Ep.5-1 ウチらのプライド(1)10月11日は国際カミングアウトデー!「クィアな人々はいつ、どこで、誰にカミングアウトする?」【ポッドキャスト文字起こし】
番組概要
「今週末、SOGI研とポットラックしない?」略して「週末ポットラック」は、金沢大学SOGIESC研究室の学生による番組です!
ポットラックとは、参加者それぞれが好きな料理を持ち寄って、みんなで食べるパーティーのこと。この番組では、SOGIESCを中心としたさまざまなテーマで、私たちSOGIメンの素直な気持ちを美味しくシェアしちゃいます🧠
SOGIESCにまつわる悩みや、ちょっとしたモヤモヤを抱えているかもしれないあなたに...すぐ隣でそっと寄り添うSOGIメンの等身大をお届けします。
「最近もやもやしたことをだれかに聞いてほしい」
「SOGIメンはこれについてどう考えるのかな?」
「SOGI研にこんなイベントをやってほしい!」
などなど、お便りもいつでもお待ちしていますよ💭
あなたにとって、「週末ポットラック」が、日常のほっと安心できる居場所になりますように☕️
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Ep.5-1の音声配信はこちらからお聞きいただけます🎧⬇️
Ep.5-1 ウチらのプライド(1)10月11日は国際カミングアウトデー!「クィアな人々はいつ、どこで、誰にカミングアウトする?」
参加メンバー:れい(司会)、 たなか、みゆう
れい:はい、はじまりました。
たなか・みゆう:はじまりました~。
れい:いぇーい。ということで、今回の参加者は、わたくしレイと、
たなか:タナカと、
みゆう:ミユウです。
れい・たなか・みゆう:よろしくお願いしま~す。
みゆう:はじまったはじまった。
れい:はい。ということで、第5回ですけれども。
みゆう:レイさん、夏休み何してましたか?
れい:夏休みは、夏休み何してたんかな。夏休み・・・でも映画めっちゃ観にいきましたね。もうなんか最後の方はもう週2回、3回ぐらい映画館行ってました。
みゆう:お~すごい、バイトぐらいの頻回。
たなか:そんなに頻繁に。はは。
れい:もうバイトかもしれやんもしかしたら(笑)
たなか:映画観るバイト(笑)え、すごい。いいな~。
れい:そう。なんか友達と観たいやつとかを言い合って。本当に最近面白そうな映画ばっかりで、シネモンドとかフォーラスの映画館でも。
あと、友達が車持ってる子がいるから、結構ね、夜の時間でも連れてってくれたりするんだよね。あの、レイト、なんて言うんだっけ。レイト・・・?
みゆう:レイトショー?
れい:レイトショーを(笑)レイトショーを観に行って、2本ぐらい続けてみて、その後ファミレス行って、夜中までちょっと喋ったりとかするような、素敵な日々を過ごしております。
みゆう:最高!
たなか:素敵。
れい:最高です本当に。
みゆう:なるほど。じゃあ、素晴らしい夏休みを過ごされたということで。
で、なんでしたっけ。「行きたい場所」ですよね。
れい:そうだね。行きたい場所って急になんやねんってなるかもしれへんねんけど(笑)そう、なんかちょっと雑談何話そうってなってて。じゃあ、ちょっと行きたい場所・・・(笑)
みゆう:ふふ(笑)
れい:最近ね、夏休みも終わったことですけども、学校生活も落ち着いてきて。なんか行きたい場所とかあるかなっていう話をちょっとしていこうと思いますけども。タナカさん、どうですか?
たなか:え~なんか、東京とかに、
れい・みゆう:東京とか!?(笑)
れい:大首都ですね?
たなか:大都会に。なんとな~く行きたいなと。
みゆう:大都会!
れい:どういうことしたいんですか?東京で。
たなか:え、東京タワーに行って・・・なんか見る。
れい・みゆう:なんか見る(笑)
れい:スカイツリーではないんやね。東京タワー。
たなか:スカイツリーではないです。東京タワーの方が、いいですよね。
れい:・・・おお(笑)
みゆう:あ、うんでも、私もわかる。私も、東京タワー派。
たなか:だよね。なんか、そう。でっかい・・・でっかいっていうか。
れい:でっかい(笑)ま一応高さとしては、スカイツリーの方が高いよね。
たなか:いやでも、スカイツリーは、細い。
れい・みゆう:ほそい(爆笑)
みゆう:わかるわかるわかるよ(笑)あれやんね、ほら、東京タワーは周りが公園で、すごい自然もあるけど。なんか東京スカイツリーは、結構機械的な、なんていう、
れい:あぁ、人工的っていう感じがやね。
みゆう:そうですね。そんな感じするよね。
れい:あぁでも、なんかすごいわかるかも。なんか色もさ、なんか、東京タワーの方が・・・。スカイツリーってなんか、真っ白よね、あれ。白なんかな。スカイツリーの色、あんま考えたことなかったけど(笑)
なんか東京タワーの方がぱっと見た時、なんか東京って感じするよね、なんか知らないけど(笑)
みゆう:はい(笑)
たなか:強そうな感じ。
みゆう:強そう(笑)
れい:強そう(笑)確かに、そうかも。そうだわ。
みゆう:いいね、面白い。
れい:いいじゃん。東京タワー登って、なんか見ると。
たなか:なんか見る(笑)
れい:なんか見る、そっか、オッケーです(笑)
みゆう:じゃあレイさんは?
れい:僕は、この流れであれやけど(笑)
最近、 そうやね、なんかちょっと、で、でかい公園とかに行きたい。なんかこの辺やと、結構ちっちゃい公園ばっかりな気がしてて。
うち、和歌山の住んでた家の近くとかは、なんか緑地公園みたいなのがあって、工場となんか挟むための。めちゃくちゃ広いんよなんか横に、めっちゃ広いから、なんかどこにいてもさ、なんかさ・・・。なんかちっちゃい公園ってさ、もうすぐわかるやん、入ってきたら。誰か来た時にさ、「あっ」てなるじゃん。なんかもう外から見てもさ、「あいつ公園いるな」ってわかるじゃん。
たなか・みゆう:ははは(笑)
れい:そうじゃなくて、なんかもっと、なんか自然を、広い自然を感じられるような公園に行きたい(笑)
みゆう:いいですね、公園。公園行って、何したいとかありますか?
れい:えー、もうなんかベンチに寝っ転がって、本読んだりしたいかな?
みゆう:あー、いい。
れい:そう、なんかちょっと自然のね、最近涼しくなってきたし。
みゆう:確かに、そうですね。
たなか:うんうん。
れい:風を感じたいですね。
みゆう:いいですね。
れい:はい、ミユウさんどうですか?
みゆう:私は、ちょっと海にハマってて。
れい:ハマるとかあるんや、海に。
みゆう:ハマるいうか、海に入るのはちょっと苦手なんですけど、海を見るのが好きで。この夏も 3か所行ったんですよ、海。
石川もやし、あと、北海道に友達がいるので、北海道行った時に、小樽の方行って、海辺の水族館行ったりとか。なんかそこの水族館すごくて、なんか、海と一体化なんですよ。
れい:え、え、そうなんや。続いてるん?
みゆう:なんか海を区切って、アシカたちがいたりとかみたいな。
たなか:えー、すごい。そんなのが。
みゆう:しかも、もうおじいちゃんになったりとか、ちょっと目が見えなかったりとかっていうアシカを、アシカたちだけのプールもあって。なんかすごいあったかいなって思った海もあったし。
あとは、宮城に行った時も海を見に行って。だから私、今度は日本海側じゃなくて、太平洋側の、なんか湘南とかのキラキラした 海を見に行きたいなって思ってます。
れい:ああ、いいね。そっかそっか。
たなか:太平洋側の海、いいですよね。
みゆう:行ってみたいです。
れい:なんか地域によって全然違うよね、海って。そっか、海いいね。
海でどういうことしたいの?何が食べたいの?
みゆう:海では食べないです(笑)あの、匂いが、海好きなんですけど、海見るのは好きやけど、匂いが苦手なので。
れい:あ、海の匂いが?あー、そうなんだ。
みゆう:だから、なんか食べるのはちょっとあんまりやけど。なんか1人でレジャーシート引いて、黄昏れたいみたいな。
れい:いいね~。
みゆう:黄昏るっていうかなんかこうやって、歌ったりしたいな。
れい:歌ったりしたいんだ(笑)海でね?
みゆう:誰もいないことをいいことに、歌いたい。
たなか:歌いたい、いいなあ。
れい:そっか~。じゃ、海から歌声聞こえてきたら、もうミユウさんやって思ったら(笑)
みゆう・たなか:(笑)
れい:「あ、ミユウがいる!」って思ったらいいね(笑)
みゆう:って感じですね。
れい:いいですね。
10月11日は、国際カミングアウトデー!!
れい:ということで、今月10月のトークテーマが「プライド」っていう形になってるんですけど、 今回、第5回では「カミングアウト」についてお話ししていきたいと思います。というのも、 今週末ですね、10月11日が「国際カミングアウトデー」という風に制定されていて。簡単にそのカミングアウトデーが設けられるに至った経緯をお話するんですけど。
1979年の10月14日に、 ゲイとレズビアンが人としての権利を勝ち取る希望を胸に、首都ワシントンD.C.で初めて、国家規模のプライドマーチ、「レズビアンとゲイの権利のためのワシントンマーチ」というものが開催されました。この初回はですね、全国から7万5000人から12万5000人もの人たちが集まったみたい。
みゆう・たなか:うぉ~すごい、
れい:すごいですね。第2回目のこのワシントンマーチが開催されたのが1987年の10月11日だったんですけれども。その第2回が、 初回を大きく上回る50万人もの人々が集まり、盛大に開催されたみたいで。
このマーチが終わった後も、米国各地で同様のプライドイベントが開催され、この一大ムーブメントが約4か月にもわたって続いていたということですね。
このイベントがストーンウォール以来の大規模な運動であり、全国規模のイベントとして成功した、ということでそれを記念して、 6月のプライド月間だけでなく、もう1つのプライドを祝う契機としようということで、10月11日を「National Coming Out Day」にしようと提唱されました。
このカミングアウトデーには、学校やコミュニティなどさまざまな場所で展示や集会、パレードなどのイベントが行われ、 身近な場所に、そしてどこにでも性的マイノリティがいることを訴えかけています。
また、 多くの著名人がカミングアウトデーに賛同し、応援のメッセージを発し、自身も性的マイノリティであることをカムアウトし、多くの当事者への励ましと社会への啓発の役目を果たしている、ということです。
みゆう・たなか:はい。
れい:以上、「Magazine for LGBTQ+ Ally」PRIDE JAPANさんのサイトから引用させていただきました。
みゆう・たなか:はい、ありがとうございます。
れい:ということで、10月11日、まさに私たちがこのポッドキャスト配信日かな?に当たる・・・一応頑張ってね、11日12日らへんになるかもしれないけど、この日がカミングアウトでっていうことなので。今回、ちょっとカミングアウトについてね、お話していこうと思いますけれども。
ちょっと先にカミングアウトが何なのかを説明しとくと、これも同じサイトから引用させてもらうんですけど。
カミングアウトっていうのは、「自らの性的指向や性自認を自身の意思で他者に伝えること」を指します。 元々はゲイの間で用いられていた「クローゼットの中から出てくる」という意味の「Coming Out of the Closet」というスラングがLGBTQコミュニティに浸透し、世界中に広まり定着したものです。
ということで、今回使うカミングアウトというか、広く使われているのが、もっぱらLGBTQの性的指向や性自認の自己開示について用いられる言葉なので。簡単な、自分のちょっとした秘密を打ち明けるっていう意味でカミングアウトを使うっていうのは、本来の意思とは反することになっちゃうので、そのことは今カミングアウトっていう風には言わないっていうことを先に言っときたいなって思います。
クィアな人々は、いつ、どこで、誰にカミングアウトする?
れい:ということで、カミングアウトについてなんですけれども。
自分の経験から話すのでもいいし、テレビとかドラマとかで見た情報とかでもいいんだけど、どんな時にクィアな人々がカミングアウトするのかっていうところについて、ちょっと話したいなって思うんだけど。
うちは最近、実はカミングアウトした機会があって。
みゆう:あ、そうなんですね。
たなか:おぉ~。
れい:そう、これは、自分がね、今大学4年生なんだけど。就職先がね、決まって。
みゆう・たなか:あ、おめでとうございます(笑)
れい:あぁ、別におめでたいことでもそんな、なんでもないんだけど(笑)
ずっと就職活動中も、 応募する時のエントリーシートとかも、自分の戸籍上の名前じゃなくて、通称名を使ってエントリーしたりしてたから。なんかやっぱり、社会保険に入るとか、なんかそういうのあるじゃん。
あるんだけど、なんかそういう時に、戸籍上の名前と違ったりしたらさ、なんかややこしくなるのかなとか思って。で、それをいつ言うべきなのかな、みたいなこととかもすごい考えてて。なんかそれもあったし、やっぱ同期さ、これからずっと一緒に仕事していくってなった時に、なんかやっぱモヤッとするのは嫌だな、みたいなのとかもあって。
なんか懇親会の時とかに、「自分はどういう風に呼ばれたいですか?」みたいなのとか。あんまさ、それを言う時に、自分の名前に「ちゃん」とか「くん」とか「さん」とか、あんましつけないじゃんか。例えば、「レイって呼んでください」とか。それで結構、もう「ちゃん」付けで呼ばれちゃうみたいなのとかも、めっちゃあったんよね、その懇親会とか。
みゆう:あ~なるほど。
れい:そうそうそう。で、それはもうオンラインだったし、別に自分がどうだからみたいなとか、話もしなかったんだけど。
この間内定式があって、直接みんなと対面することがあった時に。なんかその前にランチ会みたいなのとかでみんなと喋った時にも、結構なんか良い人そうだなとか、信頼できそうだなっていう風に思ったりもしたから。自己紹介のパート、本当にちゃんとこう会議室に入って改めて自己紹介ってなった時に、言ったんよ、それを。
先に知っといてほしいんですけど、私はこうこうこういうジェンダーアイデンティティを持ってて・・・「ジェンダーアイデンティティ」とか言わないけどさ(笑)それ言ったところでわかんねえと思うから、言わないけど。こういう風に思ってて、で、 自分はノンバイナリーなので、だからそれをちょっと知っといてほしいです、みたいな。
で、ちゃんと「ノンバイナリー」だけ言ってもわかんないと思うから、自分は男性とか女性とか自分の性別を、 こう、あんまり、なんだろう、どっちとかっていう風に決めてないところがあるっていう話をして。「ノンバイナリーって言うんですけど」っていうのは、後でGoogleで検索しやすいように言って。
みゆう:あぁ、はい(笑)
れい:で、それを知っといてほしいですって言って。
って言ったけど、でも別にそん時はもうガッチガチやったから、自分も直前まで言うかどうかとかもすごい悩んだし。で言った後も、言うべきやったんかな・・・とかめっちゃ思ったし。やったから、みんなの反応とか見てないけど。でも、言ったっていうのは、ある。
みゆう:直近で。
れい:そう、本当に直近。だから、一昨日や。
みゆう:え、一昨日!
れい:めっちゃタイムリー。
たなか:そんなに、すごい、
れい:そう、っていうのがありましたね。
みゆう:なるほど。そっか、就活とかなんか、遠すぎて。
れい:そうだよね。
なんか普段はそんなに、あれかな。大学生活の中でとか、なんか、 なんだろうな。なんていうか、「こういう時に言わなきゃいけないかもしれないな」みたいなさ。もしノンバイナリーの人とかだったら・・・とかって思うタイミングってある?難しいかな(笑)
みゆう:えー!どうなんでしょう・・・。
れい:あんまりないかな。
たなか:学校生活の中では、そんなにないかなって。
みゆう:大学やからっていうのも大きいような気がします。
たなか:あー、たしかに。高校とかやったら、あ、どうだろう。
れい:でもやっぱそれはさ、何を開示するかにもよるよね、やっぱり。
ノンバイナリーを開示するのか、 例えば同性愛者っていうことを開示するのかっていうのも全然さ、タイミングが違うじゃん。必要になるタイミングっていうか、
みゆう:うんうん。なんか大学ってあんまり小中高と比べて、毎回授業に入ってる人も違うし。 一緒に、もうこの人と仲いいしみたいな友達ができても、お昼しか被らんみたいな時もあるから。なんかあんまりそんな、言わなきゃいけないとか、言おうかなって思うまでの関係になる人がまだいない?なんか、1年生だし、まだ。
たなか:たしかに。
みゆう:だから、 この年になってあるかって言われたら、ないかなって思いますね。
れい:そっかそっか。
みゆう:それやったらもっと中高。小学生はわかんないけど、中高の方が、なんかもう縦にも横にも斜めにも繋がりがあったし、そこもすごいしっかりしてたから。あるとしたら中高かなって私は思うんですけど。どうなんでしょうね。人それぞれっちゃ人それぞれでしょうけど。
れい:そうだね、なんかなんだろう。必要になるっていうか、必要になるタイミングってそんなにないと思う、あるかもしれないけど。
だけどなんかさ、「この人には知ってほしい」とか「伝えたい」と思って言うパターンと、「自分がモヤモヤしたくないから言った方がいいかも」のパターンがいつもあって。
なんだろうな、自分が言いたくて言う時はさ、 結構タイミングも選べるし。どういう環境とか、場所とか人とかも、すごい自分の中で「今だ!」って思って言えるからいいんだけど。モヤッとするからのパターンはいつもすっごい迷う。
なんかそうやね、時も場所も人も選べないから。でも、自分はモヤッとしたくないから言いたい気持ちもあるけど。でも「なんでこいつに言わなきゃいけないんだ」って思ったりもするし(笑)
みゆう:ははは(笑)
れい:もう最終、「なんで自分ばっかりこんな悩まなきゃいけないんだ!」みたいなの思ったりもするし。
みゆう:そうですよね。でもなんか例えばなんですけど、レズビアンの人と、 またその違うセクシュアリティを持った人とでは、なんかその、セクシュアリティによって言わなきゃいけないなって思うタイミングとか、 言った方がいいな自分にとってって思うタイミングが来る時って、多分全然違うと思うんですよ。
れい:全然違う。そう思う。
たなか:あ~たしかに。
みゆう:なんかだから、一概にその、「セクシュアルマイノリティだから、言いづらいタイミングあるでしょ」みたいな感じで話すと、そこでもちょっと齟齬があるみたいな。なんかちょっと噛み合わないところがあるんだろうなっていうのは、話してて思いました。 だからそう、なんか尚更難しいというか。
れい:そうだね。
みゆう:なんか、わかりたいものが増えたっていうか。なんか、なんでしょうね、あ~もう難しい(笑)
れい:カミングアウトって結構、どこまで言うのとかも全然違うもんね。
みゆう:そうですよね。私は今のところ、必要になって、みたいなタイミングはないかな。言ってもいいかな~の方が多いです。でも、言ってもいいかな~にいくまでがだいぶ遠いっていうか。なんか本当に、遠いです。
れい:そっかそっか。なんか多分、セクシュアリティとかジェンダーアイデンティティによって、言いやすさっていうかさ。もうなんかさ、なんかなんだろう。自分がそれを言うことによって変化するものってのも全然違うじゃん。人との関係がさ、結構大きく変わる場合もあれば、 それもなんか言う相手にもよるかもしれないけど。これからの扱われ方っていうか・・・っていうのがさ、全然変化が違うよね。
みゆう:たしかに。なんか予期せぬ方向に行ったりすることもあるし。
れい:うん。
なんかうちは、自分の性の話とかをするときに あんまり、その「単語」みたいなのあるじゃん。例えばノンバイナリーとか、なんか他にも色々あるけど。それをあんまり言わないようにしてるっていうか。
なんか会話の中でさすごい思うのが、シスジェンダーのヘテロセクシュアルの人たちってさ、それをわざわざ言わなくっても、もうそれが通常になってるっていうかさ。それが最も一般的って考えられてるから、何にも言わなくてもそれが前提で話が進むじゃんか。だからいいけどさ。
でもうちの場合はそうじゃないから、あえて同じことをするっていうか、説明しない。もう自分がそれであることが当然のように話す。
例えば、 わざわざ「自分がアロマンティックだから」とか言わなくても、「いや、うちは恋愛とかあんまわかんないから~」みたいなとかをわーって言って、 なんかもうあえて説明しない。それをなんていうかもう、押し付けるじゃないけど。うちらはさ、基本いつも押し付けられてるわけじゃんそれを社会に(笑)
たなか:そうそう、そうですよね。
れい:だからあえて自分も、それが当然として喋るみたいな。
みゆう:えっ、でもすごい。私もちょっとわかります。
たなか:あっすごい。あ、たしかに、うん、そういうことは経験あります。
恋愛とかわかんないし~で、ずっと言ってます。
れい:うんうんうん、そうだよね。なんかプレッシャーをかけるんだよね。なんかもう「疑問持つなら勝手に持てよ!」みたいな。
みゆう・たなか:(笑)
れい:「考えろ、考えろ!」みたいな(笑)そう。もうなんか、暗黙の了解を押し付けられてる分、自分も押し付ける!みたいな。
みゆう:え~!あ、でも全然確かに、すごい。なんか正論っていうか。あ、そりゃそうだよな、みたいな。思いましたね。確かに。
でも私もあえてそんな、なんか分類するような言葉とかは使わないかもしれない。自分がそういう風にカテゴライズしたくないなって自分は思ってるから。あえてそういう、例えば、例えばですけど、そういうゲイとかレズビアンとか、 名前、用語みたいなキーワードは使わないかもです。
れい:そうかも。そうだわ。
たなか:それはめっちゃいいと思うよ。
れい:なんかさ、そうだよね。なんか名前って、良くも悪くもすっごいパワーを持ってるからさ。それを言うことによって相手はさ、それをイメージしやすくしてあげてるわけじゃん、それを言うことによってさ。でなんだけど、なんかそうじゃなくって、もっとなんか文脈にめっちゃいれるみたいな。でそれでなんか、簡単に自分の枠を掴ませないっていうか。
みゆう:うんうんうん。
れい:なんかさ、なんだろう。みんながシスジェンダーでヘテロセクシュアルなことを前提で話してること自体がそもそもおかしいわけだから。こっちもこっちで譲歩してやらねえぞ!みたいな。 最近すごいね、それをね、考えてるかも。
みゆう:なんかそれを、そういうキーワードを言って、あなたが連想してるものに私は入らないかもしれないじゃないっていう思いがあるから。なんかなるべく言いたくないし、言わないし。逆にそれを言ってないのに向こうが使ってきたら、もうそれはもうそこまでで、多分距離置いちゃうと思います。あ、そっか・・・みたいな感じで、ちょっと引いちゃうと思います。
れい:そうなんだよ。なんかいっつもこっちばっかり説明しなきゃいけないみたいな。自分ばっかり考えて、自分ばっかり喋んなきゃいけないみたいなのがあるから。もうそこをポーンってやっちゃって、みたいなのとか。
でもそれができるのはやっぱり、自分が本当に信頼できる人だけやからさ。それもなかなか場面はね、限られちゃうんだけど。
れい:なんか意外と言ってみたらなんともなかったりもするんだけど。でもさ、そういう状況になったらほんっとに言えないんだよね。なんか、
たなか:うんうんうんうんうんうん。
れい:その時その時の空気とかもあるじゃん。なんか雰囲気とかもあるし。もう何パターンもその先を想像してしまって、結局言えないみたいなのとかはもうなんかすっごいいっぱいあるね。でその度に「言えばよかった」みたいななって、でまた同じ状況になって。いやでもなんか、言えない。言えないし「なんでお前に言わなきゃいけないんだ」みたいなのとかもあるし。
みゆう:そうなんですよね。
たなか:言いたいけど、言えないなっていうのが、何回も、うん。
れい:なるよね。
みゆう:なりますよね。
「誰に」カミングアウトする?
みゆう:「どんな時に」でしたよね。どんな時に、いつ、誰に、みたいな。
れい:「誰に」だね、
みゆう:「誰に」いきますか?一旦。
「友達に」かな、私は。
たなか:友達が、まず、言いやすいかな。いや、でもな・・・って、うん。
みゆう:言いやすい人はほんまに、なんかこんだけ(👐)友達おったら、言いやすい人こんなん(👌)みたいな、
れい:何にも伝わらないそれ(笑)音声やし(笑)
みゆう:あ、そうやほんまや!(笑)えー、お見せしたいけど、どうしたら
れい:そうだよね、ほんとにあれだよね、いっぱいいても、
みゆう:いっぱいいても、豆みたいな、
れい:豆(笑)上澄みくらい(笑)
たなか:ウワズミ・・・
れい:なんかうちもちゃんと、カミングアウトっていうのかな?したのは、1人ぐらいかも。1人、2人かも。あとはなんか、うちのこと好きやったらnoteとか読んでくれてるんだよね。SOGI研のとかでも、自分の個人のやつでも。そういうとこで読んでたらわかるようになってるから、それで多分知ってくれてるっていうのはある。
みゆう:あぁ~なんかそれ、いいですね
れい:え、そう。そうなんだよね。
たなか:たしかにそれいいな、一番。
れい:でもうnoteでもさ、毎回自分はナントカなので、みたいな話とかしない。それこそ、本当にそれ前提で喋るから。
たなか:あ、そっかそっか!
みゆう:あ~文脈に(笑)
れい:そうそう。それでちゃんと読んでくれてる人は、わかっててくれてる。
みゆう:あ、いいな!それ。
れい:もうなんか、1対1で仲良くしてる子とかはさ、なんかあんまりなんだろうな。なんか モヤッとすることもあんまりないっていうか。グループでいる時にやっぱりさ、なんかモヤッとすることってない?
みゆう:あ、そうですか?
たなか:あ、たしかに。あぁぁ。
れい:どうしてもグループでいたらさ、複数人やからなんかカテゴライズされちゃう部分もあるじゃんやっぱ。なんか「女の子はこうだよね」とか、「彼氏いる子」と「彼女いる子」とか、なんかそういうのでさ、分かれちゃう。
なんか1対1だと、個人と個人でしかないから、そういう話にならない。あんまりジェンダーを意識するような話とかにあんまりならないかもしれない、うちは。人によるやろうけど。
みゆう:あ~でも確かに・・・あ、でもどうでしょうね。
たなか:そう言われてみればそんなに、ないかも・・・じゃない?
じゃないって(笑)聞いちゃった・・・
れい・みゆう:じゃない?(笑)そうだね(笑)
カミングアウトする「タイミング」は?
れい:「タイミング」とか。もし友達にするとしたら、どういうタイミングでするとか、
みゆう:うーん、どういうタイミングで。普通にお昼お腹に時にさらっと、みたいな感じでした。
たなか:さらっと言うのすごいな、いいな。そういう感じにしたいけど、できなさそう。
みゆう:できない人もいるけど、
たなか:さらっとしたいけど、実は・・・・・・だんだんだんだんだんだん・・・・・・って感じになっちゃう、うん。
れい:うんうん。
みゆう:そうだね(笑)
たなか:言った方がいいのかな~。いいのかなあ。え、言った方がいいのかな?
みゆう:聞かれてる(笑)
れい:3回ぐらい(笑)良いか悪いかってあんまり、ないよね。言いたいって思った時に言えたらいいねって感じじゃない?なんか本当に人によると、相手によると思うな、うちは。
留学した時に同じ飛行機やった子がいて。その子とその時、その飛行機に乗る前にちょっと喋った時に、インスタお互いにフォローしてたんやけど。実はnoteとか投稿したよっていうのがストーリーであがってる時、全部読んでるっていうのを言ってくれて。で、この間ストーリーで「これ観たよ」みたいなのであげてたクィア映画があったんだけど、それも実はめっちゃ好きなやつで・・・みたいな話をしてくれて。
もうその時に、「この子はいける!」って思ったんよね。「信頼できる!」って思って。でね、その子にだけちゃんと言ったかも。実は自分はこういうこうこうで、みたいな話とかして。
でもねなんかね、その後もさ、やっぱ授業でこういうことがあってちょっと嫌やったみたいな話とか、自分がこういうことで今悩んでてみたいな話とかも、やっぱさ、それを自分の口で伝えたからこそ、そういう話ができるようになったわけだよね。てなったらもう、その時とかにめっちゃもうめっちゃ泣いてくれたりして。なんか、自分のことみたいに思ってくれる子やったから、 もうそれは本当に言ってよかったってめっちゃ思う。
うん、それがうちの成功体験かな。
たなか:成功体験になったのか!!
れい:でもなんか言ったからこそ、なんか、なんやろうな。例えば、自分がこう、みんなの前でミスジェンダリングされた時とかに、その子は知ってるわけじゃん。「ミスジェンダリングだ今の!」ってなるじゃん。なるから、「なんかしなきゃいけない」って思わせてるんじゃないかなってのは、めっちゃいつも 不安になるっていうか。
なんか、自分がそれを言ったからこそ、その子はそういう場面になった時に、「自分だけが気づいてるから、自分が何かしなきゃいけないんじゃないか」みたいな風に、 負担じゃないけど。っていう風に思わせてるかもなっていうのは、ちょっと「うっ」てなったりはする。
みゆう:あ~。
れい:でもねそれはね、すごいね、スウェーデンでいっぱいあったのよ。やっぱりsheとかさ、heとかは結構使うじゃん英語だと。だからもう、それでもう死ぬほどミスジェンダリングがたくさんあって。で、 それで、自分のことを知ってる子たちは、やっぱりその時もさ、すごい気にしてくれてるわけだよね。
で、それが自分の中でこう、どんどんどんどん、その子の中でも溜まっていっちゃって。なんかしなきゃ、でもどうしたらいいかわからないし、何かしてほしいって思ってるかもわからないみたいなので、溜まっていっちゃって、「わっ」てなっちゃったりとかもあったから、そういうことがあった時に後からちゃんと、 なんだろうな、その話までできるようになったら。「こういうミスジェンダリングさっきあったね」みたいな。
言った後の、そういう困ったこととか悩みとか、自分だけじゃなくて、言った相手の分もちゃんと2人で話したり。その度にお互いに消化し合えるような関係でないと・・・それはそれでちょっとこっちも不安になるし、向こうもしんどくなるし、みたいなことになっちゃうのかなって思ったり。
みゆう:でも、確かに、なんかそこまでちゃんと考えてなかったな。そっかー。
れい:いやーでも、
みゆう:そういうことも多分あるんやろうなってね・・・思うな。
れい:留学中はもうずっと一緒にいるからさ。寮生活やったし。やったから、 結構そういう場面があったかもしれない。
みゆう:そう思ったら、一概にさっきの成功体験です!みたいに言えなくなっちゃうっていうか。
れい:いやいやいや。
でも、しんどい思いをさせてるのは自分っていう風には思わない方がいいと思う。
たなか:それはそうです。それはそうですよ。
れい:だって、結局それって悪いのはさ、社会っていうか。
みゆう:周りが悪いっていうのはわかってるんですけど。言われてみたら、あ、あの時のあれ、ああだったかな、みたいなのが今めっちゃ多くって。なんかこの話の中で、 すごい走馬灯のように。
れい:わーそっかそっか。結局自分が話せる相手っていうのがさ、そんぐらい自分のことをすっごく考えてくれる相手ばっかりだから、余計にそうなのかも。ありがたいけどね。
みゆう:ですよね。ありがたいんですけどね、なんか、うん。
なんかそうやって背負ってもらってるっていうか、背負ってくれてる分、なんかその子の何か辛いことがあったりとか、 なんかあった時は、全力で寄り添いたいなとは。
れい:それは本当にそうだね。
みゆう:なんかもう、してもらってるばっかりみたいな気持ちになるのも、あんまり良くないなと思うし、自分が。なんか、別に受け入れてもらってるってのも、それはそれでおかしいじゃないですか。だからその分、 あなたの辛い時は絶対寄り添うからねっていう気持ちで私はいるんですけど。
そう思ったら、もうちょっと気持ちが軽くなるかなって思ったり。
れい:なんか、うちがその話をできた相手は、なんかいつも、例えばノンバイナリーっていうことが あなたの全てじゃないからっていう風にいつも考えてくれてて。だからこそ、そればっかりにこう、囚われて、ずっと気にして、みたいな感じにならないようにしてくれてるのかもしれない。その人は。
みゆう:はい。
れい:どうですか?他の話題もいっときますか?なんか、
みゆう:そうですね、でも、いいですね。なんかいいな、この話。
れい:いいね。ほんとに。
カミングアウトした時の嬉しい/嬉しくない反応
たなか:どういう反応だったらいいな、とかはどうですか?
れい:なんか、理想でもいいし。
みゆう:理想?理想、なんだろう。あんまでも、なんか深刻そうな感じで受け止められたくないかな。
たなか:それは確かに。
みゆう:なんだろう。なんかそれやし、さっきも言ったけど、そうやって自分があえて使わなかったカテゴライズされるような言葉を、なんか向こうが使ってくるのは嫌だし。なんか、「してほしい」よりも「こうしてほしくない」の方がなんかはっきりしてるかな、私は。うん。これはやだ、みたいな。
たなか:え、でもなんか、「ふーん、そうなんだ。」はあんまり、嫌かな。
れい:嫌、うん。「ふーん、そうなんだ。」みたいなね。
たなか:「ふーん、そうなんだ。」っていう反応が返ってくるようなものじゃないんで、自分にとっては。だから若干、「そうなんだ!」・・・なんていうかうん、なんかそう。
れい:わかるわかる。なんか「興味ない」みたいな、「大したことじゃない」っていう風にされるのは、
たなか:うんうん、大したことでは(なく)ないから、最低限。
れい:なんかあからさまに「関心ない」みたいなね、感じにされたらちょっとあれかも。
え、全然そんな反応されたことないけど、なんか、「いいと思う♪」とか。
みゆう:あ~「いいと思う」(笑)
たなか:「いいと思う」は・・・(笑)
れい:ふざけんな!ってなるよね(笑)なんだよ「いいと思う」って!(笑)なんでお前がジャッジしてんだよ(笑)
みゆう:たしかに(笑)うん、「いいと思う」。それはないな。
たなか:「いいと思う」は嫌だなあ。
みゆう:「いいと思う」は、やだな。
れい:どんな反応がいいかなあ。
みゆう:どんな反応がいい・・・ あんまり私はどんな反応がいい、はないかもです。嫌な方がはっきりしてて、その反応がいいっていうか、その人に任せるかもしれないです、私は。
なんかそれが、その人に任せた・言われた反応が、自分が嫌だなって思ったらそれはそれまでだし、みたいな。
あんまり逆に言うと、難しく考えすぎないでほしいな、みたいな。私はそう思います。あなたにとっての普通があって、私にとっての普通がこうなんだよ、みたいな。
れい:うんうんうんうん。
なんかうちは、なんかね、カミングアウトとは言わないかもしれないんだけど、なんか、1対1の就職先の人事の人との面談みたいなのが、1ヶ月に1回あるんだけど。なんかそれで、自分が実は通称名を使っててっていう話をした時に、
なんかね、「どんな反応されるかな」って思ったんよ。自分がこうこうこういう理由でっていう話は言わずに、「戸籍上の名前を使いたくなくて、 今通称名を大学でも正式に登録して使ってて、それでその名前で働きたいって思ってるんですけど」っていう話をした時に。
なんかね、反応が「そうなんですね。」みたいな感じで、「もう1回ちょっと、何名かもう1回教えてもらっていいですか?」みたいな。で、「通称名です」みたいなの言ったら、すぐ多分パソコンで調べてくれて、 「そうなんですね。」みたいな。で、「私、正直通称名知らなかったんで、すごい勉強になりました」って言って、「これ終わったらすぐ(手続きのこととか)確認しますね。」みたいなのもいろいろ言ってくれて。
その後、なんかもしかしたら、どうして使ってるのかとか聞かれるかなって思ったけど、そういうの全くなく。なんか、他に質問したいこととか、困ってることありますか?みたいな感じでパッて切り替えてくれて。それは自分にとってめっちゃベストやなって思った。
みゆう:なんか、質問じゃなくてってことですよね。相手が何か言いたいかどうかに任せるみたいなことですか?
れい:そうそうそう。だし、なんかパッてすぐ調べてくれたのも良かったし。自分が知らなかったってことを正直に言ってくれたのも良かったし。なんか他に、それもあるけど他に就職した後の困ってることとかを聞いてくれたのも良かったし。なんかそれが反応として1番ベストやったな、自分としては。
みゆう:なるほど。
なんか友達とか、なんか、なんだろう、親って難しくないですか?家族とか。こういう反応であったら嬉しいなみたいなのが。今、どういう反応やったら嬉しいかなって考えて、友達とかからの反応は全然思い浮かんだけど。浮かんだっていうか、これは言われたくないな、思い浮かんだけど。
親ってなったら、なんも思いつかんなと思って。うーんって感じです。
れい:なんか、友達からの欲しい反応とかやったらさ、なんか特定の友達じゃなくて、友達全般じゃん。でも親ってなったらさ、 なんか親全般じゃなくて、自分の親やん。
みゆう:そうですよね(笑)
れい:ってなったらなんか、想像できないよね。
でも、それこそ結構観てる、イギリスのクィアな高校生たちのドラマとか見てたら、だいたい親へのカミングアウトのシーンってあるんだよね。エピソードの中で。 それもほんまにキャラクターによって色々なんだけど、
でもなんかもう、「全面肯定!」みたいな親もさ、いるわけじゃん。なんかこう、「おいで」みたいなん言って、なんかハグ。でなんかもう、「あなたのことを誇りに思うよ」みたいな、「愛してるよ」みたいな感じで言ってくれるやつがあんねんけど。
みゆう:うんうんうん(笑)
れい:それはさ、日本ではあんまりさ、想像できない!(笑)
想像できないけど、でもうちはそれがベスト!(笑)イギリスにおかんおとんがおってっていう設定で言ったら、それがベストかな、うちは(笑)
みゆう:なるほど!まあまあまあ(笑)そうですね。
れい:なんかもう日本の・・・まあわかんないよ、なんか人によっても違うわけだけど、説明からしなきゃいけないじゃん、単語の。
たなか:絶対そうですよね。絶対知らないもん。
れい:それはもう、そっから考えたらもう、なしじゃない?もうなんか。うちはね、うん。うちはちょっと、いや、無理かなって思っちゃうかも。
みゆう:えー。でもそう、でもいつかは言わなきゃいけなくなるかなって思ったり。だってね、「なんで結婚しないの?」みたいな話になっちゃいそうな。もう、なんか今からちょっとその足音聞こえてるぐらいなんで。
れい:そうなんだ。
なんか、台湾にいる友達がいるんだけど、台湾はさ、 同性婚が法制化されてるわけじゃん。だけど、なんかそれでもやっぱり、法制化されたらオールオッケーかって言ったら、そうでもないらしくて。
多くの親たちは、他人だったら自由に結婚してもらっていいけど、自分の子供はって考えたら、それはまた別の問題っていう風に思ってるらしくって。その話をね、一昨日ぐらいにちょっとしてて。あーそうなんだと思った。なんか、法制化したらオッケーっていう問題でもないんやなってのはすごい思った。絶対日本でも同じこと起こりそうじゃない?
たなか:法制化されるかな。
みゆう:そう。スタートラインが、そうなんだけど。
れい:そう、それは本当にそうなんだけど、
みゆう:スタートラインが遠いな~みたいな話になりますよね、これ。
れい:そうだよね。でも、法制化されたら、みんなから祝福されて結婚されるのかっていうと、それがゴールじゃないんだっていうのも思ってしまった。悲しいことにね(涙)
みゆう:なんかこの話、ちょっと『虎に翼』に飛びますけど。結構最後の方、本当に最後の方の話で、 轟さんとその恋人の方が、「僕らが結婚できる・・・」あぁごめんなさい、まんま出てこないんですけど、セリフが。なんか「僕らが結婚できる未来がきたらいいな」みたいな、そういうニュアンスの。
れい:うん、なんか、「生きてるうちに」みたいな、
たなか:うん、「生きてるうちに」!そう!
みゆう:あれ聞いてめっちゃ切なくなって。
れい:まだ、だってさ、!!!
みゆう:「今」を知ってるから。
たなか:うん、全然、全然まだ。
みゆう:そう、彼らは叶うことがないって、その彼らの、当時生きてるうちには多分叶わないっていうことを思って。なんかすっごく切なくなったし、なんかすっごく辛くなったし、
すごいなんか、申し訳ないじゃないけど、自分も自分で同じような気持ちになってるし・・・ていう話を。ごめんなさい、ちょっと今思い出したので、拡がりましたけど。
れい:それはめっちゃ思った。多分あえてそれを言わせたんやろうなっていう風に思った。こんなことを考えてる人がこの時代にもいて、 もうその生きてるうちにとかそういう問題でもない、なくなっちゃってるじゃん。まだ、まだ、だってさ、ええ!?!?(衝撃)てかうちらが生きてる間も、わかんないもんね。
みゆう:怪しい。
たなか:怪しい、怪しいかな・・・。
れい:ほんとに意味わかんない、もうこの話になったら、もう本当に嫌だよね。もう~(涙憤怒)
みゆう:あ~、もう、そうなんですよ。なんか『とらつば』の話は来週にとっとこうと思ったんですけど、ちょっとこれは言わざるを得なかったですね、ていう感じですね。