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【番外編】真説LinKAge〜凛国異聞〜朱の乱 GAIA_Crew

3月に観劇に行ったGAIA_Crewさんが
現在過去作品の配信祭りという事で
過去作品で、GAIA_Crewの代表であり
脚本と演出を担当なさっている加東さん
がイチオシしてくださった作品。

※こちらの記事は特に依頼されたものではありません。あくまでも筆者の個人的な感想です。
また、GAIA_Crew様より削除依頼等ありました際には即刻削除予定をご理解の上読んで頂けると幸いです※

【ざっくり過ぎるあらすじ】
凛の国は国王である葵(アオイ)様が治める国。
資源豊かな国ではあるが、唯一戦力が足りないこの国を他所の国からの攻撃から守る為に、葵様は行き場を無くした外方者達に凛の国を守ってくれる様依頼し、凛の国の平和は保たれていた。
しかし、葵様の妃・百蓮様が精神を病みつつあり、隣国からの攻撃も激しくなってきたタイミングで葵様が急逝。
前々から精神を病んで居た妃の百蓮様は他所の国からやってきた慈仙法師の言うがままとなり、国を乗っ取ろうとする慈仙法師一味と、それまで凛の国を葵様からの依頼で護って来た外方者達との激闘の記録。

こちらの作品は2015年の作品のブラッシュアップバージョンで、現在公開されているのは、2019年12月の大千穐楽の公演。
テーマは「人が人として生きる」
外方者達は、皆それぞれ血の繋がりも何も無いが、それぞれがそれぞれの技量を活かして、凛の国を護り、外方者の里でまるで全員が家族の様に過ごしている仲間だ。

凛の国の者の中には外方者を「余り良くない存在」として捉える者も居れば「外方者達」がいるからこそ、自分達の生きている凛の国は資源豊かに、平和に笑顔に過ごせているという認識の人も居る。
外方者も、そうでない者も、他所の国の者も、それぞれがそれぞれに守るべきものがあり、捉え方も様々。

そして、外方者達の絆の強さ。
家族ではない全くの他人だけども、家族
や、血縁者よりもよっぽど強い絆。
相手を思いやる心。
外方者達があるキッカケで、バラバラに
なった時に触れる自分達以外の人間からの
優しさと、それに戸惑う外方者達。
人が人を思いやる気持ちは、どんな関係性で
あっても、どんなに生い立ちや、立場が違って
居ても、人の気持ちが人の心を動かすのは間違いないな。
という事を改めて教えてくれた作品でした。
そして、人を怖がらずに愛する心もやはり
大切なんだなと、強く感じた作品。

個人的には百蓮様が、精神をどんどん蝕まれていく中で、それでも彼女に突きつけられていた
様々な事実はどれ程までに辛かったのであろうかと、沢山涙を流すシーンはありましたが、あのシーンのあの百蓮様の台詞は心から同意できた。過去に自分自身を見失って、暗闇の底に居た私には、自分が段々と狂っていってしまう様を自分でまるで俯瞰して見ているかの様なあの時間は本当に苦しく、どんな海底の底よりも深く上も下も右も左も分からない、そんな闇だった。
そんな風になっている自分を自分で理解しながら生きていくのは、本当に苦しい。

どちらにしても、様々な登場人物達それぞれにドラマがあり、どのキャストにも心迫るエピソードがあり、どの登場人物も心に残る。
そして、今生きていられる事。
自分一人で生きていかれる程人間は強くない事。
たった一人だと思っていても、自分が気づかない間に実は沢山の人々に支えられている事。
当たり前なんだけど、忘れがちな事を、とても大切な事を思い出させてくれる作品でした。

このシリーズには「碧の陣」なるエピソードも
あるので、筆者はこれからそちらも視聴する
予定。
GAIA_Crewさんの過去作品配信祭りは4/18迄視聴可能です。
下記のリンクより購入可能。
ご興味ある方は是非!
今後のGAIA_Crewさんの活躍も楽しみな筆者です。

https://s.confetti-web.com/detail.php?tid=60643

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