22'NHKマイルC/各馬考察④ジャングロ
★基本データ+血統★
![](https://assets.st-note.com/img/1651639889981-BFqVECKk1j.png?width=1200)
①22'ニュージーランドT
【中山(5日目)/芝1600m・外(B)】
![](https://assets.st-note.com/img/1651639901774-d4jhI9blL1.png?width=1200)
【馬場】
良(-16)[高速馬場~超高速馬場]
【枠番/馬番】
⑥枠/⑥番
【ポジショニング】
2角:【縦】①番手【横】内から1頭目
3角:【縦】①番手【横】内から1頭目
4角:【縦】①番手【横】内から1頭目
【レースタイプ】
総合型=ギアチェンジ型(機動力型)の有酸素運動戦
【レース内容】
ペースバランスはスローペース(+0.1秒)。
ジャングロ自身は[34.7-34.7]。
序盤が速く、中盤は中弛み、後半は加速型の有酸素運動戦となっているように、ギアの上げ下げが行われており機動力型が求められている。
ジャングロは好スタートを決めて得意の逃げ。ゆえにこのラップを作ったのはジャングロ自身となっている。
前半3Fまでかなり速いペースで流れたが上がり3F順位は3位とかなり優秀。ギアチェンジ性能が高く機動力を武器に出来るタイプと見て良いだろう。
マテンロウオリオンの強襲を凌いで勝ち切った。
②22'中京2歳S
【中京(5日目)/芝1200m(B)】
![](https://assets.st-note.com/img/1651639919221-MTNLXdbHFZ.png?width=1200)
【馬場】
良(-4)[標準馬場]
【枠番/馬番】
⑦枠/⑦番
【ポジショニング】
3角:【縦】①番手【横】内から1頭目
4角:【縦】①番手【横】内から1頭目
【レースタイプ】
前半型=基礎スピード型の無酸素運動戦
【レース内容】
ペースバランスはハイペース(-1.8秒)。
ジャングロ自身は[33.7-34.7]。
好スタートを切ってハナに立つ。そのあとは内内を立ち回っての圧勝。
2着のウインマーベルは福島2歳Sを-0.2差で勝ち切っている馬。それに-0.6秒差をつけての快勝なのでレベルの違いを見せつけた。なおかつこの時の馬場は時計の掛かる標準馬場だった中でのレコードタイムという偉業を達成。
時計の掛かる馬場にめっぽう強い可能性があるね。
★22'NHKマイルCについて★
3連勝と勢いに乗っているジャングロがNHKマイルCに参戦。
武豊騎手と共にどのようなレースメイクをするのかが鍵を握る。
NHKマイルCのレースをも支配して逃げ切ってしまうのか。
スプリント戦の中、脚質は逃げを中心にしてきた。そんな馬だけに序盤のダッシュ力や基礎スピードは高い。
前走のニュージーランドTは序盤のダッシュ力や基礎スピードを活かしながら、中弛みで息を入れて、後半は加速型の有酸素運動戦という機動力を活かした戦いで勝ち切っている。ギアチェンジ性能も高いので道中で息を入れることにより1600mという距離も対応出来るタイプであると。
好走歴を考えると、コーナリング適性が高いので小回りや内回りコースで良さが出てくるタイプであると。前目で競馬をするタイプなので最後の直線が短いほど良さが出るというのもあるだろう。これはNHKマイルCとは真逆の性質。東京コースは広いコースなのでコーナリング性能を高いレベルで求められないし最後の直線も長い。
さらにもう一つ。上がり3Fは鋭い末脚を引き出せない展開の方が良いタイプだろう。まず中京2歳Sに関して、標準馬場でレコードを出してきたように時計の掛かる馬場が向いている可能性が高い。そして前走のニュージーランドTは明確に高速馬場以上だったが、基礎スピードが高く求められたことで後半はスタミナ型の末脚になっている。これはNHKマイルCでは求められづらい要素である。
上記から本質的にNHKマイルCは向かない可能性がある。
ただし完全に無視は出来ないというポイントがある。
それは、NHKマイルCは基礎スピードが求められやすいこと。そして中弛みが発生しやすいということ。ゆえに前目の馬は序盤のダッシュ力や道中の機動力が求められるので、この点においてはジャングロとフィットする部分である。しかも今回は明確に逃げたいであろう馬がこのジャングロぐらいなので、ハナ争いをせずに思いのままペースをコントロールすることが出来る可能性が高め。あとは先行馬たちが突っついてくるか、もしくは暴走するかどうかが問題。先行争いに参加しそうなのがアルーリングウェイ、カワキタレブリー、キングエルメス、ソネットフレーズの4頭ぐらいかな。カワキタレブリー、キングエルメス、ソネットフレーズはペースを引き上げたいタイプではないはずなので中弛みには対応してくるタイプだろう。ジャングロにとって問題なのはアルーリングウェイだと思っていて、こちらは折り合いに不安があるタイプなので絡まれる可能性があるのはネックになっている。これによって道中に息を入れられない展開もあると思うし、そうなればジャングロにとってはオーバーペースで後半は失速という展開もあるだろう。アルーリングウェイが折り合い重視で来た時は逆にチャンスとも言えるけどね。
後半要素に関しては鋭い末脚を引き出す展開はジャングロにとっては良い材料ではない。上がり3Fが33秒台でまとまるような無酸素運動色が強い展開にはなってほしくないだろう。そもそも東京は軽い馬場だし、この時期は超高速馬場に近いものが登場しやすいので、基礎スピードが高めに求められても中弛みが発生すればそれなりに上がり3Fは鋭い末脚が出やすくなりやすい。ここはネックになるはず。
ただしジャングロにとって朗報なのが週末に雨模様が出てきたというところ。時計の掛かる馬場になれば機動力が求められやすくなるし仕掛けも遅くなりやすい。さらに鋭い末脚が削がれやすい馬場になるので上がり3Fの速度も遅くなる。ジャングロにとっては恵みの雨になると思う。
血統面は、More Than Ready×Broad Brushということで、米国型×米国型の血統。
東京の1600m戦(広くて直線の長い根幹距離)なので、主流血統やサンデー系が内包されていない血統というのは少々不安ではある。
ただし米国型の特徴である[成長の早さ][序盤のダッシュ力]が武器になっている可能性は高いのでこれがハマればといったところだろう。
血統面で推せるか?と言われればYesとは言えないかな。
ただし、過去には2017年2着馬のリエノテソーロや、2015年2着馬のアルビアーノは主流血統やサンデー系を内包していない米国型×米国型の血統で好走を果たしているので問答無用で無視…という訳にはいかない。
想定オッズでは人気の一角になっているが、展開次第で面白い一頭だと思う。おそらく何かの暴走に巻き込まれなければノーマークで逃げられると思うし、機動力のあるタイプなのでそれが求められればNHKマイルCでも合うと思う。
上がり3Fに鋭い末脚を引き出せるタイプではないので雨の影響は欲しい。
標準馬場ぐらい時計の掛かる馬場になったり、読みづらい馬場が登場して騎手の仕掛けが遅くなったりすればチャンスはあると思う。追切や枠順に問題がなければ▲の評価はつけたいタイプ。
明確な高速馬場ではキレ負けする可能性があるので評価は△か消しのイメージ。