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Ep.5-2 ウチらのプライド(1)お便りコーナー「同性愛をコンテンツとして消費してしまった悔しい話 / もっとヘテロの恋愛以外を考えるチャンスを。クィアに勇気を。」【ポッドキャスト文字起こし】


番組概要

「今週末、SOGI研とポットラックしない?」略して「週末ポットラック」は、金沢大学SOGIESC研究室の学生による番組です!

ポットラックとは、参加者それぞれが好きな料理を持ち寄って、みんなで食べるパーティーのこと。この番組では、SOGIESCを中心としたさまざまなテーマで、私たちSOGIメンの素直な気持ちを美味しくシェアしちゃいます🧠

SOGIESCにまつわる悩みや、ちょっとしたモヤモヤを抱えているかもしれないあなたに...すぐ隣でそっと寄り添うSOGIメンの等身大をお届けします。

「最近もやもやしたことをだれかに聞いてほしい」
「SOGIメンはこれについてどう考えるのかな?」
「SOGI研にこんなイベントをやってほしい!」

などなど、お便りもいつでもお待ちしていますよ💭
あなたにとって、「週末ポットラック」が、日常のほっと安心できる居場所になりますように☕️

番組へのお便りは下のマシュマロからお送りください💌⇩
(ラジオネームを記載いただくと、一緒にご紹介させていただきます!)

Ep.5-2の音声配信はこちらからお聞きいただけます🎧⬇️

Ep.5-2 お便りコーナー「同性愛をコンテンツとして消費してしまった悔しい話 / もっとヘテロの恋愛以外を考えるチャンスを。クィアに勇気を。」

参加メンバー:れい(司会)、 たなか、みゆう

れい:お便りコーナー!

一同:イェーイ!

れい:今回もありがたいことに、SOGI研宛てに1通のお便りが届きましたので、ミユウさんおねがいします。

みゆう:はい。読ませていただきます。




書き起こしをありがたく拝読しています。
今回も、わかるわかる、と思いながら読ませていただきました。

先日、バディもののウェブコミックを読んでいたら、男性が男性に恋愛感情を吐露するシーンがあり、 「ここはヘテロしかいない世界ではない……!!」 と喜んでいたらそれはバディものではなくいわゆるBL漫画で、勝手に期待して勝手にショックを受けた、という出来事がありました。

その作品ではゲイやクィアといった言葉は現れず、男が好きだという表現もなく、 どちらかというとデミロマンティック的な恋愛で、本人たちだけではなく周囲もふたりの関係を受け入れているという感じだったのですが、 (同性愛をコンテンツとして消費するのには抵抗があるので、読んでしまって悔しいという気持ちもあると思うのですが) これ、BLって銘打たなくてもよくない??という気持ちになりました。ただのラブじゃん。なんでヘテロの恋愛と棲み分けなきゃいけないの、キィーッ、みたいな……

いま朝ドラでゲイやトランスジェンダー、生まれ持って割り当てられた性別を捨てたひと、恋愛がどうでもいいひと?が登場していますが、 月9とかでももっとクィアが登場してくれたらいいのにな、と思います。 イレギュラーなという意味の特別な存在としてではなく、 ひとりの登場人物という意味での、特別なものとして。 もっとヘテロの恋愛以外を考えるチャンスが欲しいです。クィアの存在をないものにさせないためにも、クィア自身が勇気を持てるようにも。

お姫様の元カノがでてくるディズニー映画とかやってくれないかな。


🌱先に進む前に、素敵なお便りを送ってくださったリスナーさん、本当にありがとうございます!

以下、専門家でもない、ただの大学生のSOGIメンがお便り(だけ)を読んで率直に考えたことを自由に話し合っています。これが正解だ!というのを示したり、悩みを解決したりするものでは決してありません。むしろ直接見て聞いたわけではないので、ミスリーディングしている可能性もあります。どうかひとつのアイデアとして聞き流していただければ幸いです。

また、発言の中で気になることがあれば、ぜひお便りで教えていただければと思います🌱


みゆう:・・・とのことです!

れい:おーすごい。ありがとうございます!

田中:ありがとうございます。

れい:うれしいね。

みゆう:ねー…ねーとか言っちゃって(笑)

れい:まず書き起こしを読んでくれてるのがすごいうれしい。めっちゃあれ大変だからね(笑)

みゆう:レイさんが主に苦労して書いてますし(笑)ありがとうございます。

れい:ちゃんと届いてるんだって思って嬉しい。

みゆう:そうですね…どこからどういきましょう。

同性愛をコンテンツとして消費してしまった悔しい話

れい:そうだね。最初バディもののウェブコミックの話をしてくれてたけど、うーん「バディものではなくいわゆるBL漫画で、勝手に期待して勝手にショックをうけた」。やっぱりこの人のアイデアとしては、「BL漫画」っていうジャンルっていうのはやっぱり、男性同士の恋愛をコンテンツ消費してしまってるっていう感じの認識なのかな。

みゆう:そう…ですね。

れい:確かに多くのBL漫画が、うーん、そうかもしれないよね。

みゆう:まあ、そうですね。

れい:なんかBL漫画っていうジャンル自体が「男性同士の恋愛を描いた漫画」っていう以上のさ、なんだろう…意味合いが含まれているっていうか、そう思わない?

田中:確かに。

みゆう:確かに…なんか言わんとしていることはわかります。

れい:あ、わかる?
なんか本棚に、ブックオフとか行ったときにさ、あるじゃん「BLコミック」とか。なんかそれが意味するのってなんか、なんていうんかな…なんかでも、うちもその本棚の本全部読んだわけじゃないからわからないけど、「女性向けに男性同士の恋愛を」、なんていうかな、そういう商業的な意味合いがある気がするけど。

みゆう:この話題結構…私自身悩んできたというか考えてきたことでもあるんですけど。

れい:そうだよね。これまでにね、話の中にもあったよね。

みゆう:そう、私もコンテンツとして消費するのは抵抗があるっていうのはすごくわかるし、それもそうだろうなって思うし。

れい:でもなんかなんていうんだろうな…「BLって銘打たなくてもよくない?ただのラブじゃん」「棲み分け」…そうだよね。

田中:棲み分けするのがそもそもどうなんだろう…。

みゆう:ていう話ですよね…。

でも私が一個人の思うこととしては、もしこれがジャンル分けされてなかったら、その作品を見つけるのってすっごい大変だと思うんですよ。自分はそういうの読みたくて、漫画を買いに来たけど、そういうのを置いてる棚ってなかったら、それこそあまり読みたくないのを読んでしまうかもしれないし…っていう意味では、ジャンル分けはもしかしたら必要なのかなって思うときもあります。

なんかそれ以上の意味をもってしまうような、そういうBLみたいな感じで…ってなってしまうのもよくわかるし、それも「うん」って思うのはすごいわかるけど、でも分けてなかったら分けてなかったでどうなんだろう…って思うときは考えてる中であるんですけど。

れい:なんかその名前を示す目的にもよるっていうか…。なんか明らかに男性同士の恋愛を描いてるのに、作った監督がさ、「これはLGBTQに関するドラマとして意識して作ったわけじゃありません」みたいな。なんかいわゆるね、「普遍的な、どこにでもある、愛のうちの一つをとってきただけ」みたいな感じに言われちゃうと、それは、ゲイの人たちの今の状況とかっていうのを不可視化させちゃうことになるわけだから。だからそこで「これは、ゲイの人たちを描いた映画/ドラマです」とかって言うこと自体はすごく意味のあることなんだけど。

でも、それと今この人が言ってることが、若干違う気もするんだよね。なんていうか「BL」っていうのがね、なんかやっぱり、なんていうんだろう…ある種ブランド化されてるっていうかさ…。

みゆう:そうなんですよね、そうですよね、

れい:「ただのラブじゃん」か…。

みゆう:それも、そう…? なんだけど、そうですし…。

れい:直接ちょっとお話したい!すごく。

みゆう:わかります!なんか、いろんなここに書ききれてないようなことも、たぶん思ってることもあるだろうし、1回zoomで話しませんか?って。

一同:笑笑

れい:そうなっちゃうよね。

みゆう:ゲストとして来ませんか?みたいな

れい:問い詰めたいとかじゃなくてさ、一緒にちょっと話したいよねこの話を!

みゆう:話したいし、考えたいし…ほんとに答えが出ないです私も。答えがないっていうか自分がしっくりくる捉え方が見つからないっていうか。

れい:「デミロマンティック的な恋愛」か…。なんか、まあそうだよね、いろんな読み方ができるからな、この書いてくれてることが。

みゆう:ですね。

れい:これだけ長くてもね、書ききれてない部分がね、見えてないところがあるから…。

それでいったら別の、もしかしたら別の話になっちゃうかもしれないんだけど、うちは前までネトフリとかでさ、ネトフリってキーワードみたいなのがさ、出るじゃん。1個の映画とかに、「このワードを検索したらこの映画が表示されます」みたいなワードで、「LGBTQ+」とか、結構あるんよね、「女性同士の恋愛」とかっていうのが、表示されてて。

前まで、「そういう一言でくくられてほしくない、この作品は」って、なんていうかな、「LGBTQの映画です」みたいな感じに。実際見てみたらさ、それだけが大々的なテーマじゃなくてさ、ていうときもあって、なんかそれが、「えっ」って思ってた時もあったんだけど。

でもねやっぱ授業で、今やっぱりクィア映画のこととかもすごい学んでるから。それで「これはゲイを描いた映画です」ってちゃんと書いてくれてることによって、それがそれこそ可視化されたりとか、なんかちゃんと「自分たちのための作品なんだ」とか、「自分たちがこの中で描かれてるんだ」ってことを実感できたりするところもあるから、それでそのキーワードに対する考え方がちょっと変わったりとか、もあるかな。うーーーん…

みゆう:でもわかるんですよね、この、後半まで、このもらったマシュマロすべて、なんかすーごくわかるなとは本当に思うんです、私は。自分と同じことを考えてきたんじゃないかなっていう勝手な親近感があってちょっと、ちょっと話したいんだけどーみたいな(笑)

れい:ねー!話したいな(笑)

みゆう:語り合いたいんですけどー!みたいな…。
でもその作品では、「ゲイやクィアといった言葉は現れず、男が好きだという表現もなく」…?

れい:あーそこが気になったのかな?

みゆう:でも「男が好きだという表現もなく」だけど、「男性が男性に恋愛感情を吐露するシーンがある」っていうのは、どういう…。

れい:もともとそのゲイの人とゲイの人同士、あ、まあわかんないけどバイセクシャルかもしれないしパンセクシャルかもしれないけど…っていうような描写なく、なんか、なんだろう。「好きになった人がたまたま男性だった」みたいな描き方をしてるのに、「BL漫画」っていうふうに言ってるっていうことが気になるってことかな。

みゆう:あー、だとしたら話変わってくるかな、ちょっと。

れい:話変わってくるね。そうなったら話変わってくるな!

みゆう:急に盛り上がってあれやけど(笑)ここすごいもん(笑)

れい:波形がすごい波形が(笑)それは話変わってくるな。

みゆう:ちょっとじゃあ一旦仕切り直して考えます!私。

田中:え、偶然なんてそんなことないだろうとおもいます、自分は。

みゆう:なんか偶然っていうか、その人が相手と出会ったことがきっかけで、何か自覚じゃないけど自分でそう考えることがあったとするならば、そこの描写はいるなって思うかな。

なんかいきなり「好きだから、好きになった人があなただったから」みたいな感じでいくのは…なんか違うかも。なんかそこの…なんだろう、別に葛藤がほしいとかそういうわけじゃなくて…いやわかんない。でもこの方が読んだwebコミックを私は見てないから、何がどこまで書いてあるのか全然わかんないんだけど…。

れい:でもなんか都合いい感じになってるってことだよね。
なんかさ、本当に、本当にって言ったらあれだけど、本当にデミロマンティックの、パンロマンティックの人かもしれないじゃん。それでいったら「たまたま好きになった人が男性だった」っていうのもあると思うんだけど。でも、結局「BL漫画」っていうふうに外から枠をつけられてるわけだから。

みゆう:あ、じゃあちょっとこれは問題ありな気がする。

れい:そうだよね、問題ありな気が…!でもこの流れも大事だよね。この、気づく流れも。

あーそうか、「BLって銘…」そういうことかあ。

みゆう:この二行大事ですね。「その作品では」からのところ。

れい・田中:うん。

みゆう:なんか表現が足りないっていうか、うーんなんだろう。「BLって銘打たなくても」、そうだね。BLって銘打つんだったら、それなりの「過程」を描いてほしいなって思わなくもないかもしれない。でもたぶんこれって、当事者から見た感じだとまた違ってくるのかな。なんかその、わかんないけど。

れい:でもなんかさ、その、誤解を生んじゃうみたいなのはあるよね。こんだけ作品数が少ないわけだからさ。

なんかね、誤解してる人ってすごい多いと思う。その、「たまたま好きになった人が同性だった」理論みたいなのあるじゃん。でもそういう人も、いるし、それは間違いではないんだけどさ。あの、なんていうんだろ。もともとヘテロセクシャルの人は言わないじゃん。たまたま好きになった人がその人だっただけで…みたいな話は言わない。

田中:ないです。

みゆう:言わないですね。

れい:言わないのに、同性になったら、たまたま好きになった人がその人だったっていうのが必要になるっていうのはさ。結局それは、異性愛規範の中になっちゃうわけじゃん。

もともと、同性の人が恋愛対象で、それ以外は恋愛対象じゃありませんって人もいるじゃん。その人たちのセクシュアリティが結局無視されちゃうことになっちゃうから…。

みゆう:なんか、これみたいに登場人物が、男性がもともと、男性に恋愛感情を持つっていう描写がなくて、これをきっかけにって話なんだったらさっきも言ったけどそこ書かなきゃいけないんじゃないの?って思うけど。

でもこういうのって、書く人の批判じゃないんですけど、書く人とか作る側がちゃんと勉強っていうか、ちゃんとわかってないとこれめっちゃ難しいなっていうのはすごく思うんですよ。なんだろう…いや、やっぱな〜。

れい:いや、わかるわかる。

それこそ、うちがいま見てるっていうか見終わった『ハートストッパー』とかは、あのね、チャーリーとニックっていう、男性同士の恋愛がメインキャラクターとして描かれてるわけなんだけど。ニックは、もともと自分がヘテロセクシャルやと思ってたのね。で、チャーリーはゲイでもともと彼氏がいてっていう感じで…。

あのね、シーズン1が結構前に放送されたからあれねんけど、チャーリーがニックを好きになって、ニックもチャーリーのことが気になりだすけど、でも、自分はヘテロセクシャルだし…みたいな。結構なんていうかな…そのラグビー部で、ラクビー部でっていうのはすごいバイアスなんだけど。

ラグビー部はチアリーディングのすごい一番人気のある女の子と付き合うみたいな、なんかそういうよくあるシナリオみたいなのがあるんだけど。だからこそ、男性らしさの象徴的な部分がどうしても当てはめられちゃうキャラクターなわけだよね、ニックは。

だからこそ、自分が「もしかしたら男の人を好きになるかもしれない」みたいなところですごく悩むシーンも、すっごい丁寧に描かれていて。最終的に自分はバイセクシャルだっていうところに着地するまでがちゃんと描かれてて。それでチャーリーと付き合っていくみたいな。でもやっぱりその過程を見せるっていうのは大事だよね。

みゆう:なんかこういうのって、「同性愛をコンテンツとして消費するのは抵抗がある」って、すごい私もわかるんですけど、でもどこまでが消費で、どこからがそうじゃないのかっていう線引きって、自分的には難しいっていうか、どうなんだろうって思うときがあって。

なんだろう、たとえば『つくたべ(作りたい女と食べたい女)』があって、結局あれは女性同士の恋愛を描いた作品だと思うんですけど。

それを観た私の母がそれをきっかけに、知っていくじゃないけど、理解するじゃないけど、なんだろう。なんか「特別なものじゃない」って思ってくれたかなと思って。「自分の周りにはいないだろう」って感じじゃなくて、もうちょっと身近なものに思ってくれたのかなっていうふうに私は思ってて、その母の発言とかそういうのから、思ってて。でも、それって結局『つくたべ』を観たから、『つくたべ』っていうコンテンツがあったからであって、そういうのはじゃあ消費じゃないなって私は思ったんですけど。

でもほかの、たとえば同じような女性同士の恋愛を描く作品を観たときに、これは消費で、これはそうじゃないっていうのなんか、区別がどうなんだろうって思う時があって。だから、なんだろうな。一概に「抵抗がある」って今の私は言えないなって思ってて。

れい:たしかに、観る側に委ねられてる部分も結構あるよね。なんか観る人がどういうふうに受け取るかとか、知識とかにもよると思うし。

一個の作品の中でさ、ここは良い描き方…良い悪いじゃないかもしれないけど、ここは割と、それでいったら「消費してない」かもしれないけど、ここのシーンはちょっとあれだよね…みたいなのとかも、一個の作品の中でもそういうところってあると思うから。「これはダメ、これは良い」みたいな感じでもないのかなって思ったりもするし。

しかもそのさ、作品ごとにできる役割とか目的とかっていうのも違ってくるから。もしかしたら一個の作品の見方として、「非現実的すぎるから良くない」っていう人もいれば、「こういう人たちが ''いる" ってことをわかりやすく描いてくれてるから、そういう意味では良い」とか、いろいろだよねやっぱ見方によっても。

みゆう:私は結局、私が昔、自分が中学とか小学生の時とかに、「これは消費なんじゃないか」って思って、私なりに本当に何も知識もない頭で考えた時は、

なんかその、「楽しんだ分だけ」じゃないけど、自分が「消費しちゃったな」とか、自分がそういう作品を見て、「楽しんだ」って言ったらあれですけど、「自分の糧になったな」じゃないか…なんだろうちょっとわかんないんですけど、「いいなー」とか「良かったなこの作品」とか思った分だけ、そういう作品が取り扱ってることとか、問題とかそういうことを知って、考える責任があるんじゃないんかなってとこに落ち着いて、今ここにいるんですけど。

考える責任があるっていうのはほんとにそうかなって。「消費する」って悪いことみたいに聞こえるけど、消費した後どうするのみたいなところがあって。

ほんとに楽しんで「はい、次も同じの読みます」なのか、「これは良かったし、良かったけど、でもこういう出てた人みたいなカップルとかそういう人たちがほんとに現実にはいっぱいいて、その人たちはどんな苦しい思いをしているのか」とか、「何を悩んでいるのか」とか「どういうことが今問題になってるのか」っていうことを知って考える責任は本当にあるかなーって思います!思いました、私は!

だから悔しいって思う気持ちがあるっていうことやったら、その分ちゃんと考えたり知ったりできたらいいのかなって私は思いますね。

長々と失礼いたしました!(笑)

もっとヘテロの恋愛以外を考えるチャンスを。クィアに勇気を。


みゆう:後半のほうはどうでしょう?

れい:じゃ後半の話しましょうか。

みゆう:「今朝ドラで」の方から。

れい:朝ドラ、この時はあれだね。『虎に翼』だね🩵

みゆう:そうですね。

うん、いやー、ほんとにそう!ほんっとにそう!

たなか:そうですね。ほんとに。

れい:「もっとクィアが登場してくれたらいいのにな」、本当にそうだよね。

みゆう:なんか、なんでだろう。なんで登場しないのかなっていうのは。

でも、『西園寺さんは家事をしない』っていうドラマがちょっと前までやってたんですけど。あのドラマには西園寺さん、主人公と家族の形をいっしょに模索してた楠見さんと、楠見さんの娘さんがいて。娘がルカちゃんっていうんですけど、

ルカちゃんが通ってる幼稚園に一緒に通ってる子どもたちの親、だから言ったらママ友とか、保護者同士の付き合いみたいな、保護者同士のお友達みたいな感じの登場人物のなかで、レズビアンの二人が子どもを育ててるみたいな。そういう家族の形がほんとに、端っこのほうではあったけど描かれてて。

れい:あ、そうなんだ。

みゆう:はい。あんなTBSの、あんな有名な枠でやってるドラマで、そういう、なんだろう。うまく伝わってるかわかんないんですけど、そういう家族の形があるっていうことを描いてるのはすごい大きい進歩だったかな〜っとは思いますけどね。

れい:そうなんだ!知らんかったなそれは。

みゆう:そうなんですね。
しかもこれ、私定かじゃないのでそうじゃなかったらカットカットなんですけど。なんかもう一人、その楠見さんの大学時代の同級生もレズビアンだっていう、そういう描写もあって。偏ってはいるかもしれないけど、異性間の恋愛じゃない形を描いてるのは、いいな〜と思って私は見てました。

れい:そっかそっか。ちょっとずつそうやってでてきてるんだね。

みゆう:えーでもほんとに、もっとね、もっと登場してくれたらね、いいですよね。他のね、言葉の形でね、出たらいいなって、思いますね。

「クィア自身が勇気を持てるようにも」っていうのはほんとになんか…私はほんとにそう思います。自分だけじゃないっていうか。自分がドラマに出てるじゃないけど、なんだろう、なんかそこでちょっと嬉しくなる気持ちはありますね。それが大人だったら、私はまだ大学生だからまだあれだけど、自分も将来こうなれるかなみたいな、希望にもなったりするし。

れい:やっぱり舞台が日本で描かれてるようなドラマだと、余計に想像できたりもするよね。

たなか:たしかに。

みゆう:そうですよね。だれかの希望になるかもしれないから。おねがいしまーす!聞いてますかーテレビ局の皆さーん。

れい:そうだよ、ほんとに。

田中:そうそうそう。

みゆう:あなたの脳内に語りかけてますよ〜っていう(笑)

れい:そうだねー。
いやーもうそれこそほんとに、観てほしいー!『ハートストッパー』を!『ハートストッパー』を観てくれえ…。

みゆう:いやー上映会しましょじゃあ、上映会。

田中:上映会したい。

みゆう:一気に観るやつ。だって、1本30分でしょ?

れい:で、1シーズン8話かな。

みゆう:8話でじゃあ、一日丸々…。

れい:1シーズン4時間でしょ?で今シーズン3まであるから、12時間あれば全部見れる。

田中:すごっ長いー(笑)

みゆう:はっはっは(笑)朝から晩まで(笑)

れい:ま、3日に分けてねっ!🌟1シーズンごとに。

みゆう:やーいいですね。

れい:やーめっちゃいいな。まじでほんとに観てほしい〜。

でもね、やっぱりその描き方の中でも、「ここはこうちゃうかな」とか、思うところももちろんあるんやけど。でもやっぱりね、なんか自然…自然/不自然っていう言葉もあれやけど…

なんかトランスジェンダーの子たちが、こう、例えばトランスジェンダーの子がでてくるんやけど、その子が恋人がいて。自分がこう、トランスジェンダーとしての悩みもやっぱり、あるわけじゃん。それをなかなかその恋人に言っても理解してもらえないかもしれないっていうので、言えないみたいなシーンとかもあるんだけど。シーズン3ででてくるけど。

その時に、もうねそれを話せる相手が、トランスジェンダーの子が当たり前のように周りにいて。で、なんかねその子の右隣と左隣の子がトランスジェンダーの子で、もう自然と、「大丈夫、うちら頼ったらいいよ」みたいな、「うちらがいるじゃん」みたいなんで、手を繋いでみてくれるみたいな。もう自然と「連帯」みたいなのが、もうめっちゃ見える形でなってて。

だから、関係性もその「トランスジェンダーの子と恋人の子」だけじゃなくって、その周りにいる子たちだったりとかっていうのも描かれてるし…
ほんとにオススメです!!!

一同:爆笑

れい:本当にオススメ!もう自分がいっぱいみつかるっていうか。

田中:おー

みゆう:それめっちゃいいなー。

れい:共通点がもちろんセクシュアリティとかの意味でも見つかるし、今自分がもってる悩みを、「あーこの子のこれ、そうだな。」みたいなのとかが、いろんなキャラクターの中に見つかるから、本当にいいと思いますう。

みゆう:いいなー。自分が見つかるって本当に大事!だと思ってます、私は。

れい:なんか女性同士の恋愛も、「レズビアンとレズビアン」だけじゃなくって、もう3種類ぐらいね、たぶんでてくる!

みゆう:えーすごーい!いいなあ。

れい:なんかその、たとえば片方の子がだんだん自分がノンバイナリ―っていうことに気づいていったりとか、いろいろ試してみたりっていうのもあるし。もともと自分はヘテロだと思ってたけど、でも実際考えてみたら彼氏を作らなきゃいけないって思いこんでただけで、実際男の子を好きになった経験がなかったっていうことに気づいていったりとか、っていう子もいるし。

ほんとにいっぱいいろんな種類のクィアな子たちが出てくるから。アロマンティックアセクシャルの子が出てきてたのもすごいね、よかったあ。

みゆう:はい!

れい:オススメなので、ぜひ、みんなで観て、話す会をね、したいなと思います!

みゆう:ワンシーズンごとに。そうですね!

れい:お姫様の元カノが出てくるディズニー映画もめちゃくちゃいいね。

みゆう:ね、良いですよね。

田中:見たい…めっちゃ見たい。

みゆう:たしかに普通にこのままやってほしいです。この一行をもとに作ってほしいですちょっと、気になる!


みゆう:お便りありがとうございました。すごい楽しかった〜。楽しかったっていうか、すごい良い話でしたね。

れい:直接、お話したい…(笑)

みゆう:あの、DMに、ご連絡ください!(笑)

れい:はい。マシュマロでもいいので、もしよかったら…(笑)全然放送してもしなくてもいいので。

みゆう:しなくても全然できるので、ぜひぜひ。

一同:ありがとうございます。

締めの挨拶

田中:金沢大学 SOGIESC研究室では、性自認や性的指向はもちろんのこと、生まれた場所や、肌の色、宗教の別にかかわらず、

みゆう:さまざまな属性の共通点と差異を持つ人々が、どのように共に在ることができるのかを考えます。
「最近もやもやしたことをだれかに聞いてほしい」「SOGIメンはこれについてどう考えるのかな?」「SOGI研にこんなイベントをやってほしい!」
などなど、当番組へのお便りもいつでもお待ちしていますよ。あなたにとって『週末ポットラック』が、日常のほっと安心できる居場所になりますように。

田中:それでは次の番組でお会いしましょう。

一同:バイバーイ!


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