大槻香奈

京都府出身の美術作家。主にアクリル絵具を使用した平面作品を中心に、「うつわ」的なモチーフを通して、現代日本の形を捉えようとしている。また書籍の装幀やCDジャケットを描き下ろすなど、イラストレーターとしても活動している。

大槻香奈

京都府出身の美術作家。主にアクリル絵具を使用した平面作品を中心に、「うつわ」的なモチーフを通して、現代日本の形を捉えようとしている。また書籍の装幀やCDジャケットを描き下ろすなど、イラストレーターとしても活動している。

最近の記事

大槻香奈プロデュース「ゆめしか家」オープンします!

美術作家の大槻香奈がプロデュースする、半オープンスペース「ゆめしか家」情報解禁です! ★ゆめしか家のXアカウント→https://twitter.com/Yumeshikake こちらのアカウントにて新しいイベントをお知らせしていきます! 【「ゆめしか家」とは?】 美術作家の大槻香奈がプロデュースする、東京都練馬区にある半オープンスペースです。アートイベントやワークショップ、お茶会やお勉強会など、様々なジャンルの作家とみなさんとで、学びある楽しい時間を過ごせる場です。

    • 『大槻香奈の芸術お茶会』

      今年の春から、株式会社ゲンロンが中心となって運営されている放送プラットフォームの「シラス」にて、『大槻香奈の芸術お茶会』チャンネルを持つことになりました。月に4回ほどのペースで番組を配信しております。これがなんとめちゃくちゃ楽しいので、今日はそのご紹介になります。 4月1日の初回配信から早くも2ヶ月半が経ち、さまざまな素敵ゲストさんを招いて、視聴者の皆さんとコメントを通じて対話しながら、何とも充実した時間を過ごしております。 シラスのシステムの良いところは、視聴者さんと配

      • 圧倒的に負けろ

        自分が絵画と向き合う心構えのひとつとして「圧倒的に負けろ」というのがある。誰しも分かりやすく、良い絵を描くぞという意気込みがあると思うのだけど、それだと実際キャンバスと向き合った時に何かが決定的に欠けている気がする。自分の実感としてそういうのがある。芸術をやる為に、「負け」というある種の「悪さ」が自分に必要なんだろう。そしてその悪さに自覚的でなければいけない。無自覚に負けたり悪さを発揮しても良いことがない。(自分の作品に対して責任を持てないという意味で) 作品として「圧倒的に

        • 《画材道具募集》

          皆様が使わなくなった画材道具、お家にありますか? 私、美術作家の大槻香奈は、人形作家の江間ミクと一緒に、7月の夏休みに飯能市休暇村にて、子ども向け「お絵描きワークショップ」をする運びとなりました。 ★休暇村Web https://www.qkamura.or.jp/sp/musashi/ そこでたくさんの画材道具が必要になり、よろしければ皆様にご協力頂けましたら嬉しく思っております。 ワークショップは大人の方もご参加頂けるもので、日程と内容の詳細につきましては後日発表

          「死んじゃいけない星」

          *以下は大槻香奈個展「死んじゃいけない星」(2024年4月27日〜5月6日・白白庵)のための創作テキストである。 --- 16歳の蛹化。 自分の人生を誰からも祝福されていないと感じる瞬間に、だから絶望なんかしないで、世界の全てをひっくり返さなければならないと思う。 私自身を、この閉鎖的な環境を、腐り切った現代社会を… でもどうやって? 安心して蛹になれないこの時代に、どんな大人になればいいのか分からないまま自分の身を溶かしていく。その辛さはとうてい自分ひとりでは抱えき

          「死んじゃいけない星」

          【全文掲載】『日本現代うつわ論2』 巻頭言

          この記事は、2022年に発行した『日本現代うつわ論2』(ゆめしか出版)の大槻香奈による巻頭言を転載したものです。 日本的表現の「うつわ」性に着目し、あらゆる角度から研究・記録を試みた《日本現代うつわ論》の第二弾。本書は音楽家、画家、陶芸家、華道家、デザイナーなど多くのジャンルの方々にご協力頂き、ロングインタビューを中心に収録しています。「うつわ」性をきっかけとして様々な芸術を横断できる一冊。ぜひ本書に身を委ね、祈りでゆるく繋がる様々な世界と、その広がりをお楽しみください。

          【全文掲載】『日本現代うつわ論2』 巻頭言

          【全文掲載】『日本現代うつわ論1』 巻頭言

          この記事は、2021年に発行した『日本現代うつわ論1』(ゆめしか出版)の大槻香奈による巻頭言を転載したものです。 日本的表現の「うつわ」性に着目し、あらゆる角度から研究・記録を試みた本書。「うつわ」的感受性を湛えた小説・詩・絵画・イラスト・立体・批評・デザイン・陶芸・写真…など様々なジャンルから美術作家の大槻香奈がメンバーをセレクトし、日本的表現の根本と未来、私達の精神の土台を探っています。 現在第二版が好評販売中です。これを機にぜひお手に取って頂けますこと、また未来の対話の

          【全文掲載】『日本現代うつわ論1』 巻頭言

          作品「空の家」についてのメモ②

          この記事は、前回更新した『作品「空の家」についてのメモ①』の続きである。 今日は私の作品「空の家」シリーズの素材にもなっている「曽祖母のポートレート写真」について書いてみようと思う。フォトドローイングを制作し始めてから、曽祖母がなかなかにぶっ飛んだ人間だったということに、今更ながら気付くところがあったので記しておきたい。 曽祖母は明治生まれで、102歳まで生きた。あまりにもパワフルな人で、私の中ではアニメーション映画『千と千尋の神隠し』に出てくる湯婆婆のような存在でもあっ

          作品「空の家」についてのメモ②

          作品「空の家」についてのメモ①

          「空の家」(からのいえ)という私の作品シリーズについて書こうと思う。これまで何度も展示してきて、その度にTwitterでは解説をすることがあったけれども、改めていまの自分の言葉で書き留めておきたい。 こちらに画像添付した「空の家」シリーズは、古い家族写真の上からドローイングをしたもの、その一部である。私はそれらをフォトドローイングと呼んでいて、落書きに近い手つきで写真の書き換えを行っている。その行為は気軽に見えるかもしれないけれど、家族写真のような、本来残されるべき写真の元

          作品「空の家」についてのメモ①

          ≪ondo galleryにて開催の庄司理子氏個展「朽ちゆく日々の名残」を巡る問題について≫

          ondo gallery、庄司理子氏、大槻香奈(私)を巡る問題において、それが明らかになった当初、ondo gallery が3者の見解を取り纏め発表するとしていましたが、後日 ondo gallery よりその意思はないとの連絡があったため、本記事にて大槻の見解を記述いたします。 2020年3月5日~15日 ondo gallery にて開催された庄司理子氏の個展「朽ちゆく日々の名残」において、大槻が自身の2010-2012年の制作技法・スタイル・パターンを盗用したかにみ

          ≪ondo galleryにて開催の庄司理子氏個展「朽ちゆく日々の名残」を巡る問題について≫