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「傾聴力」で良質なコミュニケーションを — 十四の心で聴く

「聴く」とは、相手を尊重し、大切にすること

私たちは日々、多くの会話を交わし、情報を受け取っています。
しかし、その中でどれだけ「聴く」ことに意識を向けられているでしょうか。

「聴く」とは、ただ相手の言葉を耳に入れるだけではなく、相手を尊重し、大切にする行為です。
相手の本音に耳を傾け、理解し、寄り添うことで、信頼関係が築かれます。

会話の中で、適当に相槌を打ちながらも、次の自分の発言ばかり考えてしまっていることはないでしょうか。
もしそうなら、それは「聞く」になっていて、「聴く」にはなっていません。

では、「聞く」と「聴く」の違いとは何でしょうか。


「聞く」と「聴く」の違い

「聞く」とは、単に音が耳に入ることを指します。
周囲の雑音、テレビの音、誰かの話し声など、意識しなくても耳に入るものが「聞く」です。

一方、「聴く」とは、意識を向けて、注意深く耳を傾けることを意味します。
相手の話をただ聞き流すのではなく、言葉の奥にある意図や感情を汲み取りながら、心を込めて受け取ることが「聴く」という行為です。

「聴く」という字には、「耳」「十」「四」「心」の四文字が含まれています。
これは、「十四の心で聴く」という考え方に通じています。

では、その「十四の心」とは具体的に何を指すのか、ひとつずつ見ていきましょう。


「十四の心で聴く」とは?

「十四の心」とは、相手の話を心から聴くために大切な心構えを指します。
ただ話を聞くだけではなく、相手の気持ちを理解し、尊重しながら受け止めるための指針です。


1. 受容する心

相手の話を遮らず、まずは受け入れることが大切です。
どんな意見でも、まずは「そういう考え方もあるのか」と受け止める姿勢を持ちましょう。

具体例:
部下が「この業務フロー、正直やりにくいです」と言ったとします。
ここで、「いや、これはずっとこのやり方でやってきたから」と即座に否定するのではなく、
「なるほど、やりにくい部分があるんだね。具体的にどんな点が課題になっている?」と、まずは受け止めることが大切です。


2. 共感する心

相手の感情に寄り添い、「あなたの立場なら私もそう思う」と伝えることが、信頼関係を深めます。

具体例:
「最近、仕事が多すぎて大変です」と同僚が言ったとします。
そこで、「いや、みんな忙しいんだから頑張れよ」と突き放すのではなく、
「分かるよ。タスクが多いと焦るよね。何か手伝えることがあれば言ってね」と共感を示すだけで、相手は心を開きやすくなります。


3. 好意的な心

相手に興味を持ち、親しみを持って接することで、関係性が深まります。

具体例:
「実は最近、料理を始めたんですよ」と同僚が話したとします。
ここで、「へえ、そうなんだ」と流してしまうのではなく、
「いいね!何か得意料理とかあるの?」と一歩踏み込んで聞くことで、会話が広がり、関係が深まります。


4. 興味を示す心

相手の話に本気で関心を持つことで、より深い対話が生まれます。

具体例:
上司が「来期のプロジェクトは今までとは違うアプローチを考えている」と話したとします。
ここで、「へえ、そうなんですね」と流すのではなく、
「具体的にどういったアプローチを検討しているのですか?」と質問をすることで、より深い話を引き出せます。


5. 肯定する心

相手の意見を尊重し、否定から入らないことが重要です。

具体例:
「こういう新しいアイデアを試してみたい」と誰かが言ったとき、
「それは無理だよ」と否定するのではなく、
「面白いね。どうやって実現できそうか、もう少し考えてみようか」と肯定的に受け止める。


6. 優しい心

相手が話しやすい雰囲気を作ることが大切です。

具体例:
新人が「この作業、まだ慣れなくて…」と不安そうにしているとき、
「こんなの簡単だよ」と突き放すのではなく、
「最初は誰でも時間がかかるから大丈夫だよ。一緒にやってみようか」と安心感を与える対応をする。


実践してみよう!

「聴く」ことは、どの業務においても、また日常生活においても欠かせないスキルです。
そして、「聴く」とは単なる技術ではなく、相手を尊重し、大切にする姿勢そのものです。

では、今日から何を意識すればよいのでしょうか?

1. 今日の会話の中で、「否定から入らず、一旦受け入れる」ことを意識する
2. 相手の話を遮らず、最後まで聴く
3. 「興味を持っている」ことが伝わるように、質問を挟む

これだけでも、相手との関係は確実に変わるはずです。

ただ耳で「聞く」のではなく、心で「聴く」。
この違いが、あなたのコミュニケーションを大きく変える第一歩になります。


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