sammy
早く隠居したい。
さらっと読める小さなお話
ドラマとかTV番組見たとき思ったこと書いたりするつもり、と思っていたけど、あれこれ忙しいので書けるかな?
初孫であった私は、たいそう祖母にかわいがられた。年子で弟が生まれ、母の体が弱かったせいもあって、夏休みはほとんど祖母の家で過ごしていた。毎朝のラジオ体操も祖母に起こされてなんとか通ってた。 小学生高学年くらいのころ、祖母と一緒に農協(いまはJA)の招待で年に二回ほど観劇に行っていた。 毎年、年明けと夏休みのお楽しみとして、農協の観劇会があった。タダで観劇できるというシロモノだ。祖母は出かけるのはあまり好きではなかったが、「タダだしお土産がもらえるから」という理由で私を連れて
ちょっとだけ書きたいことがあったので久しぶりにテキストと向き合っている。 仕事で文章を書く機会が多いと、就業後や休みに「何か書こう」という気になれなくて、ついダラダラしてしまう。 今、ハマリにハマっているのが「風来のシレン6」仕事とは違う脳の使い方で、ストレス解消にはもってこい……なのであるが、ハマリ過ぎて、休日はほとんどコントローラー握りしめ、せっせとダンジョンに向かう日々である。このままではいけない……とは思いつつ、ついついやり続けてしまう。 これは、ギャンブル依存症に
たまに、伝えたいことで言葉があふれてきそうな気がするときがある。 実際には、言葉はあふれてはこないし、伝えられる明確な言葉なんて出てこない。 それでも、なんとかへたくそながら、拙いながら伝えたいことがあるのに、上手く伝えられなくて、歯がゆい気分になる。 年をとって経験を積んだと思っていても、たった一人の人を元気づける言葉をかけてあげることができない。悲しくて辛い思いをしている友人に、背中を撫でてあげられるような、そんな言葉を選ぶことができない。 なんのために、
「お母さん! ヤギにする!」 学校から帰ってくるなり、玄関から大声で小学校一年生の娘、皐月が叫んだ。 「おかえり。うがいと手洗いしてよ」 「うん!」 元気に返事して、洗面所に向かった。 「おやつ、カステラあるよ」 夕食は何にするかと、考えていると、いかにも話したいことがたくさんあるという風情の娘がリビングに入ってきた。体中からにぎやかなエネルギーが出ているのが見えるようだ。 「あのね! あのね! 決めたの!」 「何を?」 麦茶とカステラを用意して、テーブルの上に置く。
「雨の日ってキライよ。じめじめして、髪の形は決まらないし……」 窓ガラスを伝わる雨を睨み、自慢のロングヘアを指にからませながら、 彼女は言った。 もう既に、20分は同じ話を繰り返しているような気がする。 世田谷にある彼女のアパートは、築20年の年代物。雨漏りこそしないが、 湿気で部屋中がかび臭くなるらしい。 彼女とはつきあって3年になる。遠距離恋愛になって、半年近く経ったところだ。 「それで、返事は?」 少々いらだって
ありきたりな毎日。時計の音を恨みながら目覚め、電車に詰め込まれ、会社に通う。文字通り通っているだけだ。 ただ黙ってデスクに座り、ちょこちょこと帳簿の整理や、社内備品の補充などだらだらやってれば、時は過ぎる。リストラだのなんだのといわれているが、叔父が専務であるコネ入社の俺には、リストラはあり得ない。かといって、出世の見込みもない。無駄に一流大を出て、入社当時の期待をことごとく裏切り、いまじゃ総務の窓際だ。 同期のなかには、生き生きと楽しそうに仕事をしている奴もいる。だ
俺は幼いころから物覚えが悪い。いや、悪いというより、記憶力が無い。 物心ついたとき、母は迷子対策として俺に一生懸命自宅の住所や電話番号を覚え込ませようとしていたが、いつまでたってもさっぱり覚えることができず、業を煮やした母は、終いには下着の裏や靴下にまで住所と名前を書くようになってしまった。これで、いつどこで何があっても安心である。 そんな母の万全な対策とは裏腹に、迷子になることも、誘拐されることもなく子供時代は終了してしまった。 何年も自分と付き合っていればさす
※落語っぽい会話文での話です 一、 「おやぶーーーん! てぇへんだてぇへんだ!」 「またかいイチ。毎度毎度騒々しいねえ」 「はあはあ……。す、すいやせん。こうやって登場しないとどうも落ち着かないもんで……」 「はあ。するってーとなにかい。なにも大変なことはないってことなのかい?」 「へえ。そうです」 「イチ」 「へい」 「今度から、その『てぇへんだ』を、裏の神社で存分にやってから、家に来ておくれ」 「おやぶぅん。そんな冷たいこと言わないでくださいよう。だって、こっちのほ
小さな白い 「どこにも行かないから。ここにいるから」と、女は言った。そんなこと頼んでいない。 どこにでも行けばいいのに。何にとらわれているのか、同じ場所でいつも女は佇んでいる。外は雨で部屋の窓から見える位置にずっと立ちつくしている女はびしょぬれになっている。平坦な感情でそれを見つめながら、酒を飲んだ。ふと、女のほうに目をやると、うれしそうに手を振っていた。雨に濡れた髪や顔はもとからあまり美しくない女をさらに醜悪なものにし、笑い顔に吐き気がする。 いつだってそうだ。誰
-1- 「ご飯だから、お母さん呼んできて」 お祖母ちゃんは、流しのほう向いてボクには背を向けたまま言った。ボクはさっきから見たいテレビが無くて、忙しくチャンネルを変えたりしていた。 「テレビを見ないなら消しなさいよ。ご飯だし」 「うん……でも、コレが終わったら見たかったのやるから……」と、答える。テレビを切ってしまったあとの真っ黒な画面がボクはちょっと怖い。今までそんなこと思ったこと無かったのだけど、静かな家の中で、テレビ画面だけがボクを見ていてくれているような気がする
既に冬ドラマが始まっております。もちろんワタクシも何本か見ていますが、実は、新年早々に身内が亡くなったり、家の中が修羅場だったりということがありまして、ゆったりドラマ感想を書いている場合ではないのであります。 いやいや、書きたい気持ちは山ほどあるんです。怪盗山猫とか、フラジャイルとかのジャニーズ勢が一斉に出ている今期のドラマ。そらもう口から毒がだらだらと垂れ流されそうになるのですが、もうね、今、本当にそれどころじゃないんです。 この、「それどころじゃない」というのも、実は
お久しぶりになってしまいました。 いよいよ季節は冬でございますが、皆様風邪など引いていませんか。私は風邪は引いていませんが、肩こりと首こりがひどくて、調子悪いです。ここにきて、のんきな生活から一転して、仕事をばしばし入れておりますので、どうにもnoteに何か書こうという気持ちが出てこず、ずいぶんとほったらかしにしてしまいました。 とはいえ、仕事は忙しくとも、ドラマはちゃんと見ていましたとも。 てなわけで、最終回の雑感、前半でございます。 さて、はじめに「偽装の夫婦」です。
大変! 下町ロケットについて書いていなかった! って、そんなに大変な話ではないんだけれども。 阿部寛の佃製作所は、なんか非常におおざっぱな感じがするのは私だけなのでしょうか。技術屋というところをアピールしたいんだろうけれど、なんつーか、技術屋というより不動産屋って感じがします。 身近に技術屋がいたので思うんですけれども、やはり技術で飯を食っている人間というのは、どうにもプライドが高くなりがちです。どんなに小さな町工場でも、自分の腕で何かを作り出しているという自負があるのでし
これテレ東ですよね? なんかすごくない? 松竹のバックアップもあるんだろうけれど、テレ東のカラーとは全く違ったドラマを展開しております。これはスゴイ。見ていて「これTBSじゃないの?」とつい思ってしまいます。 釣りバカの浜ちゃんの新入社員の時の話です。スーさんを元祖浜ちゃんがやっております。はじめは、釣りバカのテイストだけで、薄っぺらい感じになるんだろうなあと思っていましたが、いやいやいや、これがまあ、元祖釣りバカの空気感そのままで、きちんと作り上げてあります。すごいです。
なんかもう今期はドラマ多くて、全く追いついていませんが、というかちょっとリアルも忙しくて、ゆっくりパソコンに向かう時間がないという状況。早くいろいろ片付けて時間を作りたいものです。 さて、豪華なキャストでお送りしております「遺産争族」。テンポもよく、誰しもが興味がある相続問題ということで、割と食いつきはいいと思います。 これ、事前では葬儀屋の話ではなくて、家具屋の話だったんですか? それでタイムリーに大塚騒動があったので、急遽葬儀屋に変更したとかしないとか……。まあ、親族企
ああ、これも漫画原作か。またもや未読です。うーん……ことごとく未読ってるなあ。地元にあった最後の生き残りの「貸本屋」がつぶれてしまってから、漫画生活から遠のいているからなあ。 時間があったら満喫行こうと思いつつ、なかなかその時間も取れないという悲しさよ……よよよ。 まあともかくだ。 原作の絵のタッチ見る限り松坂桃李と木村文乃はいい感じだと思いますよ。そしてこの悪女役に菜々緒を抜擢したスタッフを私は褒めてあげたい。菜々緒にはこういう役はどんぴしゃです。原作とは少し違う感じに