22'フェブラリーS/各馬考察⑥インティ

★基礎データ★

馬齢:牡8
斤量:57.0kg
騎手:武豊

★血統★

-------父-------
ケイムホーム
【米国型】
大系統:ネイティヴダンサー系
小系統:ミスプロ系

-----父母父-----
Clever Trick
【米国型】
大系統:マイナー系
小系統:ニアークティック系

------母父------
Northern Afleet
【米国型】
大系統:ネイティヴダンサー系
小系統:ミスプロ系

-----母母父-----
Forestry
【米国型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:ストームバード系

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★レース分析★
※4角位置の(数値)は、小さいほど前、大きいほど後ろの競馬。
※前残り度の(数値)は、小さいほど前残り、大きいほど前崩れ。
※【スピードバイアス】は、マイナスが大きいほど、相対的に速いラップを刻んでいることを示す(基準:走破時計)。
逆にプラスが大きいほど緩んだラップを刻んでいることになる。


①19'フェブラリーS【東京(8日目)/ダ1600】

1着(-0.0)/斤量(57.0)
前半3F-上がり3F[35.8-35.4]
3角位置:①[先頭](7.1%)
4角位置:①[先頭](7.1%)
前残り度(3角):31.0%[B]
前残り度(4角):31.0%[B]
馬場:良[+5]標準馬場

【LAP】1:48.5(+1.0/スローペース)
12.8-11.3-12.5-12.1-12.1-12.0-12.0-11.6-12.1
(+0.7/-0.8/+0.4/+0.0/+0.0/-0.1/-0.1/-0.5/+0.0)
↑(スピードバイアス)

後半のラップは[12.0-12.0-11.6-12.1]。最速地点がL2で[11.6]と速いラップが刻まれており、トップスピード面が求められている。
前3F[35.8],前4F[48.0]と、フェブラリーSにしてはかなり遅いペースとなっている。時計の掛かる標準馬場だったこともあり、相対的基礎スピードは平均的で、レース全体のペースバランスもミドルペース戦となっている。中弛みも大きくないため中盤までは淡々とした流れになっていて、ラスト3ハロンで後半要素を炸裂させた馬が上位に来たということになる。
フェブラリーSというGⅠの舞台を考えれば、基礎スピードは求められなかったと言って良いと思うし、前目有利なレース展開であったのは言うまでもないだろう。
[逃げ]のインティが勝ち切り、2着3着は[好位差し]で決まっている。


②19'チャンピオンズC【中京(2日目)/ダ1800】

3着(+0.2)/斤量(57.0)
前3F-後3F[36.6-35.9]
3角位置:①[先頭](31.3%)
4角位置:①[先頭](25.0%)
前残り度(3角):18.8%[A]
前残り度(4角):18.8%[A]
馬場:良[-7]稍高速馬場

【LAP】1:48.5(+1.0/スローペース)
12.8-11.3-12.5-12.1-12.1-12.0-12.0-11.6-12.1
(+0.7/-0.8/+0.4/+0.0/+0.0/-0.1/-0.1/-0.5/+0.0)
↑(スピードバイアス)

後半のラップは[12.0-12.0-11.6-12.1]。最速地点がL2で[11.6]と速いラップが刻まれており、トップスピード面が求められている。
前3F[36.6],前4F[48.7]と、質的な基礎スピードは平均的に求められているが、良馬場でありながら稍高速馬場だったこのレース。走破時計は1:48.5秒と速い時計が出ており、前半はスローバランスということになり、相対的な基礎スピードは思った以上に求められていないということになる。
基礎スピードの求められないスローペース戦ということもあり、このレースは前目有利な展開だったと見るべきだろう。
[好位差し]のワンツーフィニッシュで決まっており、[逃げ]のインティが3着に粘ったレース。


★22'フェブラリーSについて★

今年はペースが落ち着くチャンス到来?
近走は差し競馬が多いも、今回の調教過程は逃げる予兆有り。
3年ぶりに勝利の美酒に酔いしれたい。

距離適性は、1700m~1800m戦に良績が集中しているので、マイルは本質的に短いと思う。
ハイペース戦、超ハイペース戦では圧倒的に距離不足となってくるが、ミドルペースぐらいでコントロール出来れば、基礎スピード的には足りてくるタイプ。逃げてペースをコントロールしたいところ。

インティは、後半要素であるトップスピード面を求められて良さが出るタイプ。
なので極力スローペース寄りにコントロールしたい。ダート1600m戦でスローペース寄りにコントロールするというのは、相手関係もあるためなかなか難しいが、今回は意外とチャンスがあると思う。
先行脚質で前半に速い脚を使う馬がほとんどいないし、一番速いのはおそらくダイワキャグニーとかになってくると思う。このダイワキャグニーの鞍上が三浦皇成騎手なので積極的な騎乗をしてくるとはあまり思えない。これは度外視とする。
そうなるとアルクトスやサンライズホープ、ソダシ、テイエムサウスダン、レッドルゼルあたりが前目のポジションを取って来る程度だろう。ソダシがどう出てくるかが問題になってくると思うが、外目の枠を引いたことで無理にハナを主張してくることもなさそうだと。レッドルゼル以外はそこまで速くないし、レッドルゼルは距離1600mに不安があるタイプで、ポジショニングも好位~中団の競馬で良いタイプだからね。インティはスタートが上手く決まればハナを取れると思うし、ハナを取れればペースをコントロールするのはそんなに難しくないと思う。
2019年は前4Fを[48.0秒]という遅いペースだったが、ここまで遅くは出来ないかもしれない。個人的には47秒台をイメージしていて、47秒台半ば~後半を刻めれば大チャンスかなと思う。更に週末の雨が味方する可能性もあって、ペースをコントロール出来た時にトップスピードに乗せやすい高速馬場が登場すれば、インティにとってはかなりプラスに働くと思う。

調教も良いし個人的には本命レベルで狙いたい馬だなと思っている。
2枠3番という内枠でロスのない競馬が出来そうなのは良い条件だが、逃げ先行馬にとっては外枠の方が走りやすい東京ダート1600m戦なので、必ずしもプラスに働くとは限らないのが不安点ではあるかな…。出負けしてしまうと厳しいかもね。