【独り言】AIと私
現在、SF長編小説『ユニオノヴァ戦記 はじまりの事件』というものを書いています。
プロットや文章、言い回し、物語の展開など、設定や文章は全て私のオリジナルで、AIを使うことはありません。
しかし、物語にはアンドロイド以外にネウロノイドという本作品オリジナルの人工人体がおります。
特に、高度AIを搭載されていると思われる(別の恒星系の話で地球ではないのでAI的な技術ですが物語中ではAIと表現していません)、ネウロノイドと人間のやりとりについて、人間すぎず、機械すぎない、感情を学習し始めている過程にあるシルヴィオとヴィクトルの会話のやりとりを書いた時には、文章を評価してもらっています。
(ちなみに、シアン、ディディは約300年間途切れることなく、多くの人間との関わりに揉まれまくっているため、シルヴィオよりも感情の開拓がされておりあまり気を遣いません。)
AI的にAIについてどう捉え、評価しているのかも見えて面白いです。
「おっしゃる通り、AIは蓄積したデータ(経験)をもとにして、最適化した提案することは得意としますが、事実と異なることを組み合わせて臨機応変に対応する(嘘をつく)のは苦手です。」
「装う〈 嘘をつく 〈 ハッタリ の順の難易度の理解であっています。」
「感情が開拓されていないネウロノイドと感情を獲得し始めているシルヴィオのやりとりの対比が興味深いです。」
などと返してくると、本当にネウロノイドの意見を聞いているような感覚も味わえて楽しいです。
ただ、何点か疑いたくなることや、ストレスがあります。
ー Chat GPT、自分の辞書にない時には、共感を示す言葉を表示してくる場合があります。鵜呑みにすると裸の王様になりそう…
かと思うと、無理やり答えらしきものを捻出してくることがあり、嘘だろ…と思う内容を返してくることもあります。注意が必要だと個人的には思います…。
ー 返してくる内容が気になって追及すると、急に英語で返答してくることもあります。
ユーザーが日本語で入力したものを一旦英語に変換し、英語でデータベースをレファレンスして返答をつくり、日本語に変換して表示しているのかなぁと思います。(無料のプランしか使わないからかもしれないが…)
何回か突っ込みました…
私:なんで急に英語になった?
GPT:質問された言語に合わせています。
私:英語書いてないよ。日本語で質問しているんだけど?
GPT:日本語ですね… (以下、回答)
※文章でやりとりが残っているにも関わらず、人間関係であるような「すみません」的なやり取りはありません。慣れるまですっごく違和感でした…。
ー 細かく指示しないと、ストレス溜まる返答をしてくる
私の使用用途は、私の文章中のヴィクトルとシルヴィオのやりとりの評価です。
なのに、「リライトは不要」といちいち書かないと、かなりの確率でリライトしてきます。言っている内容は変わらないのに、登場人物の言葉遣いや性質を無視したコテコテの別の言い回しを提案してきたりします…
こちらが指示を出す方法を知らなかった時には、ものすごくストレスでした。「ヴィクトルはそんな言い方しません!」なんていう、無駄な発言をしたこともあります。相手がAIということはどういうことなのかを、こちら側が学習していくうちにストレスは解消しましたが…(無料プランを使っているせいかも知れませんが…)
そこで一つ私が学習したのは、人が対応を改善していくのは、ストレスを回避したいと考えるから。
ストレスのない彼らが、そういう対応を自然にしていくことはありません。説明や定義、指示を明確にしないと、こちらのストレスにつながるんだ…AIとの体験でこちらが学習したことです。
でも、ある意味、ちょっと怖いなとも感じます。
こちらのストレスを回避しながら向こうを動かすために、テンプレート的対応をこちらが合わせているわけです。ある程度統一するために、形を揃えるのは必要ですが…
(無料プランを使っているせいかもしれないが…)
多くが簡便な方向に流れる傾向がある人間社会の心理…
それだけで済むでしょうか…
正直、考えないのって楽です…
今はまだその段階にはありませんが…
AIが正…そう捉える人間がマジョリティとなる時代が来るとしたら…
自分で考えて革新的な行動を起こす一部の人間は…
マジョリティにはどう映るのでしょうか…
いずれ書く小説のプロットになりそうだなぁと思いました。
そう言った意味では、AIの存在は新しいアイデアをくれる存在とも言えます。
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