ポストカード作りました
こんにちは。髙橋佳那子です。
ちょっと前にこんな記事を書きましたが、
なんと…
本当に作っちゃいました。。。
イギリスの有名なスローガン
「Keep Calm and Carry On」を別府風にもじったポストカードを2種類作ってみました。
1つは別府名物とり天にちなんだ
「KEEP CALM AND EAT TORITEN」
もう1つは別府といえば温泉!ということで
「KEEP CALM AND ENJOY ONSEN」にしました。
KEEP CALM AND EAT TORITEN
最初に完成したのはこのとり天のカード。
お店のとり天の写真を販売目的のポストカードに使用させてもらうのは難しいだろうと思ったので、
自分で作ったとり天の写真を使うことに。
食器も市販のものや作家さんのものを使うと
いろいろとややこしくなりそうなので、
母が陶芸教室で作ったお皿を拝借しました。
ちなみに1番最初にできたサンプルはこちら。
ささみを使用したふわふわ系のとり天を意識して
作ってみました。
が、これをSpace Beppuの留学生の方に見てもらうと「とり天っぽくないし、もっと量が多い方がいい!」とのこと😂
うん、でも確かに…
ささみを使ったせいか、とり天というよりピカタに見える、、
色の薄い衣が余計ピカタっぽさに拍車をかけているような…
ということで作り直し。
今度は鶏もも肉を使用。
わりと大きめに切って迫力を出しました。
よく醤油に漬け込んで、きつね色になるまでしっかり揚げました。
そして完成したのが最初の写真。
ちなみに写真の撮影はYouTubeで写真の撮り方を勉強したのですが、食べ物の撮影には自然光がマストとのこと。
といっても昼間は会社で仕事をしているので、
昼休みに帰宅して超特急で撮りました。
KEEP CALM AND ENJOY ONSEN
次に完成したのがこちら。これは本当に大変だった。。
温泉のポストカードを作りたい!と思い立って
まず最初に連絡したのは別府が誇る共同温泉。
とり天は自分で作れたけど、うちの風呂は何の変哲もない一般家庭の風呂なので温泉は誰かの力を借りるしかなかったのです。
共同温泉の組合長をしている知り合いの方に連絡すると、「商用利用でなければOK」とのこと。
つまり商用利用NG…
Space Beppuのオーナーで、いつも英語を教えてくれている方にこのことを話すと「旅館やホテルの温泉を使わせてもらうのはどう?そのお礼としてハガキの裏にホテル名と住所を入れて宣伝するのもいいかも!」とのありがたいアドバイス…
ということで温泉を貸してくれる旅館やホテル、個人の方をインスタで募集してみました。
(個人で温泉を持っている人がちらほらいるのも別府のすごいところなのです)
するととある方から
「茶房たかさきさんに行ってお願いしてみるのはどうでしょうか?マスターがすごく親切な方なので、お話し聞いて下さるかもしれません!」と連絡が。
調べてみると、
茶房たかさきさんは喫茶店なのですが
お茶をすると無料で温泉に入らせて頂けるとのこと。
いてもたってもいられなくなった私は、
さっそくその日の午後にたかさきさんを訪問しました。
初訪問にも関わらず暖かく迎えてくれる常連と優しいマスター…
マスターおすすめの桜のモンブランと
ゆず茶を楽しみつつマスターと談笑。
話が途切れたタイミングでどきどきしながらポストカードの話を切り出す。
こいつこれが目的で来たのか!って
嫌な気持ちにさせてしまったらどうしよう…と
恐る恐る切り出したのですが、なんと
「いいですよ!好きなだけ撮っていって下さいね!」と快諾。
そしてその流れで別府観光の父・油屋熊八のお話しに。
(知らない人はぜひ調べてみて下さい。別府市民は小学校で必ず熊八さんについて学ぶのです。)
「別府に来た人はみんな『別府は人が優しい』って言うけれど、それは油屋熊八の『旅人を懇ろにせよ』っていう精神が別府市民に受け継がれてるからなんですよ。だから私も、今あなたに写真を撮ってもいいですよと言ったように、自分ができることは何でもやろうと思うんです。」
「旅人を懇ろにせよ」…何て素敵な言葉だろう。
私は観光客の方と接する機会もないし、
おもてなしできるようなスキルもない。
けど、マスターの言葉を聞いて何だかすごく「私も何か旅人のためにやりたい!」という気持ちが沸き上がってきた。
今私が別府を訪れる人のためにできることは、
別府の魅力的なポストカードを作ることだ。
ということで、温泉をお借りして写真を撮った。
これを買った方が自分の街や国に帰っても
別府の温泉につかっている感覚を思い出してもらいたいので、今まさに自分が温泉に入っているかのようなアングルで撮影。
そして撮影後はもちろん私もしっかり温泉につからせてもらったのでした。
ついにポストカード発売
こうして私のポストカードが
Space Beppuさんの店頭に並ぶことになったのです。
これは昔から思っていることなのですが、
私は本当に周りの人に恵まれています。
Space Beppuのみなさまやマスター、
いろいろな情報をくれた方々がいなければ
きっとポストカードはできていなかった。
そしてなんと先日、
アメリカの方がポストカードを1枚買ってくださったようなのです。本当に嬉しい。。
今後、できれば地獄バージョンも作りたい。
それに別府の地図のカードや、温泉のタイルのデザインのカードとかも…
まだまだ始めたばかりだけど、
いつか本当にポストカード屋さんできたらなーなんてね。