22'皐月賞/各馬考察⑦デシエルト

★基本データ+血統★

①22'若葉S【阪神(11日目)/芝2000m・内(A)】

【馬場】
稍[-5](標準馬場~高速馬場)

【枠番/馬番】
⑥枠/⑥番

【ポジショニング】
1角:【縦】①番手【横】内から1頭目
2角:【縦】①番手【横】内から1頭目
3角:【縦】①番手【横】内から1頭目
4角:【縦】①番手【横】内から1頭目
逃げ脚質ということもあり距離ロスは最小限。

【レースの内容について】
レースタイプは【後半型=ロンスパ型の有酸素運動戦】。
前半はスローペースの中でも割とタイトなバランス。後半はスタミナ型の長い末脚を引き出すレースとなっている。
距離ロスは最小限だし、マイペースに走ることも出来ていたが、-0.5秒差の1着と格の違いを見せつけた。ロンスパ型の有酸素運動戦では要注目になってきそうな一頭。

★22'皐月賞について★

ダートで2連勝、そこから芝に転向してもなお快進撃が止まらない。
新星の逃げ馬が皐月賞に登場だ。
強敵相手に逃げ切ることが出来るのか。

デシエルトは芝のレースが若葉Sだけなので評価は難しいが、【後半型=ロンスパ型の有酸素運動戦】であのパフォーマンスを引き出して来たのならば無視は出来ない存在だろう。前目の競馬でスタミナ型の長い末脚を引き出せる馬にとって皐月賞は絶好の舞台と言って良いからね。
過大になるのはペースアップに伴う基礎スピード面だろう。先週の中山は超高速馬場が登場していたので、前半のペースアップはこの馬にとって鍵になってくる。
超高速馬場に伴って後半要素は別の能力が要求される可能性は高くなるだろう。そんな馬場の中でペースアップしなければ無酸素運動戦のスピード型の末脚を求められてくる可能性は必然的に高まるし、ペースが上がるほど基礎スピードの質を求められたことによる有酸素運動戦になる可能性もあると。いずれにせよ若葉Sで求められた能力は引き出せなくなるので、未知数な部分で戦わなければいけないのは課題になってくると言っても良いだろう。

血統面では、父が[ドレフォン]。母父が[キングカメハメハ]。
日本の主流血統とはズレていて、米国型のストームバード系になる。大雑把に考えれば割とクロフネ産駒に近しいイメージで良いと思っているので、若駒時代のスピード型競馬が得意なタイプの可能性は考えておきたい。
個人的にドレフォン産駒は、朝日杯FSや阪神JF、桜花賞やNHKマイルCなどの高速マイル系のレースが本質的に向く馬が多いのではと勝手に思っている。
皐月賞で父に米国型の血統を持つ馬が好走した例は過去10年で一度もないので、新種牡馬とはいえここは気になるところ。ただし今回はレアケースの超高速馬場が登場しそうな皐月賞なので、いつもとは違うタイプの馬が好走してくるケースは考えるべきかもしれない。過去10年の皐月賞を見ても超高速馬場は登場していないからね。そうなれば高速マイラー向きの馬が馬券に絡んでくる可能性はあるし、そういう意味ではドレフォン産駒のデシエルトも今年は噛み合う可能性が出てくるんじゃないかな。

標準馬場程度で【後半型=ロンスパ型の有酸素運動戦】になれば若葉Sの好走を評価出来るタイプだし、超高速馬場ではドレフォン産駒の未知の力が発揮される可能性は十分にあるタイプだと思う。皐月賞では前目のポジションを取れる馬が有利だし、この人気だとノーマークで逃げられる可能性も出てきている。超高速馬場で前が止まらないケースはあると思うし、軸馬とは言わずとも馬券には絡めておきたい一頭だね。妙味的にも買いやすいと思う。

①【後半型=ロンスパ型の有酸素運動戦】は若葉Sで圧巻の競馬。
②【基礎スピード面】に課題有りで、ペースアップに対応出来るかが鍵。
③【血統面】は、ドレフォン産駒は米国型で皐月賞向きではないが、超高速馬場という異例のケースが発生しそう。
④ノーマークの逃げと前が止まらない超高速馬場に警戒。