コロナをきっかけとしたポジティブ変化
今回の新型コロナ惨事を機に、確実に高まったのが政治に対する国民の関心度だろう。最近では、モリカケ問題や桜を見る会、河井議員の公職選挙法違反などなど、現政権の腐敗を象徴するような事例は枚挙にいとまがなかったけど、結局は何処か対岸の火事だった。しかし、今回はマスク2枚送付や、一律10万円支給など、国民全員に関わる案件だっただけに、そして、本当に死活問題な状況でその動向を見守っていた人が多かっただけに、改めて、”政治”に対して強い眼差しを向けた人は多かったと思う。そして、現政権の物事の決断のプロセスやスピード感、その内容自体にもスポットライトが当てられ、現政権に対する不安、不満を感じた人は非常に多かっただろう。(というか、幻滅を覚えた人が大多数か。。。)
世界では、事あるごとにデモをよく見かける。それは、国民一人一人が政治に強い関心を持っているからであり、時にその不満エネルギーが爆発するからだ。それに比べて日本はデモが少ない。それは、一定レベルで国民が政治に満足している、大きな不満が無いという表れとしてポジティブに捉える事も出来るが、日本国民の政治への関心が薄過ぎるという側面も間違いなくあるだろう。
しかし、今回を機に、決して全幅の信頼を寄せられる政権では無いという事が浮き彫りになってしまった。そして、今後、国民による政治に対する厳しい監視の目が強さを増すだろう。そんなポジティブな変化に期待したい。