作曲家渡邊智道さんの世界初演に立ち会えた演奏会
今日、こちらの演奏会に行きました。
大分市にあるiichiko音の泉ホールで行われた「おんがくのアーティスト・イン・レジデンス ヴィヴァルディ『四季』全曲」というワンコインコンサートです。
昨年の2月に「おんがくのアーティストインレジデンス7日間」が行われました。
このイベントはとても楽しかった思い出があります。
この時のメンバー4人が再び集結しました。
その他の大分ゆかりの若手演奏家が集まり、総勢11名による演奏会でした。
午前と午後の2回公演行われ、午前の部は息子を連れて、午後の部はわたし1人で行きました。
わたしの尊敬するピアニスト渡邊智道さんが作曲された曲がオープニングでした。
ピアノと弦楽器のための曲です。
なんと!2022年の暮れに完成したできたてほやほやなのだそうです。
この日のために、この主要メンバー4人のために、ピアニスト兼作曲家の渡邊智道さんが作曲をされたのだそうです。
午前の部の演奏会で、世界初演となりました。
なんて素晴らしい瞬間に出会えたのでしょう。
最初の印象は、ヴェールに包まれたような、山の上の幻想の世界のようでした。
でも、午後に2回目聴いた時、印象が変わりました。
なんというか、より、村に近くて、人の気配を感じました。
「音楽は生き物だな」と思った瞬間でした。
その時その場所の空気や空間、演奏者の心情、聞いている側の心情、それぞれが常に複雑に変化しているから、同じ演奏には2度と出会えないのでしょうね。
貴重な体験ができました。
それから、メインのヴィヴァルディの『四季』
ピアノをチェンバロに変え、渡邊智道さんが演奏し、ヴァイオリンのソリストが入れ替わりで演奏されました。
なんというか、この4人のパワーというか、存在感が圧倒的でした。
ヴァイオリニストの水谷さんがソリストとして前に出ると、一瞬で空気が変わりました。
水谷さんは、音楽をまとめ上げる力があるし、音1つ1つに対する向き合い方が真摯だし、表現力が圧倒的に素晴らしいし、四季の風景が鮮明に映りました。
素敵だなぁ。
水谷さんのヴァイオリンに惚れてしまいました。
またいつか、この4人の演奏が大分で聞くことができますように。