22'フェブラリーS/各馬考察④テイエムサウスダン
★基礎データ★
馬齢:牡5
斤量:57.0kg
騎手:岩田康誠
★血統★
-------父-------
サウスヴィグラス
【米国型】
大系統:ネイティヴダンサー系
小系統:フォーティナイナー系
-----父母父-----
Star de Naskra
【米国型】
大系統:ナスルーラ系
小系統:ナスルーラ系
------母父------
Langfuhr
【米国型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:ダンチヒ系
-----母母父-----
Silver Deputy
【米国型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:ヴァイスリージェント系
----------------
★レース分析★
※4角位置の(数値)は、小さいほど前、大きいほど後ろの競馬。
※前残り度の(数値)は、小さいほど前残り、大きいほど前崩れ。
※【スピードバイアス】は、マイナスが大きいほど、相対的に速いラップを刻んでいることを示す(基準:走破時計)。
逆にプラスが大きいほど緩んだラップを刻んでいることになる。
①22'根岸S【東京(2日目)/ダ1400】
1着(-0.2)/斤量(57.0)
前半3F-上がり3F[35.7-35.8]
3角位置:⑧[中団](50.0%)
4角位置:⑦[好位](43.8%)
前残り度(3角):58.3%[D]
前残り度(4角):54.2%[D]
馬場:良[-4]標準馬場
【LAP】1:23.1(-2.5/超ハイペース)
12.2-11.0-11.2-11.8-12.0-12.2-12.7
(+0.3/-0.9/-0.7/-0.1/+0.1/+0.3/+0.8)
↑(スピードバイアス)
後半のラップは[12.0-12.2-12.7]となっていて、後半は完全な減速バイアスの消耗戦レース。
前3F[34.4],前4F[46.2]と前半は速いペースが刻まれた基礎スピード特化戦となっていて、標準馬場と時計の掛かる馬場も相まり、[-2.5秒]の超ハイペース戦。
基礎スピードが強く求められた消耗戦で、最後の直線が長いということもあり先行勢には厳しい流れ。後ろの馬にとっては展開が向いたレースになっている。
[好位差し]のワンツーフィニッシュで決まっており、3着はタガノビューティーの追込が来ていることを見ても、展開通りの結果だったかな。
好位で進めたテイエムサウスダンにとっては展開が向いたパターン。
馬体重は+10kgの554kgと、この馬自身初の550kg台で出てきたが全く問題なかった。成長分と見て良いんじゃないかな。
②20'すばるS【中京(4日目)/ダ1400】
1着(-0.3)/斤量(56.0)
前3F-後3F[35.1-36.5]
3角位置:④[好位](25.0%)
4角位置:④[好位](25.0%)
前残り度(3角):47.7%[C]
前残り度(4角):45.8%[C]
馬場:良[+1]標準馬場
【LAP】1:23.4(-2.4/超ハイペース)
12.2-10.8-11.5-12.0-12.5-12.0-12.4
(+0.3/-1.1/-0.4/+0.1/+0.6/+0.1/+0.5)
↑(スピードバイアス)
後半のラップは[12.5-12.0-12.4]となっていて、後半は完全な減速バイアスになっている。消耗戦と持久戦の間ぐらいのレースで、消耗戦寄りのレースとみておきたい。
前3F[34.5],前4F[46.5]と前半は速いペースが刻まれた基礎スピード特化戦となっていて、標準馬場と時計の掛かる馬場も相まり、[-2.4秒]の超ハイペース戦。
基礎スピードが強く求められた消耗戦で先行勢には厳しい流れ。東京コースと比べれば最後の直線も短いため、前目の馬には少しチャンスが広がり、後方追込の脚質には難しいコース形態。それでも基本的には中団前後の差し馬が有利の展開だったかな。
[好位差し]のワンツーフィニッシュで決まっており、3着はハーグリーブスの[中団差し]を見ても、展開通りの結果だった。
好位で進めたテイエムサウスダンにとっては展開が向いたパターンに見えるが、好位の中でも④番手と[先行]に近いポジションで進めており、決して楽ではない流れを追走している。そんな中で、-0.3秒差の快勝はかなり強い競馬だったと思う。
前走の根岸Sで重賞を制覇したように、1400m戦の標準馬場を超ハイペース戦という舞台は、かなり向いている馬なんだなと推察出来る。
★22'フェブラリーSについて★
前走の根岸Sでは、6番人気で中央競馬重賞を初制覇。
2連勝の勢いそのまま、GⅠ制覇に向けて駆け抜ける。
距離適性は、1400m戦を中心に使っているので、少し疑ってかかった方が良いと思う。
ただし1600m戦は過去2回しか走っていないし、中央では21'武蔵野Sの1回だけ。
更にこの武蔵野Sは稍重表記の稍高速ダートだった。この馬の本質は時計のかかる標準馬場で良さを出しているので、距離適性ではなく馬場適性で敗れた可能性も考えなければならないと。
パサパサの標準馬場になってくるようなら、警戒は必要かもしれない。
あとはこのメンバーなら先行~好位ぐらいでの競馬が出来そうなのもポイントかな。ペースが落ち着く可能性も十分あるようなメンバーなので、ポジショニングとペース次第では展開利が働く可能性もある一頭かな。
週末に雨が降ると、馬場適性は合わないけど展開利が働くかもしれない、みたいな一頭なので評価はかなり難しい一頭になってくるね。