と思う瞬間が度々ありました。
豆を淹れている瓶のふたを開けた瞬間広がる香り
粉にした瞬間の香り
淹れている時の香り
飲んだ時の香味…
これは、コピルアックだ。
とすぐわかります。
懐かしいですが当時の看板。外に出していたものです。
コピルアックで取材とうけた事もありました。
「コピルアックという魔力。人生の中で一度は飲んでみたいコーヒーの王様」
コピルアックの生豆が入っていた麻袋です。ジャコウネコが可愛い。
コピルアックを淹れる
金澤屋珈琲店でも美味しく淹れている方法を伝授。焙煎は、やや浅煎り傾向の珈琲豆です。香り 酸味 甘み 軽やかさを出す事でより美味しくコピルアックをお楽しみ頂けます。従来の珈琲豆とは違う苦味、どっしり、コク といった印象とはかけ離れた幻の珈琲 コピルアックをぜひお楽しみ下さい。
コピルアック 22〜24g
粗挽き
湯温度90℃以上もっと熱々でも良い
抽出量 300cc
マグカップ2杯分
①粉をセット(平らに整える)
②粉の表面にそーっとお湯をのせる。
③乾いた粉表面全体が湿るように注ぐ。
④40秒ほど湯を注がず、蒸らす
⑤粉の膨らみが落ち着いたら蒸らしが完了。
⑥粉の中心に湯を注ぐ。
⑦湯を注ぐと白い泡が断続的に出てくる。
⑧この白い泡が粉全体にゆっくりと均一に広がるよう丁寧に注ぐ。
⑨中心から外側に円状に湯を注ぐ。数回に分けて湯を注ぐ。沢山湯を注ぎすぎると水っぽくなるのでご注意。
抽出完了、2分から2分半目安。時間はかけすぎない方が軽やかになります。
熱々のお湯でささっと淹れる。
コピルアックのお話でした。
貴重な珈琲ですので贈答用にも売れているんですよ。↓