ミニ盆栽コーヒー苔玉を楽しむ⑥双葉ちゃん苔玉誕生物語｜金澤屋流お家カフェVol.57
2020年コロナ渦で巣ごもり需要が拡大。お家でコーヒーを飲む人は過去最多。飲む量が増え1週間平均なんと11杯。コーヒーが家庭で需要が増えるのはコーヒー屋にとっては嬉しい限りです。香りだけでも癒しやリラックス効果のあるコーヒーは、世界的人気飲料であり、国内でもお茶に代わって一番飲まれている飲料です。そんな中で店頭でもコーヒー豆の販売量は増えているのは勿論、他にも実は売れているものがあるのです。
愛でる/育てるコーヒーです。それって一体⁉
飲む以外の楽しみ方ー育てるコーヒー
コーヒーの木は、アカネ科の常緑樹です。
日本では花が咲き実がなるまでに最低5年はかかりますが
1年を通して緑がとてもきれいな植物であり観賞用として育てるのがここ数年じんわりとブームになっています。ちなみに、日本では寒い冬場の育て方に注意すれば、ご家庭でも年中キレイな緑を楽しむ事が出来ます。
種まきから発芽まで
コーヒーの木の実から採れた種子は、精製してコーヒー豆にするかもしくは、植え付けて新たに種まきするかに分かれます。
種まきをする場合は、収穫後時間経過とともに発芽率が下がる為、元気そうな種を選りすぐって植えられます。
順調にいけば約2か月で芽が出ます。マッチ棒のような見た目が特徴ですが、中から双葉が出てきます。
成長が安定するまで小さめのポッドで育てる
芽がでてから、成長が安定するまでは、小さめのポッドや鉢植えでお水と一緒に成長促進剤を与えて育てます。
葉が増えて20㎝を超えたら少し大きめの鉢植えに植え替えます。コーヒーの木の根は、縦に深いので深めの鉢植えにしましょう。
植え替えを繰り返し緑を楽しむ（～7年）
ある程度大きくなると観賞用として見ごたえのある大きさに成長します。樹高が1㍍近くになると花芽が付くかもしれません。
多すぎる葉っぱは、選定する事で満遍なく光が当たり栄養が行き渡ります。成長期の春から秋にかけては、週に一度の栄養で活性化を。
花芽が付いたら実をつけます。（樹高1㍍以上）
大きくなったコーヒーの木は、花芽が付き白い花を咲かせます。
花は受粉が終わると散ります。わずか1～2日。ジャスミンのようないい香りがします。
花が付いたら結実（熟して収穫まで半年から1年）
緑だった実が時間をかけて熟します。コーヒー豆は、このコーヒーの実の中の種子です。真っ赤な実になりサクランボに似ている事からコーヒーチェリーと呼ばれます。
コーヒーの実の収穫
コーヒーの実が赤くなったら収穫しましょう。収穫をして種を取り出し、乾燥させパーチメントと呼ばれる固い皮を外したものがコーヒー豆を焙煎する前の生豆です。新たにコーヒーの種として植える場合は、収穫後すぐに植えます。（収穫後時間が経つほど発芽率は落ちます。）
金澤屋育ち｜ゼロ歳のコーヒーの木が誕生
今年コーヒーの木の実を収穫しました。
新たな家族を増やすため種まきをしました。
金澤屋育ち3か月ほど経ってやっとで芽が出てきました。金澤屋珈琲店は街中ながら実は山ですので、寒暖差があるのです。そのせいか、育ちが遅く早い子と遅い子が出来ております。第一弾の早い子は、この9月やっとで双葉になりました。
コーヒーの木の双葉って葉っぱが真ん丸でかわいい。
ゼロ歳の双葉ちゃんが苔玉に！
あまりにもかわいいのでこの貴重なコーヒーの木を苔玉にしました。小さいので置く場所も選ばず、それでも存在感が抜群。
苔玉というのは、盆栽の一つの手法です。苔で巻くだけではなくその前に根を土で丸めます。双葉ちゃん苔玉は、卵よりも小さいので小さなお団子サイズの土で形成しました。
苔玉になっても生き生き成長できるのは、この土のお陰です。
手のひらに苔を広げます。
土で丸めたコーヒーの木を入れて苔でくるみます。
苔で巻いたら糸でくるくる巻いて止めて完成。
金澤屋育ち「双葉ちゃんコーヒー苔玉」誕生
お団子サイズの双葉ちゃん苔玉。
出来ました！ご家庭でもこの小さなコーヒーの木を気軽にお楽しみいただけます。土を苔で巻いている分、冬場の乾燥と寒さから適度に守ってくれるのです。冬場は、お家の中で、日中の木をンが20℃近くなれば、外玄関のような空間でも育てる事が出来ます。ただ双葉ちゃんは、まだ小さいので新芽が出て少し大きくなるまでは、室内で観賞しましょうね。
双葉ちゃんコーヒー苔玉￥600（税込み）
少し大きめのコーヒー苔玉￥800（税込み）
双葉ちゃんは、2個まとめ買いで￥1000になります。
これがコーヒーの木⁉と注目を浴びております。小さな双葉ちゃんが現在大人気です。今しかありませんので、特に。（笑）
ついにメニューになった❕双葉ちゃん苔玉「金澤珈琲セット」
店頭では、金澤スタイルならぬ金澤屋スタイルのコーヒーの楽しみ方をご提案しております。その名も「金澤珈琲セット」
自家焙煎した日替わりのハンドドリップコーヒーに金箔を浮かべ、自家焙煎のコーヒー羊羹を2粒。なんとこの羊羹にも金箔が。ちょこっと添えた和傘に緑が美しい双葉ちゃん苔玉がテーブルに（観賞用）地元作家さんによる器の他、九谷焼の椀で味わう金澤風のカフェスタイルです。
古都金澤と金澤屋ならではのコーヒーを楽しむスタイルを提案しております。こちらのメニューをご注文のお客様は、特価で苔玉をご購入頂けます。
春夏秋冬ー育て方の手引き書
何度も枯らして・・・
越冬から守れなかったコーヒーの木。虫食いに蟻地獄色々あります。コーヒーの育て方を実経験から学んでお客様にも伝授。冬が厳しい金澤屋で体験したコーヒーの木の育て方や苔玉の育て方を手引書にしました。
お買い上げのお客様にお渡ししております。コーヒーの苗木は市販で手に入れるとしたら5月から7月の間の時期です。その年によって大きさも出る時期若干違いますが、探すと見つけれず…
中々手に入れられなかったという人もいます。店頭で見つけて(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))
最近は、若い男の子にも人気で
これだけ色々な方に愛されるコーヒーの木って幸せ者だと感じます。
興味のある方は店頭又はオンラインにて↓