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どんなに小さなことでも、心に浮かんだことをI DESIGNのつみきと文章で表現する記事をあつめています📚 I DESIGNのつみきをお持ちの方は、ハッシュタグ「#iwate_i…
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2023年9月の記事一覧

朝が来たのが本当に嬉しそうな鳥たち

早起きが得意でない私でも、ごく稀に、早朝に目が覚めてしまうことがあります。そのとき窓の外には朝をこの上なく喜んでいる鳥たちがいました。 どちらかというと夜型人間の私は、早く起きられないために朝が持っている素敵なひとときの数々を見逃してきたに違いありません。でも、珍しく早朝に目が覚めて、もう一度眠る気分にならないくらい頭が冴えていたときに、ふと窓の外を見ると、2匹以上の鳥たちのグループが何度も空を飛び交って、同じ方向にみんなで向かっていました。そのようすが、「朝というときが嬉

湖に浮かぶ蓮の葉と花とおだやかな心

湖が隠している数々の素敵なもののなかに、いきいきと生きている魚や、温かい水の温度などがありますが、外には顔を出す蓮があります。 森と湖の国フィンランドに住むようになってから、湖というものが私の人生のなかで、ぐっと身近なものになっていました。日本では大きな湖がいくつかありますが、フィンランドにはちっぽけな湖から海みたいに大きな湖まであり、サウナやコテージが近くに建てられていることから、そこで泳ぐという機会がはるかに多くあります。泳いでいてよく見かけるようになったのが、湖の上に

誰かが筆で描いたとしか思えない秋空

空の雰囲気がなんとなく変わったと思っていたその日は、ちょうど立秋の日で、感覚というものはとんでもなく正確なのかもしれないと驚きました。 まだ8月だというのに入道雲はどこかに行ってしまって、サーっと風がつくり出す芸術的な雲が空の端っこに現れ始めました。このときから、空だけでなく流れている空気まで変わったような感じがしました。秋の空は、夏や冬の空よりももっと身近なものに感じられてなりません。もくもくとどこまでも高く大きく膨らむ入道雲や、雪を降らせながら空を覆う灰色の雲と違って、

どこにいても惹きつける引力がある月

満ち欠けがカレンダーになっていたこともある月は、今の時代でも変わらずに人を導いてくれているような気がします。 月を見つけたり眺めたりするのが好きになったのは、子どもの頃のことです。車の後部座席の窓から空を眺めていたら、どこまでも追いかけてくる光の塊があると思って、どこまで自分を追いかけてくるんだろうとおもしろく目で追っていました。このときは、学校の理科の授業で天体のことを学ぶ前だったので、私という自己の視点が強く、私のことだけを追いかけてくる、なんて物好きな光の塊なんだろう

くだり坂と私を原動力に転がる自転車

10年ぶりに自転車に乗ってみると、いままで当たり前に思っていた、自転車の電気を使わないで遠くまで行くことがができる素晴らしさを感じました。 晴れた日には、自転車はとてもすごい発明品だ!と思いながら乗っています。車や電車など、少し遠くに行きたいと思ったときに乗るものは、いつもガソリンや電気などの燃料が必要です。でも、自転車は下り坂と私のがんばって漕ぐ力だけが必要です。それは、よく考えてみれば、移動することの原動力が自分自身だということを実感する体験でした。自分自身が疲れていた