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【番外編】舞台-シン-SIN

筆者が去年彼のワンマンを配信で視聴し、その世界観がとても素敵だった上に今年のワンマンは、私の大好きな脚本家のGAIA Crewの加東さんが脚本・演出をなさるという事で現場にて観劇。

【ざっくり過ぎるあらすじ】
混沌としたifな世界
増え続ける犯罪に、国は新たな法案PJ法を新設し、その法案で犯罪を犯した者に
更生の意味も込めてその新たな「ある体験」をさせる。
その体験をさせられた囚人と、法廷を通して「ある犯罪」をさまざまな角度と、視点から見直し、そして、その囚人の罪の内容を最後に観客も知る。
その、罪状の行方は?
そして、観客の意味と「人間が生きる意味とは?」


去年のワンマンと同じく、一人芝居。
台詞だけではなく、ダンスグループに所属するダンサー故に、途中に挟むダンスシーン。
去年と、違うのはおそらく本当に演出。
衣装替えもなく、一人で沢山の人を演じ分ける。
その人の口調や、仕草や、視線で自然と役割が入れ替わり、何の違和感もなく、自然と物語に集中の出来る舞台でした。

ただ、悲しいかな。
多分、筆者は長く生きすぎたのかもしれないのと、映画・舞台・小説等を昔から貪っていたので、開始5分で結末が見えてしまった。
これを、きっと真っ新な気持ちで観られたら、他の観劇しているお客様同様泣けたのかもしれなかったなぁ。
と、思った反面。
おそらく、様々な映画とミステリーの世界観を織り交ぜつつ、彼が思いついたのであろう、この新しい法案は、実際に近未来で取り入れられるであろう。
と、勘違いしてもおかしくない、法案だったと思うし、多分この体験によって本当に更生する罪人も存在するであろう未来は垣間見えました。

そして、時折挟まれるダンスシーンは
ちゃんと物語に沿ったまるでこの舞台用に作られたかのような楽曲で、最後のダンスはまるで液体芸術の様な舞でした。

衣装替えもなく、舞台回転もなく
全て一人で演じ分ける。
本当にこの人は根っからの演者なのだなぁという実感と共に20代でこの思考を一から思いつく彼の、今後の人間としての脳みその伸び代が楽しみになりました。

今後、この舞台で取り上げられたPJ法が
戸惑う日本で可決されない世界になる程混沌と、犯罪に塗れぬ様、願うのと同時に、ここまで犯罪者に様々な思いをちゃんと体感させる時代がもうそこまで来ているのは夢ではないとも実感した舞台。

おそらくではありますが
配信が明日千秋楽のもようを11/10の21:00〜11/14の23:59迄
配信予定です(あくまでも予定)

色んな視点で物事を見る・考える大切さに気付かされる作品。
そして、一人芝居で演者として気迫と思いのこもった演技をするリアルアキバボーイズのネスさんの演技を観たい方は是非!
(下のURLから配信チケットが購入できます)

SIN -シン-
ネス単独公演

公演時間:約100分(途中15分休憩有)
原案・主演 ネス(fromリアルアキバボーイズ)
脚本・演出 加東岳史(from 劇団 GAIA crew)


https://twitcasting.tv/rab_crew/shopcart/113838

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