最後列ガールズ
Netflix内のドラマという名目で
SNSでCMを見て気になったので拝聴
【ざっくり過ぎるあらすじ】
小学校の時にアルファベット順の
席で最後列だった5人組の女友達
グループは、毎年一緒に旅行に行くのが恒例行事。
しかし、その中の1人が癌になった事を受けて、仲間が癌治療に向かう前の旅行に出発する前の日。
全員で頭を丸坊主にしてから
出発し、事前に旅行の打ち合わせの食事の時に5人で決めた「必ずやるリスト」を一つ一つ守ってそれぞれに行う彼女達の旅行のお話。
見始めて「あら?この言語はどこの国?」と思って調べたらスペインでした。
最後の最後までメンバーの誰が癌なのか?はラストシーンを見ないと分からない作りになっていて
事前のレストランでの打ち合わせシーンでも、お互いにこの旅行の時に行うリストに何を書いたのか?は書いた本人以外分からないという設定。
年齢は37歳位の女性達。
結婚して子供が居る人。
インフルエンサーとして活躍してる人。
親の介護をしている人。
1人で特定の相手を作らずに楽しく過ごしてる人。。
等々それぞれに環境も立場も違う大人がその旅行の時は一気に小学生当時の彼女達に戻りつつ、それぞれにそれぞれの環境を羨んだり、心配したりしている。
旅を通して、お互いの日常の環境で疑問に思う事や、その旅行の時でなければ乗り越えられなかったトラウマや、それまで自分にも言い聞かせてひた隠しにしていた欲望や本当の気持ち。
を、リストと共に、全員が向き合い、ある程度解決し、大人の対応をし、旅行後もちゃんと日常に戻っていく。
それまでの日常と何ら変わりないのだけど、明らかにこれまでとは違う日常に戻っていく。
癌であるお友達だけでなく、メンバー全員がこの旅行で気づく事、失う物、そして本当に向き合わないといけない事などなどが取り上げられていて、でも、この旅行中でなければ絶対に果たせなかったんだろうなという一歩をそれぞれに踏み出す。
お友達とは不思議なもので、距離感が何よりも大切だなと日々ヒシヒシと感じている筆者ですが、この作品は幼馴染の存在しない筆者には羨ましくも有りつつ、お友達が癌になって化学治療で坊主になるのが嫌過ぎる!と言ってきたら多分、即答で一緒に坊主にするくらいのお友達は私にはありがたい事に存在してくれているので、これからも距離感を大切に、そして環境は違えどそれぞれの経験からくる色んな視点の側面でお互いに気付けたり、傷ついたり、教えられたり、が出来るのは近過ぎず遠過ぎず、それぞれに最適な距離感で付き合えていけているからこそなのだな。と、改めて自身のお友達に感謝+筆者自身も含め、癌に限らず様々な体の不調が出てくるお年頃なので、身近な人がもしそうなった時に、どう振る舞えるのか?を心に訴えてきてくれるドラマでした。
海外のバカンスって日本と規模が全然違うんだなぁ〜とかスペインの素敵な景色とか、一年に一回家庭や仕事を忘れて気心の知れたお友達と旅行って素敵だわ〜とか、海外独特の景色とかも楽しめるこの作品。
最後列ガールズ
全6話(1話45分)
監督・脚本
ダニエル・サンチェス・アレバロ
公開日: 2022年9月23日
(現時点ではNetflix独占配信中との事)