なぜお受験にいどむのか?
元お受験ママ、カナヲです。
このノートは少しでもお受験に挑む家庭のお役に立てればと書いているものです。
この記事は連載2回目です。
『なぜ、小学校受験に挑もうとするのか?』
ここを読みに来てくださっている方は、曽祖父から代々の幼稚舎家系などということはないはず。
ご自身は中学受験経験者で、小学校お受験は初めてという方も多いかと思います。
自分の子どもにも中受はさせることになるだろうとなんとなく思ってたところに、まわりで小学校お受験をさせるつもりというご家庭がいてソワソワし出した・・・そんな方もいらっしゃるのでは。
なぜ、そのご家庭はお受験をするのか?
うちも中受よりも小学校受験にした方が良かったりするのか?
でも・・・なんで中学じゃなくて小学校受験なんだろう?
年々難化の一途を辿る中学受験を回避するため?
近所の公立小学校があまり評判が良くないから?
変な家庭のいない環境を与えたいから?
有名校に入ればちょっと自慢できるよね。
どれも正直なところですよね。
我が家でも同じでした。
しかし、それだけのために受験費用+学費の約1000万円ものお金、膨大な時間と血の滲む努力をして、たとえ合格したとしてもペイするのかと、冷静に考えてみましょう。
もっと根本的な絶対に譲れない「何か」のためのお受験であることに気づけないと、この戦いは勝ち抜けません。
小学校側も親にその芯があるのかを、核心として見てきます。
まさにそれこそが「家庭の教育方針」なのです。
「教育方針」、ご夫婦でしっかり話し合ったことがありますか?
なんとなくお互い同じ気持ちだろうと思っていたのに実際に話してみたらまるで違う価値観だったということは、わりとよくあることなのです。
しっかりと話しあって、父母が同じ方向を見なくてはなりません。
子供を父母の間の板挟みにすることだけは避けましょう。
そしてその上で「我が家の教育方針」を実現させるためのお受験にするのです。
何かを避けるためというのでは小学校受験にとっては動機が弱すぎます。
弱い動機のもと、結果として難関校突破には至らない可能性が高まります。
「このような理由でお受験をする」「我が家にはこの小学校が必要だ」との確信が持てる”何か”を探しながら受験準備をしてください。
お受験で求められることを親子で真剣に学んでいれば、必ずそれが見えてきます。
それを探す旅がすなわち受験準備なのです。
こどもをどのような環境で育てたいのか。
どのような人格や価値観を持つ人間にしたいのか。
そもそも学びとは何なのか。何のためなのか。
それが見えたら。
志望校もはっきりと見えます。
願書もスラスラ書け、面接も困ることはないはず。
ずいぶん脅しのようなことを書きましたが、最初はどんな動機でも大丈夫。
気に食わない幼稚園のママ友をギャフンと言わせたい、というような下品なものでもオッケー。笑
というよりもむしろそのような動機も捨てるべきではありません。
最後の最後に頑張れるのはアイツには絶対に負けたくないという強い決意だったり自己顕示欲だったりするものです。
人間というのは多面性のあるものです。
子どもの将来の幸せのためという理由と、自分の承認欲求を満たしたいという理由は共存可能。
むしろ両輪とも言えます。
そのようなことをずーっと考え続けるのがお受験です。
志望校選び、願書面接の話題の際にまたこのことには向き合わなければなりません。
その話題のとき、また書きたいと思います。