約10年ぶりの徳之島へ
約10年ぶりに徳之島へ帰省しました。
小学校の同窓会で、本当はすこしみんなに会うのが怖かったですが、あの頃のままでそんな不安は一瞬で無くなりました。
友達のところへ寝泊まりでお世話になり、朝は友達のお子と起きる大家族な生活を体験しました。
最近購入したfuji x100fとの旅行は、ひとりでも寂しくなかった!
部活の遠征でよく乗っていたフェリーにまた乗ってみたくて、時間がかかるけど奄美経由の船旅でした。
あの頃食べた、フードの自動販売機があるかと期待していたけれど、時代の流れからかなくなっていました。
昔バンド練習をしていた小屋を見に行ったり、カブで走っていた道を今は車でドライブしたり。
島の道は海から上がってきたカニが車に轢かれて、ぺったんこになっている光景がよく見られるのですが、その光景で昔の記憶が一気に蘇りました。
どうしても枝についたシークヮーサーが欲しくて、でもまだ時期ではないらしくなかなか見つけられず。
知人に相談すると庭にシークヮーサーの樹あるおばあちゃんを紹介してくれて、甘くないからまだ売り物にできないからもっていきーと、切って分けてくれました。
島のあたたかさを思い出しました。
ドレッシングや魚にかけて食べるのが楽しみ。
食べさせたいと、潜って夜光貝を採ってきてくれた同級生。
今はもういない、部活の監督がよく振る舞ってくれたことを思い出しました。
お世話になっていた近所のおばちゃんに、島ごはんをご馳走になりました。相変わらずの料理上手で、あおさのおつゆや、たまごおにぎり、魚みそ、島とうふ、豚骨の塩煮、お盆に乗り切らないよーと昔話をしながら過ごす時間は、7年間だけど島で過ごした事を再確認させてくれました。
同級生から見送られながら港へ。
奄美での目的は、栄サダエさんというユタ神様を訪ねる事でした。
ユタ神様は奄美にいるシャーマン、霊媒師で、島の人たちは気軽に悩みを相談に行きます。
私の両親もアドバイスをもらいに行っていたようで、本当に身近にいる存在です。
神様へのお供えの焼酎と塩をもって、奄美の北にあるちいさな集落へ。
生年月日と干支だけ伝えて、渡した焼酎を開けてフッと息を吹きかけて神様へ祈ります。
あなたはよくここまで辿り着いたねぇ。
"今"が1番いいよぉ。
開口一番に聞けた言葉で、心の奥底で少しだけ気を張っていた糸が緩んだのが分かりました。
私は間違った選択をしていないでしょうか?
うん、大丈夫。何も心配いらないよぉ。
このままの生活でいいんだ、自分は間違ってなかったんだ、と自信に繋がりました。
身体の不調を言い当てられ、頭の方に三角に盛り塩をして寝ると治るからねーと、袋口を開けた塩にユタ神様が息を長く吹きかけているのをじっと見つめていました。
塩を持たせてくれて、これで何も心配いらないからねーと、たくさん安心させてくれる言葉を貰いました。
全てまではお話できませんが、もし悩みがあれば奄美大島へユタ神様へ相談に行ってみるのもいいと思います。
早朝に浜へ貝殻拾いへ。
貝殻拾いのことをビーチコーミングというらしいです。
2時間くらい没頭して浜で貝を探していました。
きれいな貝を少しだけ家に持って帰らせてもらいました。なにか作れたらいいなあ。
この旅で、たくさんのおかえりが聞けて本当に嬉しかった。島の人からしてみれば私はよそ者で、どこか疎外感を感じていたこともありましたが、やはり育ったのはこの島なのだと実感しました。
今、帰ることができてよかった。
たくさんのお土産を友達に配りたいと、そう思いながらまた日常が始まるのです。