駐妻、インドではたらく
インドに来て1年が経ちました。いろいろなことがありました。
いろいろなことのひとつ、インド転職について書きます。以前、こちらで記事にしていただきましたが、少し掘り下げます。
【働こうと思ったきっかけ】
渡印後1か月間はラジャスタン州の工業団地内を仮住まいとしていました。公共交通機関などの移動手段がほとんどなく、着任したての駐在員(夫)を横目に、わたしは手持無沙汰な日々が続きました。
6年間ずっとがむしゃらに働いていたし、インドア派なので、ぼーっとすることに抵抗はないと思い込んでいましたが、いざそうなると心身ともに弱っていくのがわかりました。
何かをしないと屍になってしまう!ということで、大学院やボランティアなどいろいろ模索した結果、最終的にインド現地採用として転職活動をすることに。
インド現採ってどうなん?駐妻って働けるん?にお答えします。
(あくまで経験談)
‣ 帯同ビザは就労不可、雇用ビザに切替が必要。
→ 国によっては就労できるが、インドはNG!
但し、ビザ取得の条件等ハードルは高くない。
‣ ビザの切替で日本に帰国する必要がある。
→ 厳密にいえば第三国のインド大使館でできるらしい。
‣ 駐妻の場合、夫の会社がNGしている場合がある。
→ 税金の計算などややこしくなるし、
安全上リスク回避のため。
OKでも家族手当や福利厚生が打ち切られたり。
幸いなことに、夫の会社は応援してくれた。
労働の自由の尊重。本当にありがたい。
‣ 家族の同意が必要。
→ もともとは帯同の身なのでまず夫に相談した。
まずは家事分担の見直しから。
‣ 駐妻から現採という前例は僅かだが、なくはない。
→ みなさんバイタリティーに溢れている。
‣ 日系企業の求人は日々増えている。
→ インドの日系企業の多くが事業拡大中。
デリーNCR(グルガオンやニムラナ含む)、
ムンバイ、チェンナイ、バンガロールに
日系企業の約9割が集中している。
勿論日系以外でもOKであれば選択肢は広がる。
‣ 雇用ビザの発給要件に最低年収基準がある。
→ 162.5万ルピー、レート1.85円で約300万円。
つまり300万円を下回る仕事はない(はず)
インドの平均年収よりずーっと多い。
ただインドの物価は決して安くはない・・・。
‣ 基本的にバイトという選択肢はない。
→ 最低年収基準から雇用ビザはフルタイムのみ。
(教育関係は異なる条件のビザが対象)
‣ 英語必須、ヒンディー語不要の求人が多い。
→ 言語も大事だけど、いかにインドという国に
抵抗なく馴染めるかも大事。
その点、既に日々インドと闘う駐妻は強い。
‣ 求人の幅が広い。
→ 社長や工場長募集!から未経験OK!まで。
未経験の職種・業種に挑戦できるいい機会。
就労条件や福利厚生もさまざま。
‣ メイドを雇うか否か。
→ 子供がいるとメイド有の方が安心だと思う。
うちは不在時、他人を家に入れることに
抵抗があり、いまだメイドは雇っていない。
十分になんとかなっている。
【インドで転職活動】
人生初の転職活動がまさかのインドです。
LinkedInに加え、3社ほど日系人材エージェントに登録し、履歴書、職務経歴書、英文CVを準備。エージェント経由で合計3社の面接を受け、最終的に日系企業の総務/経理ポジションで働くことになりました。実際に就労スタートしたのは渡印して半年後です。
あとで思い出したのですが、独身時代、2回も現採にチャレンジしようとしていました。1回目はアメリカLA、面接直前に前職で異動希望が通ったため辞退。2回目はマレーシア、コロナの影響で募集が白紙に。きっとインドで働く運命だったんだな!
【無事就職、そしてこれから】
働きはじめて半年が過ぎました。時間の経過がそれまでの5倍速ぐらいになりました。自分の銀行口座を持ち、(誰にも気を遣わず)ほどほどに散財し、コツコツと夫婦で貯金。それによって、自分の精神衛生が保たれることをインドではじめて知りました。
インドでの就労経験を無駄にしないため、プラスで資格勉強を始めました!それについてはまた後日。