デンマーク流の“幸せな国”とはつまるところ“不安を持たないで暮らせる国”
“幸せ”とは、何だろう。
「世界幸福度調査」(ワールドハピネスレポート、World Happiness Report)というものがあります。
日本の幸福度ランキング
2022年:54位
2021年:56位
2020年:62位
2019年:58位
2018年:54位
この国際的調査は世界の156か国が対象となり2012年から毎年行われています。
何をもって幸せと言い、どうやって数値化しているのでしょうか。
1) 一人当たり国内総生産(GDP)
2) 社会保障制度などの社会的支援
3) 健康寿命
4) 人生の自由度
5)他者への寛容さ
6) 国への信頼度
この6項目を加味して順位付けし、世界ランキングを公表しているものだそうです。
これを見ながら、わたしがかつて受けていた日本の教育を思い出すと、自由度と寛容さがなかったと思います。
だって、中学高校では、制服、スカートの長さ、靴下の色、髪型、髪の長さ、学校外での活動にまで校則が幅を利かしていました。
今は寛容さが増したかもしれませんが、ニュースなどを見ていると、あまり変わってない気もします。
それでは、幸福度ランキングの上位国を見てみます。
2022年
1位:フィンランド
2位:デンマーク
3位:アイスランド
4位:スイス
5位:オランダ
6位:ルクセンブルク
7位:スウェーデン
2021年
1位:フィンランド
2位:デンマーク
3位:スイス
4位:アイスランド
5位:オランダ
6位:ノルウェー
7位:スウェーデン
2020年
1位:フィンランド
2位:デンマーク
3位:スイス
4位:アイスランド
5位:ノルウェー
6位:オランダ
7位:スウェーデン
2019年
1位:フィンランド
2位:デンマーク
3位:ノルウェー
4位:アイスランド
5位:オランダ
6位:スイス
7位:スウェーデン
2018年
1位:フィンランド
2位:ノルウェー
3位:デンマーク
4位:アイスランド
5位:スイス
6位:オランダ
7位:カナダ
5年連続1位のフィンランドすごい!
北欧勢強いですね。
この記事を書くにあたって、幸福度ランキングを調べたのですが、フィンランドがこんなに幸福な国だとは知りませんでした。
今度、機会があれば、フィンランドという国についても、学んでみたいと思います。
デンマークも4年連続2位と常に上位にいます。
そのデンマークについての本を読みました。
北欧諸国は税金が高いとよく聞きます。
例にもれず、デンマークも国民の税負担は世界のトップクラス。
しかし、10人に6人の国民が、財政赤字の穴を埋め、社会保障のレベルを維持できるのならば、もっと税金を払ってもいいと答えているのだとか。
手厚い社会保障のおかげで、いざというときの不安を持たずに、自由な人生が送れている、個人的な不安や問題はあるが、少なくともどんな状態になっても救ってくれる公的保障があり、生活に不安はないのだそうです。
デンマークが、常に幸福度調査で上位に輝いている理由は、医療費無料、世界最高水準の高い教育レベル、などだそうです。
そこで、わたしが最も関心のある、デンマークの教育に焦点を絞り、明日から3日間にわたって、デンマークの教育の何がすごいのかをひも解いていきたいと思います。
1.高等学校の在り方