チキン南蛮も、可能性は無限大。
オンライン料理教室。
今回はリクエストのチキン南蛮でした。
チキン南蛮って
宮崎県発祥の料理で、一応、
使う部位や衣の付け方(順番)等、
定番はこれだよっていうレシピはあるのだけど、
今まで私が食べてきたものは
全て当てはまってる!というものは無かった。
とあるカフェで食べたチキン南蛮は、
普通の唐揚げ
(ふわっとではなくカリッカリタイプ)に
甘酢ダレを上からかけて、
まぁまぁしゃばしゃばなタルタルソースをかけてあるものだったし、
またとあるカフェで食べたそれは、
ピカタみたいな、ふわっとした食感のものだったし、
またとある店で食べたそれは、
唐揚げに濃度のある甘酢が完全に絡めてあって、
タルタルソースはかかっていなかった。
チェーンの某お弁当屋さんのチキン南蛮は
白身魚かと思うほど淡泊で
形がとっても整っていた。
いったいどれが本物のチキン南蛮なのか。
結局、
(鶏肉)(甘酢)(タルタルソース)
があればチキン南蛮な気がする。
作り方に正解はないし、
結局のところ、作り手や食べる人が
「おいしい」
って思えばもうそれが正解なのだ。
なんでもそうだ、「おいしい」に定義はなかった。
ということで、
私なりのチキン南蛮を試作し始めた。
お料理教室でお伝えする今回のチキン南蛮は、
「揚げない」ことをまずテーマとした。
このワードはヘルシーという目線で女性には特に嬉しいし、
作るにも一気にハードルが下がる。
(特にフランスは油の処理が面倒だから)
でも、ふんわりとべちゃっとしていたくない。
揚げたような、カリッと香ばしさがほしいな、、、
ということで衣と焼き方にも一工夫。
さらには同じフライパンのまま
タレも一気に絡められたら洗い物の手間もないな、
とまた一工夫。
美味しさプラス、
家で作る目線で考えた時の作りやすさってやっぱり大切で、
自分も仕事をしながらご飯の支度をしているからこそ
共感できたりすることを
そのままレシピに持っていきたかった。
実は昨年秋にパリでも何度か試作をしたのだけど
(「美味しいチキン南蛮を求めて」参照)
改めて見直したくなって、
パリにいる旦那さんに
もういいと思うけど、と言われながらも
試作を繰り返して出来上がったレシピ。
"揚げたらおいしい" のは承知の上。
"揚げないチキン南蛮" カテゴリーの中では、
ひとまず納得の出来。
タルタルソースに関しては
マヨネーズと同じくらい卵が主役な濃厚タルタルソースにした。
ピクルスがあれば入れてもいい、
入れなくても玉ねぎでさっぱり感が出せるよ、
でも簡単だよ、
というタルタルソース。
先日の生徒さんはタルタルソースがとてもお好きなようで
作って味見をしたとき、感動してくれた。
このチキンとタルタルソース、
永遠にいけてしまうのではないかという危険なコラボだ。
副菜には
日本の南の地域繋がりで
沖縄県発祥の料理、人参しりしりを。
ツナの油でうまみを補い、
調味料一つで超簡単にできるこれは、
一品で栄養が整いやすくて、しかもご飯にも合って、
我が家の定番料理。
そしてもう一品は、
調味料一つで超簡単にできる繋がりで
海老とブロッコリーのアンチョビ炒め。
海老の下処理も覚えてもらえればと
あえて殻付きの海老からのチャレンジ。
アンチョビとにんにくの香りがそそる、
おつまみにもぴったりな上に
パスタまで応用可能な一品。
今回も、わいわい話しながら
楽しくあっという間な時間だった。
いつも好奇心を持ってたくさん質問をしてくれて
そしてどんどん手際がよくなっている生徒さん。
嬉しいなぁ。
いつも本当にありがとうございます。
そして今回、
毎日バタバタでとにかく追われていた時、
元々とてつもなく機械音痴な私に変わって、
生徒さんにお送りするレシピや買い物リストの書類を、
快く作ってくれた友人に大感謝。
スペシャルサンクスのところに名前を書きたい。
(しかも光の速さでサラッと作り上げてくれて、
しかも見やすい。。)
周りの方に支えられての毎日。
ありがとうがたくさん。
まだまだ頑張りたいな。
誰かの笑顔と誰かの美味しいと
誰かの支えや誰かの力は
誰か(自分)の1番の活力となるのでした。
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