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金沢に来て驚いたこと5選

こんにちは。移住者ネットワークの須田暁憲です。

金沢に来てはや6年が経過しようとしています。(通算では8年ほど)

だいぶ金沢での生活に慣れてきていますが、移住当時は驚いたこともいろいろあります。

すでに当たり前になってしまっているものもあるので、初心忘るべからず(?)ということで書き留めておこうと思います。

①冬にタイヤを交換すること

②灯油缶が青いこと

③小学生が制服を着ている

④やたらとアイスが売れる(特に正月)

⑤正月飾りを出しておく期間が長い

それぞれ、私が感じたことについて、データもまじえて調べてみました。調べてみると、金沢や北陸で特徴的なものもあれば西日本と東日本の違いだった、ということもわかりました。

①冬にタイヤを交換すること

金沢に来た初めての冬。当時勤めていた会社で「早めにタイヤを交換するように」と言われました。冬タイヤの存在は知っていましたが、「本当に交換するんだ!」とちょっとワクワクしたことを思い出します笑

気象庁のデータによると、金沢で平成2番目の積雪深さを記録した2018年で年間の「雪日数」をみると、金沢で59日、出身地の千葉では17日となっており、金沢で雪の日は千葉の約3.5倍ほどあります。

生まれ育った千葉では、雪が降ると車の使用を諦め、公共交通を使うことが普通でしたが、雪の多い金沢ではそうはいきません。

ただ、雪が多いとはいえ、年間合計で約2ヶ月分の雪の日のために、タイヤの保管場所の確保や季節ごとの交換が当たり前になっている生活というのは、雪のない地域からすれば負担にも思えます。

しかし、一方で、個人的にはタイヤ交換をすることで冬の訪れを感じることができ、一概に不便とは言えないものだなと感じています。

②灯油缶が青いこと

先日、知り合いと話している中で「灯油缶が青いのって違和感ある?」と言われ、よくよく思い返してみると自分の子どもの頃、家にあった灯油缶は赤かったことを思い出しました。

調べてみると、西日本は青い灯油缶、東日本が赤い灯油缶とくっきり分かれているようでした。(ウェザーニュース調べ)

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灯油缶の色は、金沢特有というよりは、西日本と東日本の違いのようです。

③小学生が制服を着ている

朝、街を歩いていると制服を着た小学生が歩いている姿をよく見かけました。

・・あれ?小学生って制服着るんだっけ?と思って妻に聞いてみると、石川県出身の妻も小学生の頃は制服だったとのこと。自分の小学生時代は私服だったので違和感がありました。

これについても調べてみると、2016年時点で石川県の19市町のうち制服を導入している市町が14あるとのことで、石川県では小学生の制服制度を採用している自治体が多いようでした。

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※制服専門店オートモのHPより

さらに調べると、石川県では以前から繊維工業が盛んであったことも普及に影響を与えたこともわかりました。

実際に、学生服の出荷額でシェア1位の岡山県も小学生の制服普及率が高いようです。

金沢では「標準服」と呼ばれる小学生の制服。これにも地域の歴史が関わっていることがわかりました。

④やたらとアイスが売れる(特に正月)

私は新卒でコンビニ業界に入ったのですが、「金沢はアイスが売れるから欠品させるな」と口すっぱく言われていました。特にお正月は高級アイスがよく売れるのです。

当時、金沢にアイスクリームのイメージがなかったのですが「一般社団法人日本アイスクリーム協会」のHPによると2012年~2021年の金沢市は10年間で6回アイスクリーム年間支出額で全国トップになっています。(総務省家計調査(二人以上の世帯)による)

さらに、グリコのHPによるとアイスを美味しく感じる気温は25℃前後とのこと。冬は天気が悪く、暖房をつけて室内で過ごすことの多い金沢などの北陸はアイスを食べる環境に適しているようです。

さらに、平成29~令和元年平均の品目別支出金額の都道府県庁所在市及び政令指定都市(全52市)のランキングで、金沢市は「和菓子(ようかん、まんじゅうを除く)」、「ケーキ」、「チョコレート」、「アイスクリーム・シャーベット」で支出金額が1位、菓子類全体でも1位となっており、金沢市民が甘いもの好きということがわかります。

ウェザーニュース調べでも、金沢市民がアイスを常備している様子がうかがえました。

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金沢で冬にアイスが売れる理由として、天候や気温、甘いもの好きの市民性ということがわかりました。

⑤正月飾りを出しておく期間が長い

お正月に玄関に飾る正月飾り。「松の内」まで飾ることが基本ではありますが、この「松の内」も関東などと少し異なるようでした。

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関東では、「松の内」と言えば1月7日まで。

一戸建てに引っ越した当時、まわりの家がいつ頃まで正月飾りを飾っているか見て歩いたのですが、1月7日以降も正月飾りを出している家が圧倒的に多い印象でした。

調べてみると、諸説あるようですが、金沢をはじめとする関西地方では1月15日までが松の内と考えられているようです。1月15日と言えば、全国的にも多くの神社で左義長が行われます。その日まで正月飾りを出しておく、というのがシンプルな考え方なのかなと思います。

ただ、なぜ関東と関西で松の内が違うのか、、もう少し調べてみると、その由来は江戸時代まで遡ることがわかりました。

元々、1月15日の松の内が過ぎた後は、1月20日に鏡開きが行われていたようです。

しかし、徳川家光の月命日が20日だったことから、月命日にお祝いをするのはよくないとのことで、1月11日に鏡開きが変更になったそうです。

一方で、松の内である1月11日に鏡開きをするのは年神様に失礼にあたるとして、松の内自体を1月7日に変更するお触れが幕府から出されたようです。

これまで、当たり前だと思っていた松の内も、実は関東特有のものだったことがわかりました。


金沢に来て「あれ?」と感じたことをデータを中心に調べてみました。こういった感覚も、暮らし始めて時間が経ってしまうと当たり前になってしまって気がつかなくなってしまうなーと感じます。

こういった違いは良い悪いではなく、違いがあること自体が、自身にとって移住の面白さにつながっていると改めて感じました。

他にも違和感を感じたり、新鮮だったことはまだまだあります。

引き続き、書き留めていきたいと思います!



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