見出し画像

はじめての自分のクルマ

はじめて自分で購入したクルマは特別ではないでしょうか。みなさんははじめてのクルマにどのような思い出がありますか?
私がはじめて自分のクルマを購入したのは大学2年のとき、シルビア(型式S13)でした。
きっかけは部活でした。大学に入学しサークルにでも入ってみようかと探していたら、「自動車部」というクルマ好きには天国のような部活があることに気づきました(笑)
すぐに入部すると驚くことに、私の大学ではしっかりとした歴史のある「大学から公認されている体育会」の自動車部だったのです。そのため部活動により単位まで認められるという!
そして自動車部には活動のためのスペース、通称「工場」と呼ばれる場所まで大学から提供されていたのです。そこでは、修理や改造、洗車はもちろん、通学の駐車場としても利用できるという、夢にも見ていなかった学生生活が送れたのです。
そんな中、さてクルマは何を買おうかと、自動車部の仲間とも語り合いました。その時代は折しもあの「イニシャルD」の全盛期。自動車部の活動も少なからず、そちらに影響を受けていた時代。
バイト代を数えながら中古車雑誌を見る日々を経て最終的には、かっこよくて運転して楽しく、当時は程度の割にとても値頃感のあった
シルビアに落ち着いたのでした。
購入からは嬉しくて嬉しくて、毎日乗るのは当然として、家に帰らずクルマで寝たことも。
目的もなくいろいろなところに出かけ、真剣に運転を上手くなろうとバイト終わりの深夜に朝まで走り回ったり。今、思えば大学生活の全てはシルビアとともにあったと言えますね。
トランスミッションはマニュアル、エンジンはターボもないグレードだったのでクルマとしてとてもシンプルで思う存分に走らせることができたのが、当時のクルマに対するフレッシュな気持ち、青春時代にマッチしていたのだと思います。あれから20年以上を経った今でもその記憶は全く色褪せることはありません。
そんな日々は大学4年の秋に突然の終わりを迎えます。
自動車部の活動としてサーキットで走行会を行った際、オーバースピードで曲がり切れず、クラッシュ、廃車にしてしまったのです。
自分のミスで大切なクルマを壊してしまうという悲しさ、その気持ちも鮮明に記憶に残っています。
今にしても思えば所有していた期間はたったの2年半ほど。
それなのにこれほど深く記憶に刻まれた思い出…
それから様々なクルマに出会いましたが、シルビアを上回る自分の記憶で存在感があるクルマには出会えていないような気がします。
はじめてのクルマは特別な存在ですね。
その後に出会ったクルマたちのことは、またの機会に書きたいと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?