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立ち位置

なんとなく写真の写りがパッとしない、他のカメラマン達と比べても特に変わりないサイズ取りをしているのになんかイマイチ…。という人結構多いはず。

そう、同じ被写体を同じサイズで切り抜いても、
撮る立ち位置が違えば写りが全く変わって見えてしまう。

例えば 同方向から二台のカメラを構えたとする。
1つは被写体から5m前に設置、もうひとつはその更に後ろの10mに設置する。
レンズを変えれば、同じ様なサイズに切り出すことはできる。
ただしその映り方、見え方は変わってくる。
背景のボケみ、奥域の写る角度などが変わるからだ。
これが先に述べた“写りの違い” となる訳だ。

自分はどんな雰囲気の画を撮りたいのか、
背景のボケや写り方など、まずイメージをする。
そしてそれに合うレンズの選択をしなければいけない。

最近は何でも背景をボカすのが多く見られる。
以前と違いレンズも改良され、ボケみが容易に出せるカメラが増えたおかげ。実際見た目も素敵に見える。
しかし、内容によっては周囲の情報も重要なものもたくさんある。
・ 例えばビデオの場合、アナウンサーとレポート中、背景全てがボケいたら…。
・ 例えば写真の広告、リゾート地のモデルさん以外ピントがきていなかったら…。

目的によって背景にもピントを送るか考慮する、
何の情報を見せ、表現するかを考えるのがプロ。

立ち位置とレンズの特性をうまく利用して被写体を際立たせてあげることが必要だ。

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