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ピンク色の服を、次の世代に着させていないか
Aさんの友人Bさんが赤ちゃんを産んだ。お祝いとして、AさんはBさんにピンク色の産着をプレゼントした。
Twitterではフェミニズム関連のタグが踊るようになり、ひとたび女性軽視の発言があればあっという間に炎上する、そんな社会になってきた。
私はフェミニストだ。というか、ヒューマニストだ。誰しも、嫌なことは嫌と言っていい、と信じている。そこに男も女もない。
冒頭の例ですが、あなたは赤ちゃんを女児か男児、どちらのようにイメージしただろうか。
大人の女性に、「あなたは女性だからピンクを着なさい」なんて言ったら、激昂されるだろう。しかし子どものことになると、大半の人が疑問なくピンクや青を選ぶ。
最近ではジェンダーフリーカラー(緑や黄色など)や柄も多様なグッズが増えてきたが、女の子に”青色の恐竜”が入った服をわざわざ選ぶ人は少ないのではないか。
ジェンダー観は、幼少期からの刷り込みでつくられる。
あなたが、「自分はジェンダーにはとらわれないが、この子には女の子として幸せになってほしい」と感じているならばそれはダブルスタンダードを次の世代に押し付けていることに他ならない。
そもそも、外性器で判断できる性別が、本人が自認する性別であるとも限らないのだ。
「我慢強いのね、さすが男の子」「女の子は、面倒見がいいね」
褒め言葉のつもりで軽く口から出た言葉が、子どもたちのアイデンティティに深く、より重く刻み込まれていく。
次の世代の常識は、私たちの行動に影響されていく。
未来を変えたいなら、今、自分から変えなくちゃいけないんだ。