22'京成杯/各馬考察①アライバル
★基礎データ★
馬齢:牡3
斤量:56.0kg
騎手:C.ルメール
★血統★
-----父-----
ハービンジャー
【欧州型】
大系統:ノーザンダンサー系
小系統:ダンチヒ系
-----父母父-----
Bering
【欧州型】
大系統:ネイティヴダンサー系
小系統:ネイティヴダンサー系
-----母父-----
ディープインパクト
【日本型】
大系統:サンデー系
小系統:ディープ系
-----母母父-----
Candy Stripes
【米国型】
大系統:ナスルーラ系
小系統:レッドゴッド系
★レース分析★
※4角位置の(数値)は、小さいほど前、大きいほど後ろの競馬。
※前残り度の(数値)は、小さいほど前残り、大きいほど前崩れ。
※【スピードバイアス】は、マイナスが大きいほど速いラップを刻んでいることを示す。
逆にプラスが大きいほど緩んだラップを刻んでいることになる。
①21'新馬【東京(5日目)/芝1600(D)/稍(-15)】
1着(-0.4)/斤量(54.0)/前3F-後3F[37.3-33.7]
4角位置:[先行](25.0%)
前残り度:[1-2着]15.6%[A]/[2-3着]37.5%[B]/[平均]26.5%[B+]
【LAP】1:36.8(+3.2/超スローペース)
12.7-11.6-12.7-13.0-12.7-11.4-11.3-11.4
(+0.6/-0.5/+0.6/+0.9/+0.6/-0.7/-0.8/-0.7)
↑(スピードバイアス)
▽ポイント▽
●高速馬場
●[+3]超スローペース戦
●L2最速型L3トップスピード持続戦
●前残り度[B+]
●4角脚質[先行]
②21'新潟2歳S【新潟(6日目)/芝1600(A)/良(-5)】
2着(+0.2)/斤量(54.0)/前3F-後3F[37.1-33.0]
4角位置:[好位](50.0%)
前残り度:[1-2着]50.0%[C]/[2-3着]29.2%[B]/[平均]39.6%[C+]
【LAP】1:33.8(+3.2/超スローペース)
12.6-11.4-12.2-12.3-11.7-10.8-11.0-11.8
(+0.9/-0.3/+0.5/+0.6/-0.0/-0.9/-0.7/+0.1)
↑(スピードバイアス)
▽ポイント▽
●標準馬場
●[+3]超スローペース戦
●L3最速型L3トップスピード持続戦
●前残り度[C+]
●4角脚質[好位]
★22'京成杯について★
新馬戦では後にアスター賞を制した強敵プルパレイを撃破。
新潟2歳Sでは、超強敵セリフォスに惜敗。
実績上位も、課題も多い注目馬。
C.ルメールと共に重賞馬の仲間入りを目指す。
まず良いポイントから話していこうかな。
☆実績面
新馬戦では、アスター賞を快勝したプルパレイに-0.4秒差をつけての快勝。3着のホウオウパレードや5着のグランドラインは未勝利戦を勝ち上がっているし、レベルの高い新馬戦だったと見て良いだろう。新馬戦比較をすればこのアライバルが2枚ぐらいは抜けた存在だと思う。
新潟2歳Sは、2歳GⅠ朝日杯FSで2着に惜敗したセリフォス相手に0.2秒差の2着と負けてしまったが、秋明菊賞を制したオタルエバー、つわぶき賞を制したコムストックロードなどにはしっかり勝ち切っている。
☆時計の掛かる馬場
新潟2歳Sは標準馬場と時計の掛かる馬場だった。
今の中山コースを走る上では、やはりある程度パワーが求められるので、時計の掛かる馬場でしっかり好走出来たのは良いでしょう。
ちなみに新馬戦は雨が降っていて稍重馬場ではあったが、この時の時計はかなり出ていたので、表記以上に高速馬場だったと判断している。
☆血統
ハービンジャー産駒は
2019年/3着馬:ヒンドゥタイムズ
2016年/1着馬:プロフェット
2015年/1着馬:ベルーフ
という好走歴があるので、割と京成杯での相性は良いタイプかもしれないね。
母父にはディープインパクトを持っていて
2019年は1~3着を母父にディープインパクトを持つ馬が独占したこともあるし、他の年でもディープ系の血を持った馬は活躍している。
ハービンジャー×ディープインパクトなので
2019年の3着馬、ヒンドゥタイムズに似ている血統。
ハービンジャー×大系統サンデー系
2015年の1着馬、ベルーフにも似ている血統。
次は不安点について。
★レースタイプ
新馬戦も新潟2歳Sもマイルの無酸素運動トップスピード戦で良さを見せてきた。京成杯は2000mに距離が延びる上、有酸素運動が求められるポテンシャル戦になりやすい。求められるスタミナが圧倒的に増えるためこれをクリア出来るかどうかが大きなポイントになるだろう。
また、トビの大きいタイプなので、小回りコースというのも不安ポイントになってくる。右回りも初めてだしね。
★基礎スピード
この馬自身の前半3Fは
新馬戦[37.3秒]。新潟2歳S[37.1秒]。
3秒超えの超スローペース戦ということもあり、基礎スピードを求められず、後半特化型の競馬で好走している。
ある程度ペースが上がった時に、無理のないペースで前半のポジション取りでアドバンテージを取れるかどうかは疑問。
また新馬戦ではやや出遅れ気味のスタートだった。基礎スピードに関して未知数な上に、スタートが上手くないタイプだと仮定すると前半に課題は残っている。ここをクリア出来るかどうか。
中山2000m戦なので超スローペース戦になる可能性は十分あって、そうなれば前半の課題を先送りにしながらの好走というのもパターンとしてはあるんだけどね。
本質的には、広くて直線の長いコースでトップスピードを持続するレースの方が向いていると思う。実績もそうだし、トビが大きい走り方からもそう見える。なので、小回りコースでポテンシャルが求められやすい京成杯という舞台は合ってない感じがするのが第一感。
ただし、課題は多いものの実績面では抜けているし、素材だけで好走してしまうタイプの可能性も十分ある思う。印は回すべき一頭だと思うが、軸馬にするかどうかはまだ何とも言えないかな。最終追切や枠順を見て判断したいところ。