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モラヴスキー・クルムロフにミュシャの超大作「スラヴ叙事詩」を見に行って感動した
モラヴスキー・クルムロフは、プラハから220kmほど離れたところにある小さな町です。
お世辞にも、町もお城も、きれいだとは言いがたいです。
「ミュシャのスラヴ叙事詩が見られる」
という理由がなければ、行こうと思わないところだと思います。
いや、理由があっても、プラハからアクセスしにくいところにあるので、見に行こうと思う人は少ないかもしれません。
町中の様子。
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お城の様子。
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お城の塔からの眺め。
![](https://assets.st-note.com/img/1690920487761-lUnSziAjFy.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1690920488266-EiZmwACfzT.jpg?width=1200)
同じ「クルムロフ」でも、「チェスキー・クルムロフ」の美しさには敵わないです。
ちなみに「クルムロフ」とは、ドイツ語の「krum(曲がった)」から来ているそうです。
たしかに、どちらの町も、川がクネクネと曲がっています。
モラヴスキー・クルムロフ城は少しずつ改築を進めているようですが、なかなかまとまった資金が手に入らないようです。
ミュシャの「スラヴ叙事詩」をプラハに移動させる計画もあるようですが、そうなったらこの町には人が来なくなって、寂れていくことでしょう。
プラハに移動させるのは、わたしは反対したいです。
プラハはそれがなくたって魅力的だから自然と観光客が多く訪れるし、ミュシャの作品を見ようと多くの人がプラハ訪れたら、ますます混雑すると思います。
作品を人の頭をぬって見たり、人に流されてじっくりゆっくり鑑賞する暇もなくなることでしょう。
プラハにはもうすでにミュシャ美術館があるのですから、それで十分だと思います。
モラヴスキー・クルムロフという町のかわいそうな末路を思うと、心が傷みます。
ところで、ミュシャと言えば、アール・ヌーヴォーを代表するチェコ出身の画家で、多くのポスター、装飾パネル、カレンダー等を制作しました。
こんな絵が有名です。
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でも、わたしは、ミュシャが描く普通の絵の方が好きです。
ミュシャの「スラヴ叙事詩」は20枚もの超大作で、完成まで20年かかったそうです。
そのミュシャの「スラヴ叙事詩」の超大作をモラヴスキー・クルムロフ城でひとめ見た瞬間、ここまで来る価値があった!と心からそう思いました。
本当に心が揺れ動きました。
2026年の年末まで見ることができます。
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