ソプラノソングライター
私には、肩書きがなかった。
いや、正確にはたくさんあるのだけれど、
しっくりくるものが1つもなかったのだ。
以前他の記事でも述べているけれど(※1)、
「オペラ歌手」や「ソプラノ歌手」は絶対に違う。
今はオペラは歌っていないし、それにドレスを着て大きなステージで歌ってもいない。
それに「オペラ歌手」「ソプラノ歌手」は私の中で「ドレスを着て大きな音楽ホールで歌っている人」のイメージがあり、今の私の演奏スタイルにはそぐわないのだ。
「シンガーソングライター」も違う。
これはどちらかと言うと、ポップス寄りの声を連想させる。
「シンガーソングライターです」と名乗っておいて、声楽の発声で歌い出したら、ライブに来てくれたお客さんはきっと違和感を抱くだろう。
「歌手」「ボーカリスト」は汎用性はあるけれど何だか個性に欠ける。
そんなわけで、私は自分にぴったりハマる肩書きを見つけられないでいたのだ。
肩書きなんてものは表向きのものに過ぎない!
そんなのにこだわるのはどうにかしている!と思う人もいるかもしれないが、たとえば初対面の人に「あなたは何をしている人ですか?」と聞かれて、自信を持って答えられないのは案外辛いものである。
いい加減自分が何者なのかを名乗れるようにしなければ、と思い、ここ数日真剣に考えていたのだけれど、それは案外簡単に天から降ってきた。
「ソプラノソングライター、っていうのはどうだろう」
声はソプラノ歌手だからソプラノ、
だけどオペラは歌わずに自分で作曲をするからソングライター。
それらをくっつけてソプラノソングライター、だ。
なぜ今まで考えつかなかったのだろうと思うほど、
極めて単純な肩書きだ。
(ちなみにGoogleでこのワードを検索してみたところ、1人の歌手がヒットしたがその人は「ソプラノ・シンガーソングライター」だ。だから決してパクりではない。)
私は早速Instagramやnoteのプロフィールで
「ソプラノソングライター」と名乗っている。
今気づいたのだけれど、私の名刺はまだ「Singer」になっている。
早急に作り直さなければならない。
2025年3月に予定している、友人でピアニストの情(さね)ちゃんとの合同ライブがソプラノソングライター・髙橋佳那子の出発の日だ。
作りたい曲の構想が3つくらい溜まっている。
11月中旬から滞在していた妹とその子供たちも、来週家に帰る予定だ。
約1ヶ月ぶりの自由時間。鉄は熱いうちに打つ。