何年生きれるつもりで生きて来たんだ(たまに書く日記)

背中が痛い。

ここ数日、背中が痛む。
立っていられないほどではないが、痛みが持続的にあるというのは意外と気持ちも削られていくようだ。

3年前、ちょうどドセタキセルという真っ赤な抗がん剤の点滴が2週間ごとにはじまったとき、このドセタキセルの翌日に必ずジーラスタという注射をうたねばならなかった。(好中球減少でやばくならないようにする)
ジーラスタをうったあとは、筋肉痛のような痛みが肩や背中に出てしんどい。
微熱やら吐き気やら口の中の不味さやらも相まって、激痛というわけでもない痛みに涙が出たのを思い出す。
大人も痛くて泣くのだ。何歳でも。

抗がん剤のあとは卵巣の機能もダメージがあるので、生理が来るかは50/50だと言われていた。
20代の頃からピルで生理をコントロールしていたから、人生にもう生理などなくていいと思っていたのにしぶとくもまだ出血がある。
この1ヶ月ほどの間に3回も生理がきて(来月病院で相談しよう)本当に痛かった。最悪だ。
ピルでコントロールしたいと医師に相談しているが、乳がんの再発リスクのことを考えると積極的には使えないそうである。
再発リスクの説明を婦人科の医師から受けた時、自分でもびっくりするくらい号泣してしまった。
自分の体も心もままならない。

私の乳がんはトリプルネガティブというタイプで、乳がん全体の10〜20%、その中の29.7%が私と同じステージⅡとなる。
で、トリプルネガティブ乳がんの5年無再発生存率は85%
自分が残りの25%にならない確率はどのくらいだろうか。
再発したら、今のところ功を奏する治療法はないっぽい。あーあ。

がんを公表してから、何度か取材を受ける機会があり、それ自体は良いのだがみんなどうして『がんになってよかったこと』を聞くのだろうか?
そんなものはないのである。
私は親切な臆病者であるので、
手術、採卵、抗がん剤治療という怒涛のスケジュールで心身ともに限界の中で、父の介護をヘトヘトになりながらしていたことを『父と最後の時間を過ごすことが出来たことですかねぇ』などと答えてあげるのだ。やさしい!物はいいようだ。

あと10日ほどで店のオープンの準備をしないと間に合わないが、全然間に合いそうにない。やばい。やばい。

元気がないときの記録もしてみようとおもって書いた。
元気になりたい。

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