迷い多き20代に吐き捨てる駄文。
合唱コンクールで歌った曲を聴く。
10代。
どこまでも
無知で、
無恥で、
無智だった頃。
ただ、
どこまでも無邪気だった頃。
その時に戻りたい。
きっとそれは無理なこと。
ここまで来るまでに
沢山覚えて、学んで、
詰め込まれてきた。
たくさんの
戦いがあって、
苦渋の時があって、
挫折した夜があった。
叶わなかった恋があった。
傷つき傷つけた人がいた。
未だ痛む過去の痣は今も。
何も知らないままで
何も抱けないままで
大きくなれなかった
僕らだから。
それならば、
知ってしまっても尚、
「笑い続けて」
生きてみたい。
現実の
矛盾や理不尽、
簡単には片付かないこと、
不純に塗れた僕や君のことも。
頼りないこの世界のことも。
いつかあっさり
死んでしまう。
命の儚さ。
心許なさ。
それすら抱えて尚、
不純と矛盾に満ちた
世界を生きる。
偽りの善を全うする。
形作られた愛に尽す。
定められた生を歩む。
最後の最後で、
信じる己と直感。
それさえあれば、
きっと万事大丈夫。
分け入っていこう。
傷ついていこう。
俯いていこう。
嫉妬に狂っていこう。
晴れの日ばかりでない
空に乾杯。
いいことばかりじゃない
日々に乾杯。
明るい事ばかり抱けない
この心に乾杯。
後悔だらけの
生涯に乾杯。
行ってらっしゃい。