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時間切れ!倫理 71 ユダヤ教の特徴2
(イ) 神と人との契約
ユダヤ教の特徴。神と人との契約。人格的な交わり、とあります。確かに旧約聖書の物語を見ると、神はしょっちゅう人間にちょっかいを出している。神様はああしろ、こうしろという。いうことを聞いたら、お前を助けてやる、お前の子孫を繁栄させてやるという。一方的な約束を押し付けてくるんだ。これが契約です。
旧約聖書、新約聖書の約。約束の約、契約の約。契約という言葉はちょっと僕達には馴染めませんが、神が人に約束をさせて、いうとうりにさせる。そのかわり信仰を守れば救ってやる、そういう理屈だと思います。
(ウ) 律法主義
次の特徴が律法主義。モーセがもたらした十戒をはじめとする戒律をきっちり守ること、これを律法主義といいます。
(エ) 選民思想
歴史的にエジプトで奴隷にされたり、バビロン捕囚で連れ去られたり、自分たちはは苦難の歴史ばかりだ、とイスラエル人は思います。なぜこんなにしんどい目にあうのかと考えた時に、私たちは神様から選ばれているんだという発想をしました。
たとえば、部活でコーチが自分にだけ厳しい、きつく当たる。なんでや!と怒っていると、仲間が「お前、コーチから期待されるんだよ」という。これと同じ。神様から期待されているから、わたしたちはこんなにひどい目にあうのだと思って、自分達を納得させている。そんな感じです。ちゃんと神のいうこと聞いていれば、最終的に救われる。契約を守ることで救済が得られる。
(オ) メシア思想
最後がメシア思想。メシアは救世主のことです。旧約聖書では、神が最初に「光あれ」といって光ができた。世界が作られた。天地創造です。その後人類が作られて、ずっと時間がつづいている。世界には始まりがあって、世界はずっと続いて、様々な歴史的出来事が起こって、最後には当然終わりがある。これが終末。
世界には終末があって、ここでは救われると考えた。どうやって救われるか。救世主が現れてユダヤ人が救われる。じつは、ユダヤ教の終末はあまりクローズアップはされません。これがキリスト教になると、終末をすごくクローズアップするようになる。
以上で、ユダヤ教の特徴は終わり。次にキリスト教に入ります。