ミニ盆栽コーヒー苔玉を楽しむ⑤大きくなるとどうなる?|金澤屋流お家カフェVol.52
苔玉盆栽暦3年目。気になるのは、植えた植物の成長です。大きくなるとどうなるの?植えてから1年目、2年目。盆栽と言えども成長は勿論します。どう育てる・2年目からの楽しみ方を紹介、育っていくうちに起こりうることをまとめました!
ミニ盆栽苔玉の育て方の注意点(苔+観葉植物)
苔玉は、土に植えた観葉植物を丸めて真ん丸にして苔を巻いたものとなります。育てる際の注意点としては、苔も生きているので苔の特性と植えた観葉植物の生まれ育った環境を理解する事にあります。
観葉植物は、一般的に熱帯原産が多く寒さが苦手な木が多いので確認して置く事が大切です。ちなみに、コーヒーの木はまさに寒さが苦手。太陽は直射日光よりも窓越しの光位がよく、実際の農園でもコーヒーの木の隣に大きなシェードツリーが植えられています。
苔の特性
苔の種類は多く、日陰を好むものから日当たりを好むもの、乾燥に強い、弱いといった特徴がありますが、苔玉にする苔は、ハイゴケ、しのぶゴケ、ツヤゴケといった苔が一般的に使われます。当店の苔玉は、ハイゴケです。
ハイゴケの特性と言えば、半日陰を好み、丈夫。どんな土とも相性が良いという性質があります。管理が楽で適度な日を当てる事で苔が成長しきれいな緑を保ちます。また乾燥すると茶色に変色します。適度な水分を保つことで美しい緑を楽しめます。
大きくなるとどうなる?植物の成長とともに
2年目から3年目の苔玉です。
小さな双葉から育てました。葉は、大きく新芽が縦にどんどん増えていきます。苔玉のサイズも大きめにすることで栄養も行き渡ります。
3年目です。樹高がひょろりと高くなりました。苔玉のサイズと植物の大きさのバランス、少しアンバランスにしても観賞用に面白いかも知れません。
苔玉のサイズアップについて
苔玉のサイズアップ。どんな時にするのか?
基本的に苔玉のサイズを大きくする=土を多く使う=植物が根を張れるので大きくなるという事に。苔玉と言えども、やはり植物は、成長しています。なんと底を見て見ると、沢山の根っこ!
かなり苔から出てきていますので、この場合は、苔を剥がしてサイズアップした苔玉に作り替えてあげるといいですね。
そもそも苔玉って?
苔玉というのは、苔の丸い玉。そのまん丸の形状から呼ぶのですね。そもそも盆栽から派生した苔玉。植物の根を土でくるみ。苔で覆ってまん丸にしたもの。盆栽は、樹木、草花を鉢の中で育てて手を加えながら、枝ぶり、葉の色あいなど自然の持つ姿の形状の美しさを楽しむものです。
盆栽は、育てていると数年の内に根が成長します。鉢の中で密集するので鉢から出して土をとり、平らな場所において根を一緒に観賞する事があります。成長した根を楽しむのです。
「根洗い」といいこれこそが苔玉のルーツとも言われています。
苔の健康状態を理解する
苔玉に大切なのは、光と適度な水分そして通気性です。お家のどこに置いておくと元気かなーと色々場所を試して見るといいですね。適度な湿度が必要ですが、ありすぎるとかびてしまいます。苔の健康状態は、苔を見て。ハリがない、艶がない、そして色が黒っぽくなってきた…など。
(写真は元気な苔↑)
元気がないなーと思ったら苔を張り替えましょう!
苔玉に植えた観葉植物の葉をチェック
苔の健康状態も大切ですが、肝心の植えた観葉植物の状態もチェックしましょう。葉にハリがない、色がうすくなってきた、黒っぽくなってきた…植物の健康状態は、常に葉に出てきます。
葉の付き方など、成長が遅いなーと思う時。そんな時はお水に栄養をまぜて与えましょう。水に混ぜて使う液肥がお勧めです。また葉がしおれている時は、恐らく極度の水不足です。水を与えると回復しますよ。
成長した植物のバランスを考えて散髪
植物って気が付いたら、人間の髪の毛が自然に伸びているのと同様
(ランダムに伸びている葉っぱ↑)
かなり色々な方向に葉が広がります。鉢植えの木でも大きくなったら剪定を行いますが、苔玉でも剪定を行う事で形よく見栄えするように成長させることが出来ます。
余分な葉をカットする事で、光が十分に当たるようになり植物に栄養がきちんと行き渡ります。葉を切り揃える事で整って見栄えが良くなります。
(ボリュームがですぎたふさふさの葉っぱ↑)
(こちらは、選定してさみしい位葉がすっきりしちゃった苔玉(;'∀'))
旅行時の留守の間の苔玉の水やりについて
お家を2~3日空ける。旅行などの際には苔玉の水やりを忘れず。苔玉は、通常2~3日に一度の率でお水を与えますが、留守の間は、あげれませんので、浅いトレーなどに水を張って苔玉を入れて置きます。あまり多すぎると苔がかびてしまいますが、足りなすぎるのも植物が枯れる事に。
特に夏場4日以上家を空ける際は、枯れないように注意が必要です。ちなみに当店の苔玉は、置く場所の環境によってかなり乾き具合が変わりましたので乾きにくい場所の条件としては
日の当たらない室内。
背の高い容器やかごの中に入れて置く。
湿度の高い浴室など。
でした。今飾っているもので、乾きにくいのは、この木箱の中。↓
小さな苔玉ほど、苔の中の土の量が少ないので乾燥が早い傾向です。
心配な時は、家族や友人に預けてね…( ^ω^)
苔玉が気になる方はこちらを見て下さいね↓