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なだれ込んできた気持ち。
駅に降り立ち、職場への道のり。
路肩に停まっている、君の社用車が目の前に見えてきて。
君に会えないかな。会いたいな。
なんて、いつも通り赤信号を1回やりすごす。
今朝はスマホの調子がわるくって、
信号が青になるまでスマホをいじる。
後ろでバタンと車のドアが閉まる音がして。
もう一度ドアが閉まる音がした。
それもかなり大きな音。
その瞬間、『なんで後ろ向いてるんだよ!』と、
心の中で声が響いた。
振り返ると、ツイン君がこちらを見つめて立っていて。
ブンブンブンと手を振る。
あ!…と思って、ツイン君に駆け寄ったけど。
小走りの途中で、何か違うなと、距離をとる。
私の目の前を歩いているけれど、
決して振り返ることはない…。
ただただ距離を取りながら、君を見つめながら歩く。
夜は夜で、スポーツサークルの片付けの時間。
私はいつも通りの道具を片づけていたら、
目の前にツイン君。
数か月前までは、私の手伝いなんて絶対しなかったのに、
どんな風の吹き回しなんだろうか。。。
『他の男と仲良くされるくらいなら、俺が傍にいるしかないな』
テレパシーで言葉を伝えられても…
目を見て、言葉を交わして、肌を触れ合いたいんですよ、私。
とは言え、君に関われるだけで幸せを感じているんですけどね。