霊性を高める教科書との出会い
つくづく今この時代に生きていてよかったなぁと思う。テクノロジーの発展には本当に瞠目させられる。大学を卒業するころ、パソコンが家庭にも普及し始めて、ピーヒョロヒョロと電話回線を使ってインターネットにつなげたものだった。写真が画面に映るのにも数秒かかった。それが今ではどうだ! 人工知能が、私にぴったりの出会いをもたらしてくれる。日本ドガーケイシーセンター会長の光田秀さんのことを知ったのは、まさに、たまさかの僥倖。いや、すべては偶然ではなく必然というから、出会うべくして出会ったのだろう。YouTubeが、関連動画としてお勧めしてくれたので、なにげなくその動画を見始めた。なんて穏やかで朗らかで、慈愛が溢れ出ている方なのでしょう! 光田さんがゲスト出演されていて、ケイシー療法などについてお話しされていた動画だったのだが、その話しぶり、表情、醸し出すオーラに、それだけでもたちまち癒された。YouTube のAIは、有難いことに、次から次へと光田さんの出ている動画を提示してくれたので、光田さん及びケイシーにすっかり魅了されるまでに時間はかからなかった。そして、愛惜する本として「眠れる預言者エドガーケイシー」や「神の探究」が私の書架に加わった。
「神の探究」は、霊覚者ケイシーが得た高次の情報(リーディング)を、テキストとして編んだもので、光田さんが翻訳をされている。隠喩的な表現もあり、キリスト教の聖書からの引用も多く、さっと読んで理解できるような本ではない。それもそのはず、これは自らの霊性を高めるための教科書なのだから。堅実に第一課からステップを踏んで、じっくり取り組んでいかなければならない。その先には、きっと、歓喜の住人となれる日が待っているはず!光田さんのような。
第一課の前、まず冒頭に「瞑想」の章がある。ケイシーのリーディングでは、瞑想をとりわけ重要視している。人間がすべての面で十全に成長するには瞑想が不可欠であると。この「瞑想」の章に書かれていることを、完璧に理解し実践し体感することができたのなら、神の探究全二十四課をクリアしたのに等しいのではないかと思う。そのぐらいこの章は本質的で奥深く、この神の探究のレッスンの屋台骨といってもいい。第一課から順に課題に取り組んでいこうと思うが、随時、「瞑想」の章を参照して、理解を深めていきたい。
祈りは瞑想の土台だという。「瞑想」の章が、まず、新約聖書からの引用「主の祈り」で始まっているのだから、祈りは基本中の基本に違いない。
まず祈りについて、考察していきたい。(次回へつづく)